「環境先進都市」を目指す亀岡市、広大な農地を活かした野外アート&農小屋プロジェクトを発表|地域資源や循環をテーマに約14haのフィールドで展開

0
5
「環境先進都市」を目指す亀岡市、広大な農地を活かした野外アート&農小屋プロジェクトを発表|地域資源や循環をテーマに約14haのフィールドで展開のメイン画像

「第43回全国都市緑化フェアin京都丹波」のコンテンツ「ART PARK PROGRAM」の詳細決定

全国都市緑化フェアin京都丹波において開催されるART PARK PROGRAM

京都府亀岡市(市長:桂川孝裕)は、2026年9月18日(金)から11月8日(日)まで開催する「第43回全国都市緑化フェアin京都丹波」において、会場となる「京都・亀岡保津川公園(約14ヘクタール)」で展開する「ART PARK PROGRAM」の詳細を発表します。亀岡市は、「世界に誇れる環境先進都市」の実現を目指す自治体として、人と自然がともに生きる持続可能なまちづくりを推進しています。本プログラムの舞台は、古くからあぜの形状が残り、稲作が営まれてきた広大な公園・農地です。公募アーティストによる野外アート「Art Sprout」7作品と、建築家やクリエイターによる農小屋プロジェクト「Bricoyage」10棟を展開します。

【背景・目的】人と自然が交差する「京都・亀岡保津川公園」での新たな取り組み

会場となる京都・亀岡保津川公園は、JR亀岡駅北口からほど近い約14ヘクタールのエリアです。豊かな保津川の風土を背景に、絶滅危惧種のアユモドキが生息するなど、貴重な生態系と農業の営みが隣り合わせに存在する場所です。亀岡市ではこれまでも「かめおか霧の芸術祭」などを通じ、文化芸術による地域活性化や環境問題に向き合う先進的な取り組みを行ってきました。今回の緑化フェア開催を機に、この土地の自然や歴史、人の営みと向き合い、持続可能な未来に向け、新たな価値と問いを提示することを目指します。

【実施内容・詳細】地域資源と調和する2つの主要プログラム

1. 公募アーティスト7組による野外アート展示「Art Sprout」

全国公募で集まった146組の中から選ばれた7組のアーティストが、園内7箇所の展示区画(各10メートル×10メートル)で野外作品を展示します。テーマは「unearth」。この土地に眠る記憶や自然環境、時間の重なりといった目に見えない要素を掘り起こし、これまで見えなかった価値や関係性を発見し、あらためて可視化します。

一般部門(3作品)

上田要《4つの空気》

上田要《4つの空気》

亀岡市内4箇所で採取した空気をステンレススチールの鏡面立方体に閉じ込めた作品。周囲の風景を大きく歪ませて映し出すことで、目に見えない大気と土地の気配を可視化。

西久松友花《Web of Life》

西久松友花《Web of Life》

菌糸や冬虫夏草をモチーフに、土の中に広がる目に見えない生命のつながりを陶芸作品で表現。

yamfum studio × ReLink《霞池》

yamfum studio × ReLink《霞池》

古民家から回収した型板ガラスを組み合わせ、土地の記憶を宿す風景を描き出す作品。植物の成長とともに表情を変え、人の営みやこの土地が育んできた時間を映し出す。


学生部門(4作品)

浅田遼《Accumulation》

浅田遼《Accumulation》

漆を幾層にも重ねる「積層」の技法により、巨大な骨格のような造形を制作。見る位置によって骨格や周囲の山並みが重なり、土地に積み重なる時間や生命の営みを想起させる。

大川なずな《Selection》

大川なずな《Selection》

実寸大の牛を二つに分け、異なる時代の姿を重ね合わせた作品。食や農の歴史を手掛かりに、人と牛との関係や、食卓の向こうにある命の存在を見つめ直すきっかけを生み出す。

呼吸《Be-re-earth》

呼吸《Be-re-earth》

大地が呼吸するような巨大な彫刻。風や霧を取り込みながら、空気や自然の循環を可視化し、人もまたその循環の一部であることを感じさせる作品。

飛聲(FEISHO)《THE WALL WE SHARE》

飛聲(FEISHO)《THE WALL WE SHARE》

亀岡の土から作った絵の具を使い、来場者とともに一枚の壁画を描き育てる参加型作品。描くという行為を共有することで、人と人、人と土地との新たな関係性をひらいていく。

2. 公募・招聘作家・農小屋学会による10棟の農小屋プロジェクト「Bricoyage」

「Bricoyage(ブリコヤージュ)は、「ブリコラージュ(寄せ集めて自分でつくる)」と「ボヤージュ(長い旅)」を組み合わせた造語で、身近な材料で小屋を作り、直し育てていく人間本来のクリエイティビティを表現しています。農の知恵や地域の未利用資源を活かした10棟の農小屋から、未来の亀岡へ向かう旅路が始まります。

■U35全国コンペ受賞作家(4棟)

間(あわい)《竹のドーム「発芽」》

間(あわい)《竹のドーム「発芽」》

亀岡の放置竹林の竹を活用し、竹林資源の循環と人と自然のつながりを表現。訪れた人の心に新たな芽生えをもたらす。

風×土設計共同体《用美の畝》

風×土設計共同体《用美の畝》

亀岡の農の知恵や風土から着想を得た農小屋。農作業の場としての機能を備えながら、風・水・光を感じ、土地の豊かな自然環境や暮らしとの関わりを見つめなおす空間。

河野美紀+榊原真歩《水路の洗濯小屋》

河野美紀+榊原真歩《水路の洗濯小屋》

稲作の水路の「どぶさらい」の営みを現代にひらく農小屋。人の手によって環境を整え、自然の循環を支えてきた暮らしの知恵を風景の中で体感する場。

ピメシャラ《様子見の小屋》

ピメシャラ《様子見の小屋》

地域の人々と共に作り続ける未完成の農小屋。立ち止まり、風景や自然の変化をゆっくり眺める「様子見」の時間を通して、人と土地との新たな関係を育む。


■招聘作家・団体(5棟)

studio-L+関西学院大学山崎亮研究室《公小屋》

studio-L+関西学院大学山崎亮研究室《公小屋》

中国から伝わった「公」と、日本で変化した「おおやけ」の意味を重ね合わせた農小屋。誰もが集い、考え、活動する「公」の場として、これからの公園のあり方を問いかける。

dot architects《亀岡の小屋》

dot architects《亀岡の小屋》

絶滅危惧種アユモドキが生息しているこの地域の自然環境や生態系に着目。目の前の自然と、長い時間をかけて育まれてきた土地の営みを重ね合わせ、風景を見つめなおすきっかけを生み出す。

民具BANK《化かし化かされる緑の庭》

民具BANK《化かし化かされる緑の庭》

身近な植物との関わりを見つめなおす庭。雑草と呼ばれる植物にも目を向け、季節とともに変化する自然との新たな関係を育む。

村上慧《多すぎず、少なすぎないように》

村上慧《多すぎず、少なすぎないように》

住宅の外壁建材(サイディング)を用いた横倒しの小さな家のようなプランター。枇杷の木を植え、手入れや収穫などを通して人々が集うきっかけを作る。

ローランド・ハーゲンバーグ《HOUSE OF HEART》

ローランド・ハーゲンバーグ《HOUSE OF HEART》

家の形をした開放的な木造フレームが風や光、天候、植物などの自然環境と呼応。内部のハート型の彫刻が太陽の動きによって繊細な影の表情を生み出す瞑想的な空間となる。


■インフォメーション(1棟)

農小屋学会《インフォメーション小屋》

農小屋学会《インフォメーション小屋》

市内の農機具小屋を300以上リサーチした農小屋学会が手がける総合案内拠点。情報発信にとどまらず、使われ方や建てるプロセスに宿る小屋の魅力を体現し、約14ヘクタールの会場を巡る旅の出発点となる。

【ここがポイント】地域資源の再利用と環境への視点

京都・亀岡保津川公園の広大な風景の中に、気鋭のアーティストや建築家による野外アート、農小屋アートが17作品設置されます。自然と表現が融合した取り組みとなります。

放置竹林の竹、解体住宅のガラス材、現場の土など、本来廃棄される資源や身近な自然素材を作品や建築の材料として再利用しています。

【京都府亀岡市について】

京都府亀岡市の空撮

亀岡市は、日本初のプラスチック製レジ袋提供禁止条例を制定するなど、「世界に誇れる環境先進都市」の実現を目指し、有機農業やサーキュラーエコノミーの推進など、持続可能な社会構築に向けて歩みを進めています。

JR亀岡駅前に立地する「サンガスタジアムby KYOCERA」は、Jリーグ・京都サンガF.C.のホームスタジアムであるとともに、地域活性化の核となっています。また、通年開催の「かめおか霧の芸術祭」など独自性の高い取り組みを進め、2026年9月18日からは、日本最大級の緑のイベント「第43回全国都市緑化フェアin京都丹波」が開催されます。

【本件に関するホームページ】

https://kameoka-kiri.jp/art-park-program/

【お問い合わせ先】

亀岡市役所生涯学習部文化芸術課

担当:担当者名 池永(いけなが)

TEL 0771-55-9655

E-mail:bunka-kokusai@city.kameoka.lg.jp