今までに製作された中で最も複雑なアトモス・キャリバーを再解釈
概要:
• ガラスに映し出された天体の光景:539個のカボションカット サファイアをあしらい、主要な恒星を表現した星座の彫刻地図
• 見事な機械技術の偉業:キャリバー590は、テルリウムと月、季節、星座の表示機能を兼ね備えています
• 比類なき精度の月齢表示:5,770年間でわずか1日の誤差という、卓越した精度を誇る ムーンフェイズ機能を搭載
• マーク・ニューソンとのコラボレーションから誕生:ジャガー・ルクルトと象徴的な デザイナーとの対話をさらに深める最新作は、独自のビジョンを通じて計時とデザインの融合を新たに解釈しています

2022年に誕生したアトモス・ハイブリス・アーティスティカ・テルリウム キャリバー590に続き、
ジャガー・ルクルトと著名な工業デザイナー、マーク・ニューソンはタッグを組み、これまでに製作された中で最も複雑な時計であるアトモスの第2弾モデルを生み出しました。サファイアが散りばめられたガラス製の地球儀の中に収められ、わずか3本のみの限定生産となる、マーク・ニューソンの解釈によるアトモス、テルリウム キャリバー590は、2026年4月21日から26日まで、ミラノ・ デザイン・
ウィークに合わせて開催されるジャガー・ルクルトの「アトモス」展で発表されます。
空気によって巻き上げられ、永遠に駆動するという驚異
1928年にスイスの工学エンジニアであるジャン・レオン・ルターが考案し、ルクルト社(後のジャガー・ルクルト)の時計職人たちが量産化に向けてさらに発展させた独自の機構により、アトモスは手作業の操作や外部からのエネルギー供給を必要とせずに動き続けます。「宙に浮かぶようなデザインの
クロック」として知られるこの時計は、周囲温度のわずかな変化からエネルギーを得ることで、実質的に永久運動を実現するムーブメントを搭載しています。
この熱エネルギーが、機械的なエネルギーに置き換えられ、それがテンプの動きを作動させるというものでした。その秘密はガスを密封したカプセルにあります。このカプセルは、膜によって時計の 駆動
ゼンマイに接続されています。わずかな温度変化によってガスの体積が変化し、膜がアコーディオンの蛇腹のように「呼吸」して膨張・収縮。これによって、テンプが1分間に1回、前後に振動するために
必要なごくわずかなエネルギーを供給します。わずか1℃の温度変化によって、時計は2日間動き続けることができます。
アトモスの技術要件は、その機構の独特な構造を決定づけています。当初からこの時計の力強い美的な独自性を支えてきたのです。また、この独自性を強みとして、アトモスは芸術的創造性を発揮する理想的なキャンバスを生み出し、1970年代以来、ジャガー・ルクルトは、伝統工芸の匠たちとともに、
一流のデザイナーたちを招き、それぞれ独自のスタイルでクロックを再解釈してきました。

マーク・ニューソンとの新たなコラボレーション
ジャガー・ルクルトとオーストラリア出身のプロダクトデザイナー、マーク・ニューソンは2008年
からコラボレーションを続け、両者の専門知識を結集して「複雑」かつ「魔法のような」とデザイナー自身が評するオブジェのアトモスを再解釈しています。この創造的な対話から次々とキャリバーが生まれ、2008年には561、2010年には566、そして2016年には568の初代モデルが発表されました。
多分野にわたる活動で知られるマーク・ニューソンは、10代前半に初めてアトモスに出会って以来、
長年にわたりその魅力に惹きつけられてきました。タイムレスな個性に導かれ、彼はオブジェの本質を尊重し、守り抜くような、的確なデザイン手法を取り入れています。
そのアプローチにより、素材の意外な活用法を探求し、技術的な慣習に挑戦しています。アナログな
オブジェへの深い愛着に根ざしたビジョンは、長年愛され続けるデザインへの取り組みに一致し、 機能とフォルムの両面で時代を超えるスタイルに設計されています。
太陽系の美しさを捉えた新しいデザイン
キャリバー590は、今まで製作された中で最も複雑なアトモス・ムーブメントであり、地球、太陽、月の軌道を極めて精密に、立体的に再現します。ジャガー・ルクルトは、この時計を「テルリウム」と
名付けました。これは、コペルニクスが太陽中心説を提唱した後のルネサンス期に発明された、 同名の立体モビールへのオマージュです。テルリウムは、太陽の周りを回る地球の自転と公転、そして地球の周りを回る月の公転と自転を再現するものです。18世紀から、時計職人たちはテルリウムと精巧な時計を組み合わせることを考えていました。
天体の地球儀:地球の太陽系を越えた宇宙の美しさと神秘に着想を得て、マーク・ニューソンはアトモス テルリウムのための新しいキャビネットをデザインしました。それは、主に北半球で見られる64の星座が刻まれた完璧なガラス製の地球儀であり、主要な星を表す539個のカボションカット サファイア(32カラット)がセットされています。デザイナーとしてのマーク・ニューソンの作品は、斬新な方法による素材の活用が特徴的であり、そのため多くの場合、実験を重ねながら新たな 製造プロセスを開発する必要があります。アトモス テルリウムの場合、「インビジブルセッティング」の錯覚を実現するため、膨大な研究と数多くの試作が重ねられました。ジェムストーンはガラスの外表面に直接埋め込まれ、その丸みを帯びた形状が繊細な立体感を生み出しています。
天体のような芸術作品が載るのは、レーザー彫刻を施し、月の表面を再現したプレート。陽極酸化処理されたダイヤルのブルーカラーと調和する、陽極酸化処理されたダークブルーのアルミニウムの円形の台座には畝が施されています。
動きに宿る芸術性:キャリバー590の卓越した複雑さと高度な技術力にふさわしく、機構の主要な部品には、さまざまな装飾仕上げが施されています。立体的な地球には、ジャガー・ルクルトのメティエ・ラール™(希少な工芸技術)工房にて手作業で細密画が施され、奥行きと細部が表現されています。
また、レーザー彫刻によって月の表面が再現され、文字通り宇宙から降ってきた隕石であるメテオライトが、地球の周りを回る月のリングに象嵌されています。マーク・ニューソンは、アトモス テルリウムを再解釈するにあたり、伝統と現代性を完璧に調和させる美的緊張感を生み出すため、より現代的な
仕上げを採用しました。具体的には、時・分表示リングには亜鉛メッキ加工を施したアルミニウムを、またムーブメントのプレートとテンプにはブラッシュ仕上げを施しています。
時計全体は、モジュール式ケースを構成するブルーカーフレザー製の柱に支えられており、その ケースは、時計を展示したり収納したりするために、さまざまな形に組み替えることができます。 マーク・
ニューソンがデザインしたこのケースは、ミラノの老舗レザー工房セラピアンによって手作りされており、同社が1947年に開発した手織り技法によって生み出された、特徴的なモザイクパターンが施されています。


ガラスの下に広がる永遠
卓越した機能のご紹介:キャリバー590は、テルリウム機能に加え、対応する月や季節を表示する
機能、および星座カレンダーを搭載しています。月は自転しながら、その満ち欠けを極めて正確に繰り返しており、その誤差は5,770年にわずか1日です。
動きのあるカレンダー:時と分を示すダイヤルは、2層のリングで囲まれています。外側の層は固定されており、時・分目盛と季節の名前が記されています。2層目の隠しダイヤルには月名が刻まれて
おり、回転することで6時位置の開口部から現在の月の名前が現れます。この外側のリングは、星座を表すシンボルをレーザー彫刻した半透明のブルーのサファイアクリスタル製ディスクを囲んでいます。このディスクの中央では、ポリッシュ仕上げの18Kピンクゴールド製の太陽光線によって太陽が表現され、その最も長い光線が現在の星座を指し示します。
調和する地球と月:くさび形のカウンターウェイトによって均衡を保っているペリフェラル・リングのそばで、回る球状の地球と月がセットされた透明なライトブルーのサファイアクリスタル製ディスクをメテオライトの小さな円が囲みます。この地球は、常用日の長さである24時間で1回転し、 地球の回転とともにデイ/ナイト表示が切り替わります。同時に、月は1朔望月で地球の周りを回り、自転しながら月相を示します。新月から次の新月までの時間の平均である平均朔望月は29日12時間44分2秒です。
正確に捉えた季節の変化:地球と月のサブダイヤルが中央の太陽の周りを1年で1回転しながら季節を
表示します。ジャガー・ルクルトの時計職人たちは、365.2466日という周期の確立に成功しました。これはグレゴリオ暦の365.2425日に極めて近く、390年にわずか1日の誤差しか生じません。つまり、時計に巻き上げが続けられる限り、2416年まではカレンダーの調整が必要ないということです。
マーク・ニューソンによるアトモス テルリウム キャリバー590は、まさに芸術作品であり、視覚的にも技術的にも卓越した傑作です。この時計は、私たちの銀河の一角が持つ荘厳さを、卓越した精度と驚くほど美しいスタイルで再現しています。
技術仕様
アトモス・ハイブリス・アーティスティカ・テルリウム BY マーク・ニューソン
サイズ:270×285mm
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー590
振動数:60秒で2回の振動
機能:時、分、テルリウム、月と季節を表示する星座カレンダー、高精度なムーンフェイズ(5,770年に1日の誤差)、デイ/ナイト表示
キャビネット:ガラス製、エングレービング、539個のカボションカット サファイアをセット(32カラット)
ダイヤル: 陽極酸化処理されたブルーのアルミニウムとサファイアクリスタル
リファレンス:Q5765310
3台限定モデル
マーク・ニューソンについて
マーク・ニューソンは、同世代のデザイナーの中でも最も影響力のある人物です。精度が動きを生み出し、機能が形となる、テクノロジーと彫刻が交わる領域で作品を創り出しています。その作品は、
流れるようなライン、素材の洗練、そして細部に対する徹底した配慮によって特徴づけられています。
マーク・ニューソンは、シンプルを極めたスタイルと高度なエンジニアリングを融合させた前衛的な
デザインで評価を得てきました。この独自のビジョンにより、航空、自動車、テクノロジー、ラグジュアリーといった分野において、世界有数の名門ブランドとのコラボレーションを実現してきました。
これは、革新とクラフツマンシップが切り離せない関係にあるジャガー・ルクルトにおいて、自然な
共鳴を見出しています。アトモスやメモボックスといった名作を再解釈するにあたり、ニューソンは
既存の作品に上書きするのではなく、その本質を浮き彫りにしました。機械式の魂を守りつつコンテンポラリーなデザイン要素を取り入れ、記憶と創造の狭間で、その存在感を未来へと広げました。
「ジャガー・ルクルトと仕事ができることは、今でも夢のようです」と、デザイナーは語ります。
「私が抱く 敬意は、オーストラリアでの若い頃にさかのぼる、長年のものです。ジャガー・ルクルトが誇る卓越した、模範となるデザインの伝統の一貫性と、革新への絶え間ない取り組みは、間違いなく、私が時計に対して生涯にわたり抱く情熱の源になっています。数十年が経った今、これまで数多くの
コラボレーションを重ねてきたことを 振り返るのは、この上ない喜びです。2008年から続くアトモスでの取り組みは、美しく再解釈されたモデルをデザインする活動であり、私たちの継続的なパートナーシップにおいて、とりわけ特別で、象徴的な位置を占めています。
アトモスについて
1928年に誕生したアトモスは、ほかに類を見ない時計です。一見物理法則に反しているようにも見えるこの 発明は、従来の動力源や再度の巻上げを必要とせずに何世紀にもわたって動き続けます。実は、この機構は日常的な気温の変化によって駆動しています。2日間分のパワーリザーブを確保するには、摂氏1度の変化があれば十分です。1930年以来、ジャガー・ルクルトは、マニュファクチュールの時計製造技術を活かして、技術的改良を続け、その独創的な才能を活かして、高く評価される芸術作品にまで高めています。アトモスIIのアールデコ デザインをベースにしたガラスキューブはすぐに多くの人に知られるクラシックなものとなりましたが、 その一方でジャガー・ルクルトは有名デザイナーや熟練した職人たちと共にアトモスのスペシャルエディションを制作してきました。
ジャガー・ルクルト – ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™
1833年以来、ジャガー・ルクルトは、革新性と創造性への抑えきれない渇望に導かれ、故郷ジュウ
渓谷の平穏な自然環境からインスピレーションを得て、複雑機構への熟練した技術とその精度で際立った存在となっています。ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™として知られるマニュファクチュールは、1,400を超えるキャリバーの制作と430以上の特許を通して、その絶え間ない革新の精神を
表現してきました。ジャガー・ルクルトの時計職人たちは、190年以上にわたる蓄積された専門知識を駆使して、最先端の精密なメカニズムの設計、製造、仕上げ、装飾を行い、何世紀にもわたるノウハウと情熱を融合させ、過去と未来をつないでいます。時代を超え、常に時と共にあります。180種類もの専門技術がひとつ屋根の下に集結したマニュファクチュールは、その技巧に、デザインの美しさと独特で控え目な洗練とを組み合わせ、高級時計に息吹を吹き込んでいます。
jaeger-lecoultre.com
