金曜日, 6月 20, 2025
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[京都精華大学]京都精華大学ギャラリーTerra-S 企画展「スケッチーズ|八瀬の石黒さん家から見た世界」を開催

(2025年6月27日(金)- 8月3日/入場無料)

このたび京都精華大学(京都市左京区、学長:澤田昌人)は、「スケッチーズ|八瀬の石黒さん家から見た世界」を開催します。

「京都精華大学ギャラリーTerra-S」は、京都精華大学が運営する大学ギャラリーです。企画展や、在学生や卒業生および教職員による申請展などを開催し、学内のみならず広く一般の方にも公開しています。

陶芸家で人間国宝の 石黒宗麿(1893–1968)は、京都の八瀬で窯を築き、晩年までこの地を拠点に作陶を続けました。1956年には「財団法人八瀬陶窯」を設立し、没後(1968年)も八瀬陶窯は関係者による管理を経て、2003年から本学が施設管理を引き継いでいます。さらに2018年には、本学伝統産業イノベーションセンターにて「八瀬陶窯プロジェクト」を発足し、2023年には工房のある家屋を修繕し、石黒宗麿の研究拠点として本格的に運用を開始しました。

本展覧会では、「陶芸」「建築」「庭景」「集古」「玩具」のテーマごとに作家や研究者、専⾨家でチームを構成しました。作家らは石黒が残したスケッチをもとに地域の風景や風習、創作の意図を想像しながら読み解き、自らも八瀬に通いました。会場ではその成果の作品を石黒のスケッチとともに展示し、八瀬の石黒さん家から見える多角的な世界を展覧します。

石黒宗麿は、八瀬陶窯が後進の陶芸家たちの研究の場となることを望んでいました。本展はその遺志を引き継ぎ、表現や研究活動の場として新たな文化の創造をめざすものです。多様な専門分野が交わることで生まれる文化の広がりや、新たな視点を発見する機会となることを願っております。ぜひご高覧ください。


京都精華大学ギャラリーTerra-S企画展「スケッチーズ|八瀬の石黒さん家から見た世界」

会  期:2025年6月27日(金)~ 8月3日(日)

開場時間:11:00~18:00

会  場:京都精華大学ギャラリーTerra-S

    (京都市左京区岩倉木野町137明窓館3F)

休 場  日:日曜日(ただし、8/3は開場)

料  金:入場無料

参加作家:

[陶芸チーム]

木村 隆(釉薬研究)、田中大輝(陶芸家)、中村裕太(美術家/本京都精華大学芸術学部 教員)

[建築チーム]

惠谷浩子(風景学)、諏佐遙也(模型製作)、本橋 仁(建築史家)

[庭景チーム]

石川知海(御庭植治)、山本麻紀子(アーティスト)

[集古チーム]

菊地 暁(民俗学)、松元 悠(版画家・美術家/京都精華大学芸術学部版画専攻 助手)、麥生田兵吾(写真家)

[玩具チーム]

尾崎織女(日本玩具博物館学芸員)、軸原ヨウスケ(デザイナー・玩具工芸社)、長友真昭(玩具作家・玩具工芸社)、山名伸生(玩具蒐集家/京都精華大学人文学部 教員)

主催:京都精華大学

助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

協力:射水市新湊博物館、京都市左京区役所八瀬出張所、日本玩具博物館、路上観察学会40周年記念事業「路上観察よ いつまでも」

企画:京都精華大学伝統産業イノベーションセンター、京都精華大学ギャラリーTerra-S

マンガ:谷本 研

テキスト:中村裕太(美術家/京都精華大学芸術学部 教員)

デザイン:仲村健太郎(Studio Kentaro Nakamura)

Webサイトhttps://gallery.kyoto-seika.ac.jp/exhibition/250627/

パンフレットより「八瀬の石黒さん家から見た相関図」

石黒宗麿と八瀬陶窯(1956年頃、射水市新湊博物館提供)

― 石黒宗麿と八瀬陶窯 ―

石黒宗麿(1893–1968)は、1936年に京都洛北の八瀬で窯を築き、晩年までこの地を拠点に作陶を続けた。中国や朝鮮の古陶磁に肉迫しつつも、独自のエスプリを持った陶芸家として知られ、1955年に鉄釉陶器の技法による重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。1956年には「財団法人八瀬陶窯」を設立し、後進の陶芸家の研究の場となることを望んだ。没後、関係者の管理を経て、2003年から京都精華大学が施設管理を行う。2018年に本学伝統産業イノベーションセンターにて「八瀬陶窯プロジェクト」を発足。2023年には工房のある家屋を修繕し、実地的な石黒宗麿の研究拠点として運用している。


関連イベント

6月27日(金)

オープニングトーク

オープニング・トーク

日時:6月27日(金)18:30~19:30

会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S

7月11日(金)

トークイベント

なかよしトーク|ビヨンド・ザ・『アウト・オブ・民藝』

日時:7月11日(金)19:00~(18:30開場)

会場:京都精華大学明窓館4F

登壇者:軸原ヨウスケ+中村裕太

コメンテーター:角南聡一郎(神奈川大学)

司会:菊地 暁

定員:60名

共同主催:京都民俗学会

7月12日(土)

トーク&

ワークショップ

手仕事の学校1|八瀬の民俗・民家・風景・路上観察 ※要申込

民家や風景、路上から八瀬をみつめるトーク&ワークショップ。

民家にみる習慣とものづくり文化や、景観にみる地域の風土について

お話します。またゲストに林丈二氏をお迎えし、一緒に八瀬を歩くこ

とで、路上に隠れたものの面白さを探っていきます。

日時:7月12日(土)13:00~17:00

会場:八瀬陶窯

定員:20名 ※要申込

[プログラム]

・トーク1「八瀬の民俗と民家(今和次郎、西山夘三、路上観察、

瀝青会)」

 登壇者:菊地 暁(1時間)

・トーク2「八瀬陶窯と八瀬の景観」

 登壇者:惠谷浩子(1時間)

・ワークショップ「八瀬の路上観察」

 講師:林 丈二(路上観察学会、イラストレーター、エッセイスト)

(2時間)

(ファシリテーター:本橋 仁)

7月13日(日)

トーク&

ワークショップ

手仕事の学校2|八瀬陶窯の庭・玩具のデザイン ※要申込

トーク1では、八瀬陶窯の庭の植生を観察し、庭に向けられた石黒さん

のまなざしを探ります。

トーク2では、かつて八瀬周辺で作られていた麦藁人形や、土人形の源

流である伏見人形のデザインについてお話します。

ワークショップでは、麦藁と和紙を用いて八瀬の麦藁人形を作ります。

日時:7月13日(日)13:00~17:00

会場:八瀬陶窯

定員:20名 ※要申込

[プログラム]

・トーク1「石黒さんのスケッチと庭」

 登壇者:山本麻紀子+石川知海(1時間)

・トーク2「玩具工芸とデザイン(八瀬の麦藁人形・伏見人形)」

 登壇者:軸原ヨウスケ+長友真昭(1時間)

・ワークショップ「八瀬の麦藁人形を作る」

 講師:尾崎織女 (2時間)

(ファシリテーター:米原有二(京都精華大学人文学部 教員/

伝統産業イノベーションセンター長))

7月26日(土)

トークイベント

ギャラリートーク

日時:7月26日(土)14:00~14:30

会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S

※諸般の事情により会期・時間・内容等が変更になる場合があります。イベントの最新情報、お申し込みは、京都精華大学ギャラリーTerra-Sの公式Webサイトをご確認ください。

Webサイト:https://gallery.kyoto-seika.ac.jp/


京都精華大学

京都精華大学

京都精華大学は表現で世界を変える人を育てる大学です。 人文学部、メディア表現学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部の5つの特色ある学部と大学院を有し、表現を通じて社会に貢献する人を育成しています。

【名称】京都精華大学
【学長】澤田 昌人
【所在地】京都市左京区岩倉木野町137
【最寄り駅】
(1)京都市営地下鉄「国際会館」駅から スクールバスで約10分
(2)叡山電鉄「京都精華大前」駅から 徒歩すぐ
【URL】 https://www.kyoto-seika.ac.jp/
【Twitter】https://twitter.com/seika_sekai
【学部】人文学部・メディア表現学部・芸術学部・デザイン学部・マンガ学部
【大学院】芸術研究科・デザイン研究科・マンガ研究科・人文学研究科

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