本展のオフィシャルサポーターに俳優の鈴木福さんが決定
6月17日(火)、正倉院1300年の物語を最新のデジタル技術を駆使した手法で紹介する展示イベント、特別展「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」の記者説明会・内覧会が大阪歴史博物館にて行われ、デザイナー・アーティストの篠原ともえさんが来場しました。

篠原ともえさんは、正倉院からインスピレーションを受けた新作を発表する、本展コラボレーションアーティストの一人。
正倉院宝物の一つで、鳥の頭を象った蓋をもつペルシア風の水差し「漆胡瓶(しっこへい)」をモチーフに制作したドレスについて、「漆胡瓶の独特な存在感に魅了され、そのシルエット、オリエンタルな魅力を形にしたいと感じたことが着想になりました。動物や昆虫、植物の文様を手作業でトレース、加工し、400以上のパーツをドレス本体に装飾しました。構想から約1年かけ、纏うアートピースの象徴として、宝物をファッションへと昇華させたのがこのドレスです。文様の細かな表情もぜひ近くでじっくりと見ていただきたいです。」と語りました。

「本展は大阪を皮切りに東京へと巡回するということですが、ぜひ国内各地、また海外へと展開されることを期待しています。手仕事の価値、また正倉院の魅力を一人でも多くの方に感じていただきたいです」と締めくくりました。

【本展コラボレーションアーティスト 篠原ともえさんプロフィール】
1979年東京都生まれ。文化女子大学短期大学部服飾学科卒業。
95年に歌手デビュー。現在は、デザイナーとして多方面で制作活動を行う。2020年、アートディレクターの夫、池澤樹氏とともに「STUDEO」を設立、22年、デザインを手がけた革きものがニューヨークADC賞の2部門で受賞を果たし、大きな話題に。
展覧会では、篠原さんのほかにも音楽、写真、陶芸といった幅広いジャンルで活躍する現代アーティストが、正倉院にインスピレーションを受けて制作した新作を展示しています。

展示会場では、宝物を360度からスキャンして取得された高精細な3Dデジタルデータに演出を加えた映像を幅約20メートルのスクリーンで上映しています。肉眼では捉えにくい宝物の細部や質感も詳しく映し出し、宝物美の世界に没入できます。


また、天下の名香「蘭奢待(らんじゃたい)」を科学的に分析して再現した香りを初公開しています。会場では、ガラスボールの中に閉じ込めて香りを展示、来場者に実際に香りを嗅いでいただくことができます。


本展を監修した宮内庁正倉院事務所の飯田剛彦・所長は、
「本展は、宝物の高精細データを活用した大規模な映像展示のほか、五感で味わっていただく展示を行い、著名なアーティストの方が宝物から着想を得て制作した新作を公開するなど、実験的かつ魅力的な試みが盛りだくさん。正倉院ファンの方のみならず、正倉院になじみのない方にもこれを機に親しみをもっていただきたい。正倉院宝物の新たな世界を十分に楽しんでいただき、宝物を次世代に守り伝えていく新たな今後の担い手になっていただければ」と語りました。
俳優の鈴木福さんが本展のオフィシャルサポーターに決定!

【鈴木福さんからのメッセージ】
私自身、小さな頃から神社仏閣を訪ね、その場所に所蔵される宝物などを拝観することが好きでした。
私の母、祖母は箏、祖父、叔父は尺八の演奏家で、父は和楽器問屋の職人と、生まれた時から和楽器の音色を聞いて育ち、現在は尺八の稽古に励んだり、和楽器の魅力を伝えるラジオ番組のパーソナリティーをつとめたりと、日々、日本の伝統文化に囲まれて生きています。
祖父母が主宰する和楽器オーケストラ「むつのを」は、正倉院にも保存されている和琴の6弦、6つの緒に由来しています。私自身も幼い頃から演奏を聴き、出演もしているオーケストラの名のもととなった和琴を守り、伝えられている正倉院のオフィシャルサポーターをさせていただけること、ご縁だと感じ、嬉しくなりました。
最新技術で読み解かれる正倉院の魅力を全身で体感するのが楽しみです!
【鈴木福 プロフィール】
2004 年6月17日生まれ、東京都出身。特技は箏・けん玉 趣味は野球。1歳のとき、NHK教育番組でデビュー、2011年にTVドラマ「マルモのおきて」に出演し、人気を博し以降、映画、TV、舞台、CMなどで活躍。
近年はミュージカルや情報番組のコメンテーターなど新たなジャンルにも活動の幅を広げている。
正倉院の魅力を鈴木福さんの目線で語っていただく読売テレビの特別番組も予定されています。
番組タイトル:鈴木福&松嶋尚美の「正倉院 THE SHOW」(仮題)
オフィシャルサポーターの鈴木福さんと歴史好きの“歴女”松島尚美さんが展覧会の魅力と正倉院の奇跡の物語を楽しく紹介する魅力発見バラエティ。
*放送日:7月5日(土)5:25~5:55/7月25日(金)10:55~11:25
開催概要
展覧会名:特別展「正倉院 THE SHOW —感じる。いま、ここにある奇跡—」
会場:大阪歴史博物館(大阪市中央区)
会期:2025年6月14日(土)~8月24日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜日(ただし、8月12日[火]は開館)
主催:大阪歴史博物館、「正倉院 THE SHOW」実行委員会(読売テレビ、読売新聞社、TOPPAN、角川メディアハウス)
監修:宮内庁正倉院事務所
特別協賛:非破壊検査
協賛:きんでん、清水建設、タケモトピアノ
技術協力:エプソン販売
協力:高砂香料工業
後援:公益財団法人大阪観光局、FM802、FM COCOLO
観覧料 |
当日 |
団体 |
大人 |
2,000円 |
1,800円 |
高校生・大学生 |
1,500円 |
1,300円 |
小学生・中学生 |
1,000円 |
800円 |
お問い合わせ:なにわコール06-4301-7285(8:00~21:00 無休)
【巡回情報】
展覧会名:正倉院 THE SHOW —感じる。いま、ここにある奇跡—
会場:上野の森美術館(東京都台東区)
会期:2025年9月20日(土)~11月9日(日)
主催:上野の森美術館、「正倉院 THE SHOW」実行委員会
(読売テレビ、読売新聞社、TOPPAN、角川メディアハウス)
監修:宮内庁正倉院事務所
※開館時間、休館日、観覧料などの詳細は、決まり次第公式ウェブサイト等にてお知らせします。
公式ウェブサイト:https://shosoin-the-show.jp