このたび、私どもの所蔵資料をご提供(閲覧・複写・画像貸出・資料貸出)するサービスを正式に開始いたします。進出資料だけでも数万点にのぼると見込まれ、研究活動へのご活用が期待できるほか、博物館・美術館様におかれましては、古橋懐古館のユニークな所蔵資料をご活用いただくことができます。
■豪農古橋家の歴代当主が一貫した思いで収集してきた資料がまとまって現存しています
古橋懐古館は、明治維新の志士たち(西郷隆盛、渡辺崋山ほか)の遺墨をはじめ、古文書、和装本、書簡、骨董、民具資料などを5万点以上所蔵しています。戦災や火災に遭っていないうえ、民営ながらも豪農古橋家を母体とした財団法人古橋会が管理してきたため、状態が良く、散逸することもありませんでした。
古橋家文書は、名主としての村方文書と、豪農・名望家としての私文書で構成され、江戸中期から幕末明治維新期が特に充実しています。所蔵資料は今なお整理・目録編集を継続しており、学術的には新出となる資料も多数あります。
(左から勝海舟;徳川慶喜;吉田松陰;高杉晋作;西郷隆盛)
■新しい体制で、現代のニーズに合った所蔵資料の特別利用サービスをご提供します
1961年に芳賀登氏(元筑波大学副学長)を代表とする古橋家文書研究会が発足し、以来50年以上にわたり古橋家文書の整理・目録編集と調査研究が行われ、古橋家は豪農研究における代表的事例と評価されています。
この古橋家文書研究会のサイクルに区切りがつき、一般財団法人古橋会の経営体制や学芸員も世代交代を行ったことで、現代のニーズに合った資料の特別利用(閲覧・複写・画像貸出・資料貸出)サービスを開始させていただきます。
■これまでご要望の多かった主な所蔵資料
歌川国芳『誠忠義士傳』…錦絵の傑作コレクション、忠臣蔵義士たちの勇姿全50帖
牧野虎雄の洋画…官展で活躍した洋画家、当館多数所蔵
『三河国名所図絵』…正式に出版されなかった幻の名所図絵
「桶茶道具一式」…豊田市指定有形民俗文化財、番茶の歴史を辿る貴重な資料
■所蔵資料の特別利用(閲覧・複写・画像貸出・資料貸出)サービスのご案内
大学等の研究機関様や研究者様、博物館・美術館様、また出版・メディア関連の事業者様などを対象に、当館のHPから申込書をダウンロードしてご提出いただくことで、各種サービスをご利用いただくことができます。閲覧は無料でご利用いただけるほか、複写・画像貸出・資料貸出は有料にてご提供いたします。詳しくは下記のページをご覧ください。(担当:古橋真人 常務理事、張艶 学芸員)
▶古橋懐古館所蔵資料の「閲覧」サービス
https://furuhashikai.com/browsing_service/
▶古橋懐古館所蔵資料の「複写」サービス
https://furuhashikai.com/copy_service/
▶古橋懐古館所蔵資料の「画像貸出」サービス
https://furuhashikai.com/image_rental/
▶古橋懐古館所蔵資料の「資料貸出」サービス
https://furuhashikai.com/lending_service/
■一般財団法人古橋会(古橋懐古館)について
運営法人名 一般財団法人古橋会
所在 〒441-2513 愛知県豊田市稲武町タヒラ8番地
電話 0565-82-2100
法人設立 1946年
古橋家創業 1717年
事業内容 文化財事業(古橋懐古館)、山林事業、不動産事業、絹の伝承事業、地方創生事業
古橋会HP https://furuhashikai.com
古橋懐古館HP https://furuhashikai.com/kaikokan_top/