火曜日, 10月 4, 2022
ホームイベントNUNO 須藤玲子とwe+によるテキスタイルインスタレーション《ファンファーレ 扇の舞》鶴岡アートフォーラムにて公開

NUNO 須藤玲子とwe+によるテキスタイルインスタレーション《ファンファーレ 扇の舞》鶴岡アートフォーラムにて公開

酒井家庄内入部400年記念

NUNO 須藤玲子とwe+によるテキスタイルインスタレーション《ファンファーレ 扇の舞》鶴岡アートフォーラムにて公開のサブ画像1

山形県鶴岡市は、旧庄内藩主としてこの地の発展を導いた酒井家の庄内入部400年を記念し、日本を代表するテキスタイルデザイナーのNUNO須藤玲子と、コンテンポラリーデザインスタジオwe+によるテキスタイルインスタレーション《ファンファーレ 扇の舞》を、10月21日(金)より鶴岡アートフォーラムにて公開します。400年の節目に相応しい扇が奏でる華やかなファンファーレをお楽しみください。
 

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400年の節目を祝う青い扇のファンファーレ

今年2022年は、酒井家の第3代当主 酒井忠勝公が藩主として庄内に入部してから400年の節目の年です。鶴岡市はこれを記念して展開している「酒井家庄内入部400年記念事業」の一環として、鶴岡のシルク産業とゆかりの深いNUNOによるインスタレーション作品《ファンファーレ 扇の舞》を公開します。平安時代に発明された扇は本来の「あおぐ」という機能に留まらず、狂言では杯に、落語では蕎麦を啜る箸へと姿を変えるなど日本文化の多義性を象徴する存在ですが、何より祝の席に欠かせない「すえひろがり」な扇が空間を埋め尽くす本展は、400年の節目に相応しいものです。作品の基調となる「青」はこれまでもNUNOが好んで用いてきた色のひとつですが、今回は特にNUNOのメンバーが致道博物館(※1)を訪れた際にその美しさに心を奪われた、酒井忠勝公の肖像画に描かれた着衣の、藍色のグラデーションから着想を得ています。
※1 鶴岡の歴史や文化を紹介する博物館。元々は庄内藩の御用屋敷があった場所で藩主の隠居所とされた御隠殿などがあります。

画像)藩祖酒井忠勝[致道博物館所蔵]

注目のデザインスタジオ we+によるダイナミックな展示デザイン

NUNOの代表作のひとつである《扇の舞》は、2017年にワシントンDCのJ. F. ケネディ・センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で最初に発表されて以来、国内外で公開されてきましたが、今回はじめてその展示デザインに、林登志也と鶴岡市出身の安藤北斗によるコンテンポラリーデザインスタジオ we+をむかえます。その独自のデザインアプローチで世界的にも注目を集めるwe+は、今回の展示にあたり扇本来の「あおぐ」という行為が生みだす風や空気の動きに注目したといいます。庄内平野を背景に建物の内と外をつなぐ今回のインスタレーションは、この場所でしか味わうことのできないサイトスペシフィックな鑑賞体験を生み出します。また今回メインで展示する扇サイズは直径2メートルにわたり、これは国内過去最大のスケールとなります。

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画像)we+による展示イメージ (上: 建物外観/下ギャラリー内部)

酒井家ゆかりのモチーフや庄内の食文化をテーマに新作を発表

扇に使用されている表情豊かな布の数々は、いずれも須藤玲子がディレクターを務めるテキスタイルデザインスタジオNUNOが、全国各地の工場や職人との協働作業によってつくり上げたものですが、今回の展示のメインとなるギャラリー空間を埋め尽くすのは、すべて鶴岡で制作されたテキスタイルです。なかでも本展が初公開となる新作7点を含む計11点では、酒井家の重宝「忍轡」(※2)や、2014年にユネスコの食文化創造都市にも選ばれた鶴岡の豊かな食をテーマにした「だだ茶豆」など、庄内ゆかりのモチーフがデザインされています。また本展会場ではこれらのテキスタイルを用いたスカーフなど、400年を記念した限定アイテムも発売されます。
※2 長篠の戦いの際に酒井忠次の優れた計略を賞して、信長によって与えられたといわれる。

 

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画像)上:須藤玲子によるデザイン画。「忍轡」のモチーフが刺繍で表現される。/下: 新作テキスタイル 《だだ茶豆》 2022 のテストプリント。
 

NUNOのクリエイションを支える鶴岡シルク産業

須藤が鶴岡での布づくりをスタートしたのは2007年のことです。明治以降の殖産興業の流れのなかでシルク産業が発展した鶴岡は、現在でも養蚕から製糸・製織・精練・染色・縫製までの工程を域内に有する世界でも類をみないシルクの産地であり、その高い技術力とそこに携わる人々の情熱が、NUNOの布づくりの重要な部分を支えています。なかでも鶴岡シルクとの協働によって開発された「kibiso(きびそ ※3)」は、繊維産業の大量廃棄が問題となるなか、絹の製糸工場のすべてを使い切る革新的でサステナブルな取組みとして、各地の美術館でその製品がコレクションされるなど、世界的に高い評価を得ています。
※3 蚕が最初に吐き出す太くて硬い糸を活用したテキスタイル。2021年にはNUNOの展覧会『サーキュラー・デザイン ― kibiso はつづく ―』が鶴岡シルク発祥の地である松ヶ岡開墾場で開催された。

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画像) Kibisoの糸とそのプロダクト Photo:Masayuki Hayashi

NUNOの革新的な布づくりは、いずれも日本各地に伝わる染織技術や美意識に目を向け、それを今の時代にあわせて進化させることで誕生したものです。庄内400 年の節目に、様々な歴史と背景が宿るテキスタイルがつくりだす壮大なインスタレーションを通じて、先人たちの偉大な仕事から学ぶこと、そこからもたらされるクリエイションの可能性を感じてみてください。

 

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酒井家庄内入部400 年記念事業

酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会では、400年の節目を迎える2022年、庄内の歴史を知り、庄内の精神・価値を学び考える様々なプログラムを開催しています。またこうした活動を通じて持続可能な未来を創造し、庄内から世界に向けて新しい豊かさ・価値を発信することを目指しています。
https //sakai400th.jp/

‖ 作家プロフィール ‖

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須藤 玲子 / Reiko Sudō

茨城県石岡市生まれ。株式会社 布代表。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画、山形県鶴岡織物工業協働組合、株式会社アズ他のテキスタイルデザインアドバイスを手がける。2016年より株式会社良品計画アドバイザリーボード。毎日デザイン賞、ロスコー賞、円空賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルス州立美術館、ビクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館他に永久保存されている。www.nuno.com

 

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ウィープラス / we+

リサーチと実験に⽴脚した独⾃の制作・表現⼿法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と鶴岡市出身の安藤北⽃により2013年に設⽴。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かした、R&Dやインスタレーション等のコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、空間デザイン、グラフィックデザインなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。EDIDAヤングデザイナーオブザイヤー / ノミネーション、日本空間デザイン賞金賞、DSAデザイン賞金賞等受賞。www.weplus.jp

‖ 開催概要 ‖

展覧会名称:ファンファーレ 扇の舞 ― NUNOとwe+によるテキスタイルインスタレーション
会期:2022年10月21日(金)~ 11月6日(日)*月曜日休館
開館時間:9:30〜17:30
会場:鶴岡アートフォーラム 1階[山形県鶴岡市馬場町13-3] *入場無料
主催:鶴岡市 
後援:酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会 鶴岡「サムライゆかりのシルク」推進協議会
企画協力:鶴岡シルク株式会社   
詳細:酒井家庄内入部400年記念事業公式サイト:https //sakai400th.jp/
問い合わせ:鶴岡市役所商工観光部商工課 鈴木、坂口

TEL:0235-35-1299 

e-mail:shoko@city.tsuruoka.yamagata.jp

 

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