受賞者は、2026年5月7日、第61回 La Biennale di Venezia(ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展)の開幕に合わせて発表されました。発表には、本賞のキュレーター兼審査委員長であるセシリア・アレマーニをはじめ、サラ・ピッチニーニ(コレツィオーネ・マラモッティ ディレクター)、ヴィーナス・ラウ(ミュージアムMACAN ディレクター)、エリア・マラモッティ(マックスマーラおよびコレツィオーネ・マラモッティ創業家代表)が登壇しました。
Searching Land in the Land Word, 2022Beneath Fingers: Echoing Through the Shadow of a Still House, 2025Nests of Memories That Shrink from Words, 2025
今回の受賞プロジェクト「Crafting Spirit: Cultural Dialogues in Heritage and Practice」は、宗教的工芸の伝統と資本主義システムの交差によって生じる影響を、イタリアとインドネシアの比較研究を通じて考察するものです。祈りの対象物や宗教的イメージの制作を通じて、信仰の商業化や搾取といった現代的課題を問い直します。
「このたび『マックスマーラ・アート・プライズ・フォー・ウィメン』の受賞者に選ばれたことを大変光栄に思います。私の提案『Crafting Spirit: Cultural Dialogues in Heritage and Practice』は、信仰と生存の狭間にある女性職人たちの身体や記憶、そこに宿る物語から着想を得ています。本受賞により、インドネシアとイタリアを横断するリサーチをさらに発展させ、創作する身体に宿る精神性や儀礼、伝統から学ぶ機会得られる事に深く感謝しています。対話と探求を重ねながら、これらの経験を手仕事の親密さと文化継承の奥行きを尊重した作品へと昇華していきたいと考えています。」
Luigi Maramotti(マックスマーラ ファッショングループ会長)コメント:
「ディアン・スチによる有望なプロジェクト『Crafting Spirit: Cultural Dialogues in Heritage and Practice』は、儀式や所作の領域を探求し、古来の工芸技術とその歴史と結びつけながら、東西の対話を継続的に生み出すものです。イタリアの豊かなクラフツマンシップは、本賞の根幹を成す要素であり、芸術と工芸という二つの領域をつなぐ事も重要な目的の一つです。本賞が新たなグローバル展開へと踏み出す中で、その理念が改めて強く示された事を変嬉しく思います。この探求がどのような成果をもたらすのか、楽しみにしています。」
また、本賞の20周年を記念し、フィレンツェのパラッツォ・ストロッツィとの協働により、過去20年の歩みを振り返る展覧会「Time for Women! Empowering Visions in Twenty Years of the Max Mara Art Prize for Women」が開催されました。
ミュージアムMACANについて
ミュージアムMACAN(Museum of Modern and Contemporary Art in Nusantara)は、インドネシア・ジャカルタに位置する現代美術館であり、国内外の近現代美術作品を収蔵・展示しています。2017年の開館以来、教育および保存機能を備えた約5,000平方メートルの施設にて、多彩な展覧会やプログラムを展開しています。