【AIを使った勉強・宿題はあり?|小中学生の親が抱く不安ランキング】500人アンケート調査

0
7
【AIを使った勉強・宿題はあり?|小中学生の親が抱く不安ランキング】500人アンケート調査のメイン画像

AIを使った勉強・宿題に関する意識調査

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子様がいる500人を対象に「AIを使った勉強・宿題に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

子どもの学習にAIを取り入れる動きが広がる一方で、「本当に使わせても大丈夫?」と不安を感じる親御さんも少なくないでしょう。

今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子様がいる500人に「AIを使った勉強・宿題」に関するアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員・准教授の豊福晋平氏よりご考察いただいております。

【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。

【調査概要】

調査対象:小中学生のお子様がいる人

調査期間:2026年3月16日~17日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性398人/男性102人)

回答者の年代:20代 8.2%/30代 40.2%/40代 45.6%/50代以上 6.0%

【調査結果サマリー】

・子どもが勉強・宿題にAIを利用するのは「あり」の親が55.0%

・勉強・宿題でAIを利用している子どもは35.2%

・勉強・宿題での子どものAIの使い道1位は「解答方法の提示」

・勉強・宿題での子どものAI利用に親が抱く不安1位は「考える力の低下」

・勉強・宿題でAIを使うために必要なルールは「最初から使うのは禁止」

子どもが勉強・宿題にAIを利用するのは「あり」の親が55.0%

小中学生のお子様がいる500人に「子どもが勉強・宿題にAIを利用するのはありかなしか」を聞いたところ、「あり(15.6%)」「どちらかと言えばあり(39.4%)」が合わせて55.0%でした。

「今後はAIなしでは成り立たない世の中だと思うから」という声も。時代の流れとともに、AIを使った学習も許容されたり歓迎されたりしていることがわかります。

ただ「なし」と答えた人も45%おり、意見は拮抗している状態です。

勉強・宿題でAIを利用している子どもは35.2%

「お子さんは勉強・宿題でAIを利用しているか」と聞いたところ、「利用している」と回答した親が「頻繁に(3.8%)」「たまに(31.4%)」を合わせて35.2%でした。当アンケートにおいては、小中学生の約3人に1人が勉強や宿題にAIを活用しているという結果になりました。

一方で、「全く利用していない」が38.8%と最も多く、利用の広がりにはまだ差があることもうかがえます。「子どもがAIを上手に使える年齢になっているか」「リテラシーが身についているか」によって、利用状況も変わってくると考えられます。

また、「わからない」が2.2%いることから、保護者が子どもの学習実態を完全には把握しきれていないケースも見受けられます。

勉強・宿題での子どものAIの使い道1位は「解答方法の提示」

「勉強・宿題での子どものAIの使い道」の1位は「解答方法の提示(10.6%)」、僅差の2位は「情報検索のツール(10.2%)」でした。

3位「問題の回答出力(9.0%)」、4位「アイデア出しのサポート(8.8%)」、5位「文章作成の補助(7.0%)」が続きます。

・理解できていない部分について、AIに「誰でもわかるように教えて」「1から丁寧に教えて」などと聞いて、理解を深めるために使っていた(20代 男性)

・学校の宿題でわからない問題があったときに、考え方や解き方を調べるために使うことがあります。また自由研究や作文のテーマを考える際にアイデアを出すための参考として、AIを利用することもあります。答えをそのまま写すというより、ヒントを得るための使い方が多いようです(20代 男性)

・算数の文章問題を写真に撮って、AIに答えを聞いています(30代 女性)

・わからない問題の解き方を教えてもらったり、宿題で出た疑問を調べたりするために利用しています。また、文章のまとめ方や作文のアイデアを考えるときにも参考として使っています(30代 女性)

「解答方法の提示」「情報検索のツール」「解説」など、勉強や宿題を進めるための補助として使っているお子さんが多くなっています。

「学校では時間がなくて聞けなかったことも、AIであれば気兼ねなく何度でも聞ける」というコメントも。また、言葉の意味調べなど、辞書代わりにしている例もありました。

一方で辞書や参考書にはないAIならではの使い方としては、「アイデア出しのサポート」「文章作成の補助」などが挙げられています。

勉強・宿題での子どものAI利用に親が抱く不安1位は「考える力の低下」

勉強・宿題にAIを利用することに対しての不安を聞いたところ、圧倒的1位は「考える力の低下(42.8%)」で、全体の4割を超えました。

2位「情報の取捨選択の難しさ(17.4%)」、3位「学習意欲の低下(16.8%)」、4位「学力の低下(10.6%)」が続きます。

考える力や学力、調べる力など、子どもの能力が低下してしまうことを心配する人が多くなっています。AIに頼ることで、力が伸びないことを心配しているのですね。

またAIという便利なツールがあることで、「自分から進んで勉強しよう」「自分の力を伸ばそう」という意欲が失われることも危惧されています。

<1位 考える力の低下>

・AIの答えをそのまま写してしまい、自分で考える力が育たなくなるのではないかという点です(20代 男性)

・AIに頼りすぎてしまい、自分で考える力が弱くなってしまうのではないかという不安があります(30代 女性)

・自分で考えて疑問をもつ力が育たなくなると思います。すぐ答えを導き出せるAIに頼っていては、社会に出てから苦労する可能性を感じています(40代 女性)

AIは瞬時に答えを提示してくれる便利な存在です。そのためAIに慣れすぎると、子どもが「勉強や宿題における、考える過程」を省略してしまう可能性があります。

試行錯誤や間違いを通じて深まる「思考力」や「疑問をもつ姿勢」が育ちにくくなるのでは、という懸念が寄せられました。

AIが「間違いかもしれないけど、自分なりに考えてみる時間や労力」を奪ってしまうと考えられています。

<2位 情報の取捨選択の難しさ>

・子ども本人が「間違った情報の取捨選択」「情報元の安全性」を判断できるのか(30代 女性)

・AIの情報の正誤を確認しないまま鵜呑みにしそうで、怖い(40代 女性)

AIは多くの情報をもとに回答を生成しますが、回答が常に正しいとは限りません。各AIの画面にも注意書きがされているように、AIの回答については正しいかどうかを確認する作業が必要です。

大人であればちょっと見ただけで間違いや違和感に気づくような内容でも、子どもの場合は気づかずに信じてしまうことも。そのため判断力が十分に育っていない子どもが、AIの「それらしい回答」に騙されてしまうことを危惧している人も多くなりました。

<3位 学習意欲の低下>

・自分で学ぼうとする意欲がなくなるのではないか(30代 女性)

・自分で解こうとする気持ちがなくなり、学ぶ力や学びたい意欲も落ちると思います(40代 女性)

AIを使えば簡単に答えにたどりついてしまうため、努力して理解しようとする意欲が弱まらないか心配している人もいます。「わからなくても調べればすぐ答えが見つかるのなら、勉強する必要がない」と思えてしまうからです。

学習意欲は「わかった」「できた」という達成感から育まれますが、AIに頼ることで達成感につながるプロセスを十分に経験できない可能性があります。

<4位 学力の低下>

・どんな問題もすべてAIにやらせてしまい、実力がつかない(20代 男性)

・中身を理解せず、どんどん勉強がわからなくなると思う(40代 男性)

AIに問題の解答を任せてしまうと、本当には理解できないまま学習が進んでしまう可能性があります。「AIの解説でわかったような気になってしまう」「自分で問題を解く機会が減る」といった状況になりやすいからです。

そのため「表面上は課題をこなせていても、自分の力になっていなさそう」という危惧をもつ人も多くなりました。

<5位 情報の正確性>

・AIの情報が100%合っているとは言えないので、正確性に不安を感じている(30代 男性)

・英検の勉強でのみ活用しているので今のところこれと言った問題点はありません。ただ「仮にAIが間違っていたらどうしようかな」という心配はある(30代 女性)

・答えが本当に正解なのか(50代以上 女性)

生成AIは便利ですが、回答内容は必ずしも正しいとは限りません。答え合わせや翻訳といった部分的な利用であっても、間違った回答が返ってくると学習に影響します。誤った内容を、そのまま覚えてしまう可能性があるからですね。

間違いに気づかないまま学習が進むと、後から修正するのが難しくなる可能性もあります。

<6位 AIへの依存>

・AIにすべて頼ってしまうのではないか(20代 女性)

・AIを使うことで依存性になってほしくはないと思っている(40代 女性)

AIは手軽で便利であるため、依存的な使い方につながる可能性があります。自己管理能力が発展途上の子どもであれば、将来にわたって、必要以上にAIに頼ってしまう可能性も否定できません。

そのため自分で考えたり調べたりすることが望ましい場面でも、「まずAIに頼ること」が習慣化し依存してしまうのではないかと危惧している人も多くいます。「依存が進むことで、AIが使えない環境で困ってしまう」といった懸念を挙げた人もいました。

使いすぎや頼りすぎはいけないと考えている人が多いとわかります。

<7位 調べる力の低下>

・「インターネットで単語を並べて検索をかけたり、本で調べたりする方法がわからなくなるのでは」と思うことがあります(30代 女性)

・なんでもすぐにAIに聞いて答えを知ってしまうことで、自分で調べる苦労を知らないのは困ると思う。「図鑑を開く」「教科書を見返す」「地球儀を眺める」など、調べる苦労も学びのひとつだと思う(30代 女性)

・わからないことはAIに聞けばいいと、調べる力がつかなくなる。大人は調べる力がついてからAIを知ったのでいいですが(40代 女性)

AIは質問に対して、直接的でまとまった答えを返してくれるツールです。そのため、従来の辞書やネットを使って自分で調べる過程を省略できます。

時短になって便利である一方、情報を探す力や情報を整理してまとめる力が育たないのではと心配している人もいました。「ネット検索の工夫」や「情報の見つけ方」といったスキルの低下が危惧されています。

勉強・宿題でAIを使うために必要なルールは「最初から使うのは禁止」

親が考える「勉強・宿題で子どもがAIを使うために必要なルール」の1位は「最初から使うのは禁止(33.6%)」。次ぐ2位は「大人による確認(23.2%)」、3位は「サポートツールとしての利用(15.0%)」でした。

利用範囲の制限など、「使い方をうまくコントロールしてあげたい」という意向が目立ちました。「最初から使うのはだめ」「あくまでサポート役」「答えを直接聞かない」といった回答からは、子どもが自分で手を動かして考えることを重視する親の姿勢が浮かびます。

<1位 最初から使うのは禁止>

・本当に最後のお助け道具として使うこと。まずしっかり自分で考えること(20代 女性)

・まずは自分だけで解いてみる。わからないことは教科書などで調べてみる。最終手段としてAIも活用してみる(30代 女性)

AIを使っての勉強・宿題への不安としては、「思考力や学力の低下」「AIへの過度な依存」などが挙げられました。

このような不安を軽減するために、「最初からAIを使うのは禁止し、まずは自分で考えてみる」という習慣が必要だと考えられています。自力で考える段階を設けることで、思考力や粘り強さを育てる意図がうかがえます。

<2位 大人による確認>

・AIを使った部分は親がダブルチェックする(30代 女性)

・AIを使う際は、必ず親がいるところで、親と確認しながら作業を進めること(30代 女性)

AIには、情報の正確性の面で不安があり、さらに子どもが内容を正しく精査できるかにも不安があります。また「使いすぎていないか」「本来なら自分でやるべき過程を、AIに任せていないか」も、親としては気になりますね。

そのため子どもが学習時にAIを使う際には、親や教師などの大人が関与したほうがいいと感じている人もいました。

<3位 サポートツールとしての利用>

・あくまで補助として利用してほしいです(40代 女性)

・検索やヒントのためだけに利用すること(50代以上 男性)

子どもに、「AIはあくまで補助であり、勉強するのはあなた自身である」という意識をもってもらう方法です。

AIを「ヒントを与えてくれる存在」や「調べ物の手段」として使うことで、子ども自身の試行錯誤する体験を守れます。

「主体は子どもであり、AIはツールである」と意識づけることで、学力・学習意欲の低下などのリスクを抑えようとしているのですね。

<4位 出力内容の精査>

・AIの回答が本当に正しいか、自分でもう一度考えたり計算したりしてみる。AIも間違えることがあると学べる(30代 男性)

・AIだけに頼らず、「AIで得た知識が正しいのか」を他の方法でも調べ直し、正確性を自身で確認するルールが必要だと思います(40代 女性)

AIが生成した情報は、子どもにとっては取捨選択が難しいものですが、「一度疑う」「他の方法で確かめる」という習慣をつけてほしいと願う人も多くいます。

出力内容を鵜吞みにせず確認することで、間違った理解で学習が進むことを防げます。

<5位 本人による仕上げ>

・最後に自力で解き直す(30代 女性)

・ある程度はAIを使い、最後に復習を自力でするようにしています(40代 男性)

「勉強・宿題での子どものAI利用に親が抱く不安」ランキングでは、AIに頼りすぎると、学力の低下や理解不足につながるという不安が挙げられました。そのため最後に自分で解き直したりまとめたりすることで、理解不足や学力低下を防ごうと考えている人もいます。

また「AIを使っても、最終的な理解や判断は自分で行う」という意識は、あくまでAIをサポートツールとして利用することにもつながります。

<6位 答えの直接出力禁止>

・宿題を代わりに回答してもらうことは禁止。解き方・考え方などを尋ねることはありなど(30代 男性)

・解き方を質問するのはありだが、答えを聞くのはダメ(40代 男性)

AIに答えを出力させて丸写しすると、「考える力」「学力」や「学習意欲」の低下につながるという懸念があります。解答だけを得ても、過程を理解しなければ学力は身につきにくく、応用もしにくいからです。

そのため「AIに直接答えを聞くのはだめ」という人も多くなりました。許容できる使い方としては「解き方を聞く」「答え合わせに使う」などが挙げられています。

<7位 使っていい問題の制限>

・使っていい範囲・内容を理解する(40代 女性)

・作文など、自分の考えを必要とする宿題では利用しない(40代 女性)

「すべての課題にAIを使うのではなく、内容に応じて利用を制限したほうがいい」と考えている人もいました。具体的には「作文」「記述問題」「工作や美術系の課題」など、自分の考えやイメージを表現する力が求められる課題では、AIを使わないほうがいいという意見があります。

「AIが適している場面」と「適していない場面」を区別する力が必要となるので、AIリテラシーにもつながると期待できます。

まとめ

AIを活用して勉強・宿題を進めることについては、過半数の保護者が「あり」と答えています。

ただ何でも無尽蔵に使っていいと考えているのではなく、使い方にはルールを設けたほうがいいという意識が見られました。AIを使いすぎてしまうことで、「子どもの考える力や学習意欲が低下する」という懸念があるからです。対策としては、利用のタイミングや範囲を制限するルールを挙げた人が多くなっています。

一方で「問題集の作成」「自由研究のアイデア出し」など、AIを適切に使えば学びを支える有効なツールになるという認識も広がっていました。AIが子どもにとっても身近になっている今、子どもが主体的に学ぶ姿勢を保ちながら、AIと上手に付き合えるルールを考えることが重要です。

アタムアカデミーでは、「AIを一切使わない」「補助的に使う」いずれの選択をするにしても、自分のスタンスを言語化しておくことが重要と考えており、作家性を育てる教育に力を入れています。 

AI時代に「仕事がなくなる」と言われる理由と、生き残るクリエイターの戦略 

https://atam-academy.com/blog/50403/

▽豊福晋平氏の考察

生成AIの利用について、「考える力が低下する」という懸念が生じるのは、自然なことです。実際に、すぐにそれっぽい答えにたどり着けてしまう環境では、試行錯誤の機会を減らしてしまう面もあります。しかし一方で、AIの広がりによって、学びは単純な作業から「考えること」や「判断すること」へと重心が移りつつあります。

大切なのは、使うかどうかを一律に決めることではなく、「どの場面で使うか」「何を達成することが重要なのか」を子ども自身が考えられるようになることです。

AIは手抜きの道具ではなく、学びを支える道具にもなり得ます。こうした使い方を一緒に考えていくことが、これからの学びに求められるでしょう。

■監修者紹介

豊福晋平

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員・准教授

https://www.glocom.ac.jp/

専門は学校教育心理学・教育工学。一貫して教育情報化をテーマとして取り組み、近年は、北欧諸国をモデルとした学習情報環境(1:1/BYOD)の構築とデジタル・シティズンシップ教育の普及に関わる。

【データの引用・転載についてお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。

■アタムアカデミーについて

アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。

サービスサイト:https://atam-academy.com/online/

■株式会社アタムについて

株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。

所在地:東京都港区

代表者:代表取締役 宮澤惇

コーポレートサイト:https://atam-academy.com/