難民が直面している現状と、UNHCRの難民援助活動を広く知っていただき、支援の輪を広げることを目的に、このたび、国連UNHCR協会(東京都港区)は「難民援助活動の資料」を請求した方に、銅版画家の山本容子さんの作品を使用した「キャンペーンカード」をプレゼントする『Think About a Refugee』キャンぺーンを展開します。
『Think About a Refugee』には「難民のことを思うとき、数ではなく1人の『ひと』を思ってほしい」という願いがこめられています。今回は、2019年の美術家・奈良美智さん、2020年の現代美術家・JUNICHI さん、2021年のいわさきちひろ美術館、2022年のヤマザキマリさん、2023年のちばてつやさんのデザイン協力による同キャンペーンに続く、『Think About a Refugee』キャンペーン第六弾となります。
山本容子さんは、以前から平和や難民問題に関心を持っておられ、今回、山本容子さんは難民支援の輪が少しでも広がるようにと『Think About a Refugee』キャンペーンカードのための作品ご提供と共に、メッセージをお寄せくださいました。
今回『Think About a Refugee』キャンペーンカードに提供していただいた作品『鳥の歌』は、山本さんが1998年に発表した作品です。スペインのカタロニア地方出身の世界的チェリスト、パブロ・カザルスの『鳥の歌』をテーマに制作した作品。カザルスは平和への願いをこめてカタロニア民謡『鳥の歌』を生涯演奏し続けましたが、1971年10月24日、ニューヨーク国連本部で「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース(平和)と鳴くのです」とスピーチで話し、『鳥の歌』を演奏したエピソードは広く知られています。