「みんなが書く戯曲のコンテスト 障がいのある人の生活・思い・想像を演劇台本に」2026年度も開催決定!今回はプロフェッショナル部門を新設

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「みんなが書く戯曲のコンテスト 障がいのある人の生活・思い・想像を演劇台本に」2026年度も開催決定!今回はプロフェッショナル部門を新設のメイン画像

鳥取県・鳥の劇場が、「障がい」をテーマに、誰もが参加できる短編戯曲のコンテストを開催。4回目の今年はプロフェッショナル部門(新設)とレギュラー部門の2部門制で実施し、26年8月より作品を受け付けます。

鳥取県・特定非営利活動法人 鳥の劇場は2026年、「みんなが書く戯曲のコンテスト 〜障がいのある人の生活・思い・想像を演劇台本に」を開催します。「障がい」をテーマに誰もが参加できる、短編戯曲のコンテストです。

今年度は新たにプロフェッショナル部門を設け、レギュラー部門とあわせた2部門制で実施します。昨年度に引き続き、一次選考を通過した方にはプロの戯曲作家による伴走支援を行うなど、はじめての人でも作品作りができる環境を用意します。また、過去の入選以上作品を全国5か所でリーディング上演。コンテストは、8月1日から9月30日まで作品を受け付け、入選作品は2027年のアメリカ・クイーンズシアターでのリーディング上演候補になるほか、2027年2月の表彰式でのリーディング上演を予定しています。

2025年度コンテスト表彰式の様子
鳥の劇場でのリーディング上演の様子
NYクイーンズシアターでのリーディング上演の様子

【ステートメント】

コンテスト4年目の実施にあたって

 2026年度も本コンテストの実施をみなさんにお知らせできることをうれしく思います。障がいのある人が書いたか、障がいのある人が登場する短編戯曲という未知のジャンルに、どれだけの応募があるのかという手探り感の中2023年に始めた本コンテストでしたが、初年度が244作品、2024年度が192作品、2025年度が191作品の応募がありました。障がいの当事者の方やご家族、サポートされる方などの多様な経験を踏まえた新鮮で切実な声がたくさん届いています。昨年は日常のスケッチのようなものに加えて、非日常的な設定のファンタジーや、コメディー的なもの、障がいを切り口に社会の過去を掘り下げる作品なども出てきており、毎年選考が楽しく、そして難しくなってきています。

 一次選考通過者を対象にプロ劇作家が作品のブラッシュアップを支援する「伴走支援」(2024年度より実施)は確実に成果を上げており、昨年度の報告書には、その過程を収めることもできました。本コンテスト入選以上の作品を用いて行う、国内各地でのリーディング上演(出演者が台本を手に持ち、ほとんど動きをつけないで行う上演)は2024年度初めて行い、6箇所で実施し、各地の演劇人、観客に新鮮な喜びを持って迎えられました。国内だけではありません。本事業の協力者である米国NY州のクイーンズシアターでも、本コンテスト最優秀作等のリーディング上演が実施され、こちらも大好評でした。

 毎年、このステートメントでお伝えしていることですが、障がいは、いわゆる障がい者とされる人そのものにあるのではなく、その人と他者=社会との間に生まれるものです。人の関係の中に障がいは生まれます。とするなら、それを扱うのに戯曲ほど優れた方法はありません。戯曲は、言葉を通じて、人と人の間に生まれる怒り、苛立ち、差別意識、つながる喜びなど、多様な心の模様を描くものです。このコンテストを通じて、多くの人が「障がい」を軸とする様々な人間関係を浮かび上がらせ、それが報告書やリーディング上演等を通じて社会の少しでも遠くまで広がっていくことは、分断が進んでいこうとしている日本社会にとっても非常に大きな意味を持つと確信しています。また、新しい戯曲作家の発見の場となることもこのコンテストの重要な狙いです。文字入力のための多様な方法が可能になっている現在の状況の中、いろいろな方に応募していただき、新しい才能に出会いたいと関係者一同、切に思っています。

 本年度より、プロフェッショナル部門を新設しました。これには二つの意味があります。経験と実績のある作家にもこのコンテストに応募してもらうことで、よりインパクトの強い作品を得て、もっと社会にインパクトを与えたい。そしてもう一つ、プロ作家の応募が、初めて作品を書いて応募する多くの作家の入選機会を奪わないようにすること。プロ部門の新設は、コンテスト実施の狙いを、「多くの人の声を戯曲という形で聞く」「初めて書く人も大歓迎」という従来のものから変更するものでないことは、ぜひご理解ください。初めて書く人のための、あるいはほぼ初めてという方のための、あるいは書いたことあるけど今一歩自信がないという人のための、動画によるサポートもあります。今年は、より基本的な書き方の形式についてのコンテンツを追加予定です。

 もちろんプロの方の応募にも期待しています。日本では30分でも短編戯曲と言われる状況の中で、本コンテストの5分から10分程度という長さは、「短い!」と思われるかもしれませんが、切れ味のいいものを応募してください。参加エントリーしていただき、選考委員でもあるアメリカ人劇作家ロブさんの動画を見ていただくと、「なるほど」と思っていただけるのではないかと思います。

鳥の劇場芸術監督 中島諒人

    

                                

【応募規定】

本コンテストにはレギュラー部門とプロフェッショナル部門(新設)の2部門があります。いずれの部門も、以下の1または2のどちらかに該当する作品であればご応募いただけます。

1.物語に障がい者が登場する作品

2.障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)の交付を受けている方が書いた作品

※ 選考が進んだ段階で、障害者手帳による確認をさせていただきます

【レギュラー部門】条件1または2を満たす方であれば、どなたでもご応募いただけます。最優秀、優秀、入選作品を選びます。

【プロフェッショナル部門(新設)】プロ劇作家を自認する方を対象とした部門です。上記条件1または2を満たす必要があります。最優秀作品のみを選びます。プロフェッショナル部門で選ばれた最優秀作品には、ロブ・ウルビナーティ、中島諒人によるコメントとコンテストで制作した英訳を提供します。また、作品は鳥の劇場・クイーンズシアター(NY)での、リーディングに限らない上演の候補となります。

・上演時間5分〜10分程度の短編戯曲を募集します。作品が明らかに長いものは選考から除外することがありますので、上演時間は応募前にご自身でト書きも含めて音読してご確認ください。

・オリジナル、未発表、未上演の日本語による作品に限ります

・他の戯曲・小説・映画などから引用した場合は、その作品名と引用箇所を明記してください

・一次選考通過作品は英訳され、2027年のNY・クイーンズシアターでのリーディング上演の候補となります

・入選作品は、2027年2月の表彰式で鳥の劇場にてリーディング上演されます。また、入選作品は鳥の劇場または全国各地のパートナー団体がおこなうリーディング上演の候補となります。原稿料のお支払い、事業の記録集への掲載を予定しています

【スケジュール】

2026年

・6月末 参加エントリー受付開始

・8月1日〜9月30日 作品受付

・10月 予備選考・一次選考

・11月〜12月 選考通過作品へのプロ作家による伴走支援

2027年

・1月 最終選考

・2月21日(日) 表彰式・リーディング発表会(鳥取県・鳥の劇場にて)

【はじめてでも安心!あなたの作品づくりをサポートします】

公式ホームページでは「戯曲ってどうやって書くの?」という初心者の方に向けた動画をご用意しており、はじめての応募でも安心してチャレンジできます。

また、一次選考を通過した方には、大岡淳さん、坂本鈴さん、吉田小夏さんら、第一線で活躍する劇作家がオンラインで作品づくりを一緒にサポートしてくれます。

【参加方法】

作品は、受付期間中にメール・郵送・持ち込みのいずれかで受け付けます。

応募のための詳細をお送りしますので、まずはお気軽に事前エントリーをお願いします。

(以下のURLからエントリー、またはFAXで事務局までご連絡ください) 

https://forms.gle/TiEqb9zu8aLbxshB6

【作品受付期間】

2026年8月1日(土)〜9月30日(水)

※作品応募には9月23日(水・祝)までの事前エントリーが必要です

【一次選考委員および伴走支援担当】

大岡淳(劇作家・演出家・批評家)

劇作家・演出家・批評家。1970年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。現在、SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部スタッフ、株式会社ゼロメガ相談役、武久出版株式会社編集部顧問、河合塾コスモ講師を務める。主要戯曲作品に、劇団渡辺『帝国』(渡辺亮史演出/2010年)、SPAC『王国、空を飛ぶ!』(大岡淳演出/2015年)、SPAC『1940 ―リヒャルト・シュトラウスの家―』(宮城聰演出/2017年)など。翻訳戯曲に、ベルトルト・ブレヒト作『三文オペラ』(共和国刊/2018年)がある。

“戯曲は、俳優の身体に担われることで、劇作家の想定しなかった解釈を施され、さらに観客の耳に届くことで、また新たな解釈を施されるという具合に、他者に開かれ、解釈が解釈を産み、変容し続けるテキストです。戯曲を書く醍醐味は、この終わりのないプロセスを通して、この世界の多様さ複雑さに触れることにあると思います。”

坂本鈴(劇作家・演出家・劇団だるめしあん代表・劇作家女子会。リーダー)

1982年熊本県生まれ。昭和音楽大学、桐朋学園芸術短期大学、尚美学園大学、日本大学芸術学部の四つの大学で非常勤講師を務める。戯曲『あの子の飴玉』で部落解放文学賞戯曲部門入賞。女性の性をめぐる問題をポップかつ鋭い視点で描く作風が特徴で、中学・高校演劇大会の審査員として教育面でも活動。WEB漫画の原作執筆など、多彩なフィールドで創作を展開中。

“「みんなが書く戯曲のコンテスト」の”みんな”とはいったいなんでしょうか。わざわざ”みんな”と言わなければならないのは、どうしてでしょうか。普段人々が使う”みんな”とは、マジョリティの人たちを指す場合が多いように思います。もしあなたがそこで「みんなに含まれない」と思っても、このコンテストは、あなたの作品を待っています。”

吉田小夏(劇作家・演出家・青☆組 主宰)

東京で生まれ、横浜と鎌倉で育つ。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。

『雨と猫といくつかの嘘』等、4作品で日本劇作家協会新人戯曲賞に入賞。

『初雪の味』で日本演出者協会・若手演出家コンクール審査員特別賞を受賞。

『海の五線譜』で北海道戯曲賞優秀賞受賞。

『Butterflies in my stomach』で八頭高校演劇部の皆と〈鳥の演劇祭8〉に参加。

一貫して市井の人々を描き、心の琴線に触れる美しく繊細な対話劇で、幅広い年代の支持を集める。

NHKラジオドラマの脚本、児童演劇の創作、演劇教育のWS講師、等でも活躍。

“幼い頃から親しくしている従姉のひとりは、障害者雇用で働いています。義理の弟はずっと、車椅子バスケの選手でした。私が彼等から感じるものは「ここに何が無いか、ではなく、ここに何が有るか、から考えてみる」という発想です。思えばそれは、演劇的な想像力そのものです。戯曲を通し、あなたの想像力に出会えることが、今から楽しみでなりません。”

【最終選考委員(五十音順)】

大澤真幸 (社会学者)

社会学者。1958年長野県生。東京大学大学院社会学研究科修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授等を歴任。著書に『身体の比較社会学』(勁草書房)、『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『〈自由〉という牢獄』(岩波書店、河合隼雄学芸賞)、『〈世界史〉の哲学』シリーズ(講談社)、『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房)等。共著に『ふしぎなキリスト教』(講談社、中央公論新書大賞)等。個人思想誌『THINKING「O」』(左右社)主宰。

“「このコンテストの選考を、私はとても楽しみにしています。どんな作品が送られてくるのか、ワクワクするような思いで待っています。コンテクストの基本的な狙いは、障がいのある人たちが、演劇の表現を通じて、他者と出会う場を提供することにありますが、同時に、いやそれ以上に、それは、私にとっても他者との出会いの場となるからです。”

岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家理事長)

1979年群馬県前橋市生まれ

美術大学在学中に障害のある人の芸術文化活動に触れ、多様な人たちが豊かに生きる社会のデザインを実践したいという思いから、20年以上にわたり奈良のたんぽぽの家で働く。あたらしいアートの可能性を探る「エイブル・アート・ムーブメント」やこれからのものづくり、はたらき方を模索する「Good Job!プロジェクト」の推進をしている。また、アートプロジェクト・舞台公演などの企画制作や障害とアートにまつわる相談支援に取り組むなど、障害のある人の創造性と異分野をつなげる橋渡しをしている。

“人がなにかを表現をする方法や選択肢はたくさんありますが、そのなかでも演劇はさまざまな制約がある分、受け手に伝わるインパクトも大きなメディアだと思います。障害があるとはどういうことなのか。障害というキーワードをとおした身体、精神、他者との関係はどんなものだろうか。そこからうまれるあたらしい価値観や希望、あるいは悲しみがあるとしたら、それはどんなかたちをしているのだろう。日々さまざまな人との出会いをとおして、わたし自身も悩んだり考えたりしています。戯曲というフォーマットをとおして、同じ時代を生きるみなさんと出会えるのをとても楽しみにしています。”

中島諒人 (演出家・鳥の劇場芸術監督)

1966年生。東京大学法学部卒業。大学在学中より演劇活動開始。2004年から1年半、静岡県舞台芸術センターに所属。2006年より鳥取で廃校を劇場に変え、鳥の劇場を創立。二千年以上の歴史を持つ文化装置=演劇の本来の力を社会に示し、演劇/劇場の深い価値が広く認識されることを目指す。芸術的価値の追究と普及活動を両輪に、地域振興や教育にも関わる。2003年利賀演出家コンクール最優秀演出家賞。2010年芸術選奨文部科学大臣新人賞。BeSeTo演劇祭日本委員会代表。

“演劇は人と人の関わりを扱うことが得意です。人を喜ばせるのも、悲しませるのも関わりです。関わりの中で生まれる一瞬の言葉、目の表情、息づかい、半歩の動き、これらが時に人の心を温かくし、時に人を深く長く傷つける。瞬間をつかまえてください。関わりの中のちょっとした瞬間にぐいっと光を当てる感じで書いてもらったらいいんじゃないかと思います。”

永山智行 (演出家・劇作家・劇団こふく劇場代表)

1967年生れ。劇作家、演出家。宮崎県の三股町立文化会館をフランチャイズとする劇団こふく劇場代表。2001年『so bad year』でAAF戯曲賞受賞。2006年から約10年間、公益財団法人宮崎県立芸術劇場演劇ディレクターも務めた。

2007年からは劇団として、障害者も一俳優として参加する作品づくり(みやざき◎まあるい劇場)をはじめ、質の高さ、活動の社会的な広がり、その両面から高く評価されている。

2022年4月に初の戯曲集「ロマンス/いきたひと/猫を探す」(而立書房)を刊行。

“戯曲を書くということは、それぞれが「わたしの窓から見た風景」を表明することだと思うのです。ですから、さまざまな「わたしには世界がこう見える」が集まったとき、はじめてほんとうの対話が生まれていくのだと思うのです。どうか、お気軽に、あなたの窓から見える風景をお寄せください。”

森田かずよ (義足の女優・ダンサー)

先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。ダンサー、俳優として活動。近年は障害のある人を含めた多様な人とのワークショップやダンス公演の演出を行う。東京2020パラリンピック開会式にソロダンサーとして出演。福祉をたずねるクリエイティブマガジン「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。大阪大学人文学研究科博士後期課程在籍中。2022年度 舞台芸術国際共同制作オブザーバー。「Performance For All People.CONVEY」主宰。NPOピースポット・ワンフォー理事長。

“「障がい」という言葉に、どのようなイメージがあるでしょうか。差別、克服、感動?誰かが持つイメージではなく、あなたの生きる世界から見つめて欲しいのです。まだまだ描かれていない「障がい」の、いえ、「障がい」そのものを問うような、新たな一面が見られる、そんな物語に出会うことを楽しみにしています。”

ロブ・ウルビナーティ (劇作家・クイーンズシアター[アメリカ・NY])

ニューヨークを拠点に活動するフリーランスの演出家・作家。これまでにサミュエル・フレンチ、ネクストステージプレスなどから戯曲が出版され、世界中で200回以上上演されている。クイーンズシアターのニュー・プレイ・ディベロップメントディレクターを務めており、ドラマティスト・ギルドの会員でもある。ドラマリーグディレクターカウンシルのメンバーであり、オーディオディスクリプション・インスティトゥートの認定も受けている。

“クイーンズシアターによる障がいのあるアーティストと観客のための取り組み、シアターフォーオールの中で最も成功した事業のひとつが、障がいのある劇作家による、もしくは障がいのある登場人物がいる短編戯曲のプログラムです。鳥の劇場がこのモデルを活用してくれることを嬉しく思います。”

【入選作品リーディング全国各地公演】

令和5・6・7年度に実施された「みんなが書く戯曲のコンテスト」の入選以上の作品から各地ごとに数本を取り上げ、それぞれの演出家、俳優がリーディング形式で公演を行います。

公演情報は詳細が決まり次第、ホームページにて随時発信します。ぜひ足をお運びください。

公演実施予定地域  茨城県・東京都・静岡県・鳥取県・宮崎県・(1か所調整中)

2025年度各地公演の様子

【開催概要】

名称:
みんなが書く戯曲のコンテスト 〜障がいのある人の生活・思い・想像を演劇台本に

作品受付期間:
2026年8月1日(土)〜9月30日(水)

お問い合わせ先:
特定非営利活動法人 鳥の劇場「戯曲コンテスト」事務局

〒680-0031 鳥取市本町1丁目201 ミュトスビル2階

TEL・FAX: 0857-30-0676 

E-mail: gikyoku.disability@gmail.com

文化庁委託事業「令和8年度障害者等による文化芸術活動推進事業」

主催 文化庁、鳥の劇場

制作 鳥の劇場

公式ウェブサイト
https://www.birdtheatre.org/gikyoku-disability/

SNS公式アカウント一覧
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