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株式会社ヘラルボニーの欧州子会社であるHERALBONY EUROPEは、2026年4月2日の世界自閉症啓発デーに、ヴェルサイユ宮殿にて開催された来場者参加型のフレスコ画の共創アートプロジェクトに参画しました。本企画は、障害のある子どもとその家族を支援するフランスの非営利団体Naked Heart Franceの協力のもと開催され、ヴェルサイユ宮殿が推進するアクセシビリティ向上および包摂的な来館体験の実現に向けた長期的取り組みの一環として位置付けられています。
HERALBONY EUROPEは、共同制作の中心となるアーティストの選定を委託され、HERALBONY Art Prize 2025 グランプリ受賞者であるエヴリン・ポスティックと共に来場者との共同制作による新たな創作体験を創出しました。
参考:国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia」、エヴリン・ポスティックが2,650作品からグランプリに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000404.000039365.html
イベント当日の様子

今回の企画により、エヴリン・ポスティックは40年ぶりにヴェルサイユ宮殿を訪れることとなりました。作家にとってヴェルサイユ宮殿は長年「再訪したい場所」として心に残っていたと語り、今回の協業が実現したことに、大きな喜びを示してくれました。
ヘラルボニーでは、公開制作の実施にあたり、作家が最良のコンディションで臨めるよう、作家とともに会場を丁寧に下見する時間を大切にしています。会場が作家にとって「安心して創作に向き合える場所」となるための環境づくりは、「作家ファースト」を掲げるヘラルボニーにとって、重要な取り組みの一つです。本企画においても、ヴェルサイユ宮殿の協力のもと特別に、一般公開前の時間帯から下見および撮影を行いました。
エヴリン・ポスティックの作風は、生物・自然・歴史の関係性をテーマとしています。これらすべてを内包するヴェルサイユ宮殿で、静寂に包まれた空間をまるで独り占めしているかのようなひとときは、作家にとって非常に貴重な体験となり、特別なインスピレーションの源となりました。

その後行われた一般来場者との共同制作は、開始直後から多くの参加者に恵まれ、全員が同時に参加できないほどの盛況となりました。子どもから大人まで幅広く、国籍や背景を越えて多様な人々が集い、作家を中心に輪が生まれる光景は、企画の理念を体現する象徴的な瞬間として印象づけられました。

参加者の中には自閉症のある学生もおり、ワークショップへの感謝の言葉が寄せられる場面もありました。カナダ・ケベックから修学旅行でフランスを訪れた彼は、渡航に際して多くの不安や困難があった中で、本イベントが旅の締めくくりとして忘れがたい特別な体験になったと語ってくれました。

本企画を通じて、「違いは豊かさの源である」という価値観を、世界中の人々とともに実感する機会を提供できたことは、ヘラルボニーにとっても大きな意義ある取り組みとなりました。
ヴェルサイユ宮殿によるコメント
本企画を通じて出会ったアーティスト、エヴリン・ポスティックとその作品世界は、とても印象的でした。古い地図をインスピレーションの源とし、詩的な世界観を紡ぎ出す彼女独自の表現に、私たちの心は瞬く間に惹きつけました。
共同制作のプロセスでは、宮殿のアーカイブに収蔵されている地図をもとに、庭園の彫刻から着想を得た太陽や動物のモチーフが徐々に形を成していきました。来場者が彼女の創造の世界に自然と引き込まれ、そのイマジネーションに導かれていく様子は、とても美しい光景でした。
本取り組みは、芸術的価値のみならず、人と人とをつなぐ体験として、大きな意義を持つものになったと感じています。
ベネディクト・ドゥフレーヌ(ヴェルサイユ宮殿 文化プロジェクト責任者)

作家プロフィール
エヴリン・ポスティック(Evelyne Postic)

1989年、フランス・グルノーブルにて独学で絵画、彫刻、ドローイングを始める。線が絵へと変わる瞬間、彼女は日常から解放され夢をみる。そして、自由に形を創造することで開かれる無限の表現への可能性は、彼女の大きな力となるという。生物学、科学、民俗学への深い関心を持ち、“生命の進化”は、創作活動の中心的なテーマとなっている。昆虫や植物、動物など、自然界に存在する驚くべき形や色彩に着目しながら、人と植物、動物とを溶け合わせることで、豊かで多層的な世界を描き出している。長い時間をかけて緻密な点描を積み重ね、無数のディテールを描き込んでいくことで、作品に独特の深みをもたらしていく。キャンバス、トレーシングペーパー、古い海図や歴史を宿す古い紙など、多様な素材を用いることも彼女に新たな着想をもたらし、未知の旅へと導いている。
HERALBONY Art Prizeについて

HERALBONY Art Prizeは、障害のあるアーティストたちの輝かしい才能を称える国際的なアートプライズとして、2024年に設立されました。
2年間で延べ4500点を超える応募が72の国と地域から寄せられ、年齢や国籍を問わず、世界中から多様な表現が集まりました。
国際的な審査の場に挑戦するみなさんの作品は、「障害とアート」の既成の概念を塗り替え、社会に新たな視点と価値をもたらしています。
このアートプライズを通じて、アーティストたちの長期的な成長と活躍を後押しし、唯一無二の表現が、より多くの観客に届くことを目指しています。
特設サイト:https://artprize.heralbony.jp/
株式会社ヘラルボニーについて
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年7月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:〒020-0026岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル3F受付(東京拠点)
代表者:松田 崇弥、松田 文登
コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp
オンラインストア:https://store.heralbony.jp/
