【落札結果】岩田家旧蔵の至宝、落札総額は23億円超 新たな伝来へ

0
14
【落札結果】岩田家旧蔵の至宝、落札総額は23億円超 新たな伝来へのメイン画像

初代 楽 長次郎「重要美術品 黒茶碗 銘 閑居」史上最高額9億2000万円

株式会社毎日オークション(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡澤利栄)は2026年2月21日(土)に東京・有明にて、「岩田家旧蔵特別コレクション」を開催しました。

本オークションでは、長く岩田家に大切に守り伝えられてきた重要美術品の数々が出品され、最高額9億2000万円を含む、落札総額は約23億8000万円(手数料込、以下同)を記録。出品された306点はすべて落札され、歴史的価値の高さを裏づける結果となりました。

「岩田家旧蔵特別コレクション」競り当日の様子

会場の様子

連日の下見会は全国からお越しいただいた多数の来場者で賑わい、当日は早々に満席、会場に収まらないほどの大盛況となりました。入札が進むたびに会場はざわめき、緊迫感が一層高まりました。

開始前から熱気に包まれていたオークションは会場・電話・ライブビッド入札が交錯する近年まれに見る白熱したオークションとなりました。

Lot1の「重要美術品 大名物 茜屋柿茶入」を皮切りに興奮の坩堝と化しました。

「大名物 井戸茶碗 銘 常盤」の3億1050万円を筆頭に高額落札が相次ぎ、中でも「黒織部茶碗」の1億2075万円には一同騒然となり、その後には「寧窯天藍釉霊芝耳花瓶」が9545万円。春節にも関わらず、中華圏の力強い入札が会場を大いに沸かせました。

「織部開扇向付(10点)」、尾形 乾山「色絵絵替土器皿(10点)」が続けて1000万円を超え、千 宗旦「竹密不妨流水過(一行)」は4370万円というエスティメートを大きく上回る価格で落札されました。

茶杓では千 利休「妙喜庵茶杓」が7130万円、続く千 宗旦「茶杓 歌銘 尋来」も1725万円、千 利休「筒花入 銘 ヲソラク」の5980万円という驚異的な結果に場内の拍手は鳴りやみませんでした。

▼落札結果 一例

初代 楽 長次郎「重要美術品 黒茶碗 銘 閑居」(9億2000万円で落札)

「井戸茶碗 銘 常盤」(3億1050万円で落札)

「重要美術品 茜屋柿茶入」(9890万円で落札)

「寧窯天藍釉霊芝耳花瓶」(9545万円で落札)

藤原 俊成「重要美術品 詠草(住吉切)」(1782万5000円で落札)

「織部開扇向付(10点)」(1322万5000円で落札)

初代 楽 長次郎「重要美術品 黒茶碗 銘 閑居」史上最高額9億2000万円

とくに注目を集めました、初代 楽 長次郎「黒茶碗 銘 閑居」は、長次郎外七種の一碗で、長らく所在不明であった作品です。

21時を跨ぐ遅い時間にも関わらず会場は来場者で埋め尽くされ、固唾を吞んでパドルの行方を見守るなか、会場と電話の熾烈な競り合いの末、9億2000万円で決着。ハンマーが落ちた瞬間、会場の熱気は最高潮に達しました。

初代 楽 長次郎「重要美術品 黒茶碗 銘 閑居」

今回のオークションを経て

「岩田家旧蔵特別コレクション」は、岩田家に継承されてきた茶道具がはじめてまとまって市場に出た稀有な機会であり、世界的に見ても極めて珍しいもので、茶陶・古美術の市場において2020年代後半を象徴するオークションとなりました。

投機的な熱狂ではなく、確かな来歴を持つ質の高い作品が、カテゴリーや価格帯を問わず力強い需要と熱気をもって迎えられることが明らかになり、改めて茶人たちが茶道具に寄せる深い愛情を感じさせる開催となりました。
本オークションを通じて、茶道文化の一層の興隆の一端を担うことができたとしましたら光栄の至りです。

毎日オークションについて

毎日オークション
毎日オークション

毎日オークションは、「私たちは、すべての人と世界をアートでつなぐ「架け橋」となり、文化的で豊かな社会の実現をお手伝いします。」というパーパスのもと、アートオークション事業を通じて、公明正大な取引が保証される二次流通市場の提供や文化の継承に貢献しています。

創業は1973年。1989年に美術品に特化した公開型オークション事業をスタートし、アート作品をはじめ、西洋装飾美術や日本陶芸・古美術・ジュエリー・時計・酒類など幅広いジャンルを取り扱っています。

年間30回以上のオークション開催、年間出品数3万ロット、日本最大級の取り扱い点数を誇ります。

さらに国内の主要オークション会社におけるシェア率は42.49%(※)に及び、毎日オークションは日本におけるに美術業界のリーディングカンパニーとして、多様なお客様の想いや価値を未来へ繋ぎ続けています。

※2025年3月 『月刊美術』 「2024年美術品競売10社落札総額シェア率」参考