福岡市にて“アート×生成AI”を手がけるデザイナーが公立小学校で特別授業を実施

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「ズレ」を個性として楽しむ表現体験から、自分なりの考えを深める―― SPOT TEACHERがつなぐ、アントレプレナーシップ教育

共育パレット株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:松下ゆか理)が運営する、学校と企業をつなぐマッチングプラットフォーム「SPOT TEACHER(スポットティーチャー)」は、企業や団体の専門家が学校のニーズに応じて出前授業を提供するサービスです。

このたびSPOT TEACHERは、子どもの創造性を育む体験型スタジオを運営し、デザイナーとしても活躍する株式会社 BLOOMIN’ KIDS(所在地:福岡県糟屋郡)の代表取締役・宇都宮 凌氏を講師に迎え、福岡市内の公立小学校6年生148名を対象に、アントレプレナーシップ教育を実施しました。

本授業では、講師自身のキャリアにおける「正解のない選択」を具体的な事例として示しながら、講話・デザイン体験・「AI×アート」のワークを一体的に展開。
総合的な学習の時間(90分)を活用し、キャリア教育・図画工作科・情報リテラシーを横断する構成で実施しました。子どもたちは、自分の感じた「ズレ」や違和感を個性として捉え直し、テクノロジーを活用しながら価値を生み出す主体的な学びの場を提供しました。

 授業の背景  

先生方から寄せられた願いは、将来についての調べ学習を進める中で、「仕事のやりがいや自分自身の目標を、理屈だけでなく実感を伴って捉えてほしい」というものでした。

その背景には、成功体験だけでなく、失敗や迷いも含めて「その人がどのように歩んできたのか」を知る機会を通して、子どもたちが自分の未来を考えてほしい、という思いがありました。

本来、アートは自由な表現活動ですが、多忙を極める学校現場では、「お手本」や「評価」を意識した指導になりやすく、図画工作に苦手意識を持つ児童が少なくないのも実情です。
また、生成AIをはじめとする先端技術を、教育的な価値を担保しながら授業に取り入れることは、教員単独では難易度が高いという課題もあります。

そこでSPOT TEACHERでは、デザイナー・宇都宮氏のキャリアの歩みと、生成AIを活用した表現体験、遠隔地の伝統産業との連携を組み合わせ、試行錯誤そのものを肯定する授業を設計しました。

専門家と学校を丁寧につなぐことで、公立学校の教室に、子どもたちが自分の考えや感性を安心して試せる学びの場が生まれました。

 授業の内容

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■ 授業の内容①
正解のない道で見つけた、自分だけの仕事
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【「失敗」から始まるキャリアの授業】

チャイムが鳴り、少し緊張した面持ちで始まった「生き方を考える」授業。
講師の宇都宮氏は、冒頭、子どもたちの印象に残るエピソードを語りました。

「実は僕、大学を1ヶ月で辞めているんです」

・入学式の翌月、5月に感じた「違和感」を大切にしたこと
・レールから外れる不安よりも、自分の「好き」を手放さなかったこと
・独学でデザインを学び、今の仕事にたどり着いたこと

穏やかな口調で語られる失敗や遠回りの経験。それは、将来の目標がまだ明確でない子どもたちにとって、「選択肢は一つではない」と気づくきっかけとなる時間でした。

宇都宮氏は、「大人が教えるのではなく、みんなの感性を社会にかっこよく届けるのが僕の役割」と語り、自身の仕事観を伝えました。

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■ 授業の内容②
アートとデザインの違いって?――「ズレ」こそが人間らしさ
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【ワークショップで体感する個性の価値】

続いて行われたのは、1枚の紙を使ったシンプルなワーク。
描かれた「丸」を透かしてなぞる作業ですが、紙を開くと
「あ、ズレた」「ガタガタになった」
と、あちこちから声が上がります。

夢中になって自分が描いた「丸」を見つめる子どもたち

そこで宇都宮氏が語りかけた言葉が、子どもたちの表情を和らげました。
「実は、この『描きたかった線とズレている部分』を楽しむのがアートなんです」

・相手に正確に伝えるための表現が「デザイン」
・自分にしか出せない感覚を楽しむのが「アート」
・教科書の立方体はすべて平行でも、現実の世界は必ずしもそうではない

「ズレ(違和感)」は間違いではなく、AIでは再現しきれない一人ひとりの特徴になる。
子どもたちは、表現に対する捉え方が少し変わった様子を見せていました。

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■ 授業の内容③
生成AI×伝統産業――自分のアイデアが形になる体験
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【今治タオルの老舗とつなぐ商品開発】

後半は、愛媛県今治市の老舗メーカーとオンラインで接続。
タオルづくりの話を聞いた後、「タオルデザイナー」としての体験が始まりました。

ターゲットや色指定(カラーチャート)を考えながら、思い思いのアイデアを描く子どもたち。
宇都宮氏はその場でデザインを取り込み、生成AIを使って商品イメージ(CG)を作成しました。

「本物みたい!」「これ本当に売ってそう!」と教室中が大熱狂。

自分のアイデアが、具体的な形として目の前に現れる体験に、子どもたちは強い関心を示していました。

後半は、紙粘土作品をAIでアニメーション化。

思いがけない動きや表現に、教室には歓声と笑い声が広がりました。

授業の最後に、宇都宮氏はこう締めくくりました。
「これからは、みんなの個性が活かされる時代です。ぜひ、自分の『ズレ』を大切にして楽しんでください」

子どもたちは、表現することやつくることの面白さを実感しながら、授業を終えました。

 授業後アンケート結果(回答者数:148 名

授業後アンケートでは、失敗への向き合い方や、地域・社会との関わり、自身の将来に対する捉え方について、授業前からの前向きな変化が見られました。

特別授業の感想 

【講師感想】

㈱BLOOMIN’ KIDS 代表取締役・宇都宮 凌氏

今回、SPOT TEACHERにつないでいただいたご縁で、皆さんと素晴らしい時間を共有できたことに感謝しています。

「これからは『なんか違うな』という個性が活かされる時代。自分の『ズレ』を大切にしてほしい」と伝えました。未来は、今回の「粘土×AI」のように自由に形を変えていけるものです。子どもたちには、今しかないポテンシャルを思いきり使い、誰とも違う自分だけの未来を、粘土のように楽しくつくっていってほしいと願っています。

【6学年担任感想】

子どもたちが普段以上にいきいきとしていたのが印象的でした。

図工で「何を描けばいいか分からない」と悩む子も、宇都宮さんの「ズレを楽しむのがアート」という言葉に背中を押され、自分なりの表現を模索していました。

私自身、つい子どもたちの作品に口出ししてしまうことがありましたが、発想から生まれる「ズレ(個性)」こそ大事にすべきだと、ハッとさせられました。

特に、タオルのデザイン制作はどれも子どもたちらしく、そこにはまさに「正解のない」素敵な時間や空間が広がっていたように感じます。「自分たちの描く絵にも価値があるんだ」と自信満々に取り組む子どもたちの姿が見られ、キャリア教育の視点でも非常に有意義な時間となりました。

貴重な機会をありがとうございました。

【児童感想】

「私は今までアートなどの自分の思うように描くということがあまり得意ではなかったのですが、今日の授業で『深く考えすぎないで描いてみる』ということがわかって、アートもそうだけど自分の未来も『絶対こうする』と決めるのではなく、深く考え過ぎないで色んな可能性を見る方が良いのかなと思いました。これから、深く考えすぎないことを大切にアートを描きたいと思いました。」

「何を目標にして、何から始めればいいかよくわからなくて、将来のことなどをあまり考えたくなかったけど、この授業を受けて考えが変わりました!将来のことなど少しずつ考えていき、目標を作り上げようと思います。人と比べず自分だけの個性を見つけて、楽しく生きていこうと思います! 周りに縛られず何言われようとも、自分のことを信じて行こうと思います!」

「グラフィックデザイナーは大人がデザインするものだったけど、子供の自由な発想力と自由な表現をうまく使って会社を立てたことはすごいことだと思いました。
その答えにたどり着くためにはうまくいかなかったり落ち込んだりと大変なはずだったけど、自分の夢が叶うために頑張ることはすごいと思いました。夢は諦めずにうまくいかなくても、落ち込んでも一歩前進していきたいと思いました。」

「私は将来のことはちゃんとしたもの(会社)などに入って、自分の長所が少しでも活かせることができる仕事に入れたらいいなと思っていたんですけど、この授業を受けて、自分で自分の特技や長所が最大限に発揮できるように『会社を作る』のもひとつなんだなと思いました。
宇都宮さんはよっぽどデザインすることが好きでそういう生き方をしたんだなと思い、そんな夢に真っ直ぐ生きることも将来の夢の一つになるんだなと思いました。」

▶ 株式会社 BLOOMIN’ KIDS(宇都宮さん)授業レポートはこちら

「ズレてもいい、それが個性だから」正解のない問いを楽しむ、アート×AIのデザイン授業

 SDGsへの取り組み 

今回の授業は、以下のSDGsの目標につながる学びとなりました。

目標4:質の高い教育をみんなに
アートを通じて「正解のない問い」に向き合う創造性を育みました。また、公教育の場で生成AIなどの先端技術に触れる機会を提供し、デジタル体験の格差解消に寄与しました。

目標8:働きがいも経済成長も

「好き」や「得意」を仕事に繋げる多様なキャリア観を醸成しました。子どもの感性が社会的な価値になる事例を通じ、将来への自己肯定感を高めました。

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

アナログ(粘土)とデジタル(AI)を融合させた制作体験により、テクノロジーを活用した新しい価値創造の可能性を体感しました。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

学校・BLOOMIN’ KIDS・SPOT TEACHERが連携。オンライン技術で教室と産業界をリアルタイムでつなぎ、距離の壁を越えた協働授業を実現しました。

 今後の展望

子どもたちや先生方からは「個性を大事にする勇気をもらえた」「自分なりの仕事や生き方を見つけていきたい」といった声が多数寄せられました。

SPOT TEACHERでは、今後も全国の学校と企業をつなぎ、子どもたちの学びの幅を広げる機会を提供してまいります。これまで、エネルギー・食・福祉・建設・伝統文化など、幅広い業界の専門家が公立学校で授業を行い、社会のリアルを子どもたちに届けてきました。
外部の人が入りづらいとされる公立学校において、先生方のニーズに沿ったマッチングと丁寧な調整により、安心して授業を実施できる環境を整えてきたことが、SPOT TEACHERの強みです。

企業にとっても、社会貢献や次世代教育への参画に加え、社員の新たな気づきや自社の魅力を見直す機会となっており、SPOT TEACHERは今後も学校と社会をつなぐ“共育のプラットフォーム”として、地域と産業の未来を支える取り組みを続けてまいります。

 SPOT TEACHER(スポットティーチャー)について

SPOT TEACHERは、共育パレット株式会社が運営する学校と企業をつなぐマッチングプラットフォームです。企業や団体の専門家が、学校のニーズに応じて出前授業を提供します。
元教員がコーディネーターとなり、学校のカリキュラムに合わせた授業がスムーズに実施できるよう調整・連携し、教員の負担軽減と多様な学びの提供を目指しています。

企業にとっては、自社の専門知識を学校現場に活かすことで、社会貢献や社員の意識向上、次世代人材の育成につながります。SPOT TEACHERの強力な教員ネットワークを活用することで、これまで外部の人が入りづらかった公立学校にも、安心して教育プログラムを届けることが可能になります。

代表取締役 松下 ゆか理

【代表コメント】

学校と社会をもっと自由につなぎ、子どもたちが“本物の人”と出会える場を増やしたいと考えています。
元教員として、教室の中だけでは見せてあげられなかった世界を、もっと子どもたちに届けたいという思いがずっとありました。
専門性の高い方も、地域で活動する方も、企業の方も、誰もが学校に関わることで、子どもたちの世界は大きく広がります。
これからも先生方の負担を支えながら、多様な業界の皆さまが学校に参加しやすくなる仕組みづくりを進め、新しい学びのかたちを広げていきたいと思っています。

 授業数実績 

開催授業:132回

紹介企業数:76社

紹介職種(一部抜粋):起業家、林業、漁業、農業、医療、建設、伝統芸能、芸術、交通、国際関係、観光、報道、音楽、製造、システムエンジニア(SE)、コピーライター、インフルエンサー

これまでにSPOT TEACHER授業を受けた児童・生徒数:6,192人(2026年1月時点)

📚 授業レポート一覧はこちら
https://note.com/yukari_neko2/m/m475fb32d5505

これまでに80本以上の授業レポートを公開しており、全国の学校と企業の協働実践を記録・発信しています。現場の授業風景や子どもたちの声も多数掲載しています。

📚 過去のPR事例はこちら

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 会社概要

社名:共育パレット株式会社

代表者:代表取締役 松下 ゆか理
所在地:福岡県福岡市中央区大名1丁目3−41 プリオ大名ビル2F
設立:2024年4月1日
HP :https://spot-teacher.jp/
事業内容:教育関連事業/学校と企業・団体との連携を通じた教育プログラムの提供/教育コンテンツの制作および販売業務

問い合わせ:info@spot-teacher.jp

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