食べること、つくること。その両方を内包する空間の試み ― 第 1 回展示として美術家・中島麦氏の作品を発表 ―

羊料理を主軸とする味坊集団の新店舗「美羊味坊」(東京都中央区京橋・運営株式会社L&L)は、店舗空間を活用した新たな試みとして、アートスペース化プロジェクトを始動します。
本プロジェクトは「美食」と「美術」の融合をコンセプトに、飲食体験と並行して現代美
術を楽しめる場を創出することを目的としています。
味坊集団代表・梁宝璋は、中国で画家として活動した経歴を持ち、長年にわたり「つくる
こと」と「味わうこと」を体現してきた人物です。味坊各店の空間設計・デザインも梁が
主に手がけており、京橋・美羊味坊は開店当初より、食事のみならずアートを内包する場
として構想されてきました。
今回、その空間構想をさらに一歩推し進めるかたちで、2026 年 1 月 22 日より、美術
家・中島麦氏による作品展示および販売を開始します。
第 1 回目となる本展では、中島麦氏が 2021 年から 2025 年にかけて制作した作品の中から、店舗という特異な環境に応答する近作を中心に展示する。白い壁に静かに作品が並ぶギャラリーとは異なり、ここでは匂い、音、会話、温度といった要素が常に画面の周囲を漂います。そこにあるのは、作家の主観的表現というよりも、物質・時間・重力が共同で生み出す現象の記録に近いでしょう。
飲食店という「生活に密着した場」に置かれることで、その表現はより生々しく、身体的
に知覚されることと思います。

■展示アーティストプロフィール
中島 麦(なかじま むぎ)|美術家
長野県生まれ、大阪育ち。大阪・京都を拠点に活動。
京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業。
抽象絵画を軸に、制作行為そのものが拡張していくプロセスを取り込みながら制作を続け
ている。個展・企画展のほか、ワークショップ、アートプロジェクト、コラボレーション
など活動は多岐にわたる。
近年の主な活動
• 2025 年[個展]京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース
• 2025 年[壁画制作]「Study:大阪関西国際芸術祭/EXPO PUBLIC ART」
ウォータープラザ マーケットプレイス西館 壁面(大阪・関西万博会場内)
• 2025 年[アートワーク提供]西武・そごう系列百貨店 春夏期プロモーションビ
ジュアル
(渋谷/池袋/千葉/横浜/広島/大宮/秋田ほか)
• 2025 年[プロジェクト]「美作三湯芸術温度」米屋倶楽部・奥津温泉(岡山)
※屋外温泉プール跡へのペイント(2016、2022)
■展示について(作家コメント)
本展では、2021 年から 2025 年に制作した作品の中から、店舗という空間の特性を踏まえ、近作を中心に選出しました。タイトルは異なりますが、すべて注ぎ口のついた容器で絵具を流し描く独自の手法で制作しており、画面に筆は一切触れていません。
傾けて固定したキャンバスに、攪拌したアクリル絵具を注ぐことで、色材は重力に従い流れ、その軌
跡が時間とともに定着します。さらに制作途中で画面を回転させることで、多方向の力が加わり、物理法則から解き放たれたような色彩空間が立ち上がります。物質としての絵具と重力が共に描き出す、色彩の振る舞いをお楽しみいただければ幸いです。
―― 中島 麦
■美羊味坊について

美羊味坊は、羊肉料理を主軸に、中国料理の技と美意識を重ね合わせた中華レストランで
す。世界各国から厳選した羊肉を、産地や部位ごとの特性に応じて使い分け、炭火焼、炒
め、煮込みなど多彩な調理法で提供しています。香辛料は素材の輪郭を際立たせるために
用い、過度に主張させることなく、羊肉本来の旨味味覚の集中を促します。洗練された落
ち着きのある空間で、「羊中華」という新たな食体験を提案しています。
美食と美術。
その境界が曖昧になる地点に、どのような体験が立ち上がるのか。
本プロジェクトは、その可能性を探るための、継続的かつ実験的な場となります。
美羊味坊のアートスペース化計画は、単発の展示ではなく、食と美術の関係を問い続ける、継続的な試みとして続いていきます。
所在地:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 2階
席数:55席(個室あり)
定休日:なし
営業 平日:ランチ11:00–15:00 (14:30L.0.) ディナー:17:00–23:00 (22:30L.0.)
土日祝日:11:00–22:00 (21:30L.0.)
参考URL:https://www.todabuilding.com/shops-and-restaurants/nfnqfw-mg/

