会期:2026年1月8日(木)~2月19日(木)
インテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスをグローバルに展開する株式会社GARDE(本社:東京都港区 代表取締役社長 室賢治)は、GARDEが手掛けるアートギャラリーGOCA by Gardeにて、現代美術家・篠原有司男、篠原乃り子、篠原アレックス空海の一家によるグループ展「Generations」を、2026年1月8日(木)より開催いたします。

《Autumn Sunshine》(2025年)
GOCA by Gardeは、日本およびアジアのアーティストを世界へ紹介する拠点として、絵画、彫刻、陶芸など多彩な作品を展示するGARDE初の海外アートギャラリーです。日本およびアジアの現代アートをグローバルに発信する役割を担う、新たな文化発信の場を目指しています。
本展は、GOCA by Gardeの開館1周年を記念するとともに、2014年以来、篠原一家3名が揃って参加するニューヨークでの展覧会であり、GOCA by Gardeとの初のコラボレーション展となります。
戦後日本美術から現在に至るまで、日米を横断して活動を続けてきた篠原有司男と、その伴走者として独自の表現を築いてきた篠原乃り子、そして都市文化と同時代性を背景に新たな表現を展開する篠原アレックス空海。三者の作品が同一空間に並ぶことで、単なる回顧や家族展にとどまらない、制作行為そのものの継承と変奏が立ち上がります。
■プロモーションムービー
https://vimeo.com/1147531683/c4bf32a8c1?fl=pl&fe=sh




クレジット:Kamran Rosen
■創作を軸に共存してきた「家族」という表現体
篠原家は、ソーホーのアーティストロフトから、現在のブルックリン・ダンボの自宅兼スタジオに至るまで、生活と制作が不可分の環境で長年にわたり活動を続けてきました。
本展が提示するのは、血縁や世代という枠組みそのものではなく、制作環境・身体性・物語性がどのように共有され、更新されてきたのかという問いです。
3名それぞれの個性と視点が交差することで、戦後日本美術の前衛性、個人史を起点としたフェミニズム的語り、都市文化を反映した同時代的表現が一つの場に重なり合い、「Generations」というタイトルが示す時間の層を立体的に浮かび上がらせます。
■本展の見どころ
・篠原有司男
戦後日本美術を代表する前衛芸術家のひとり。ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして1960年代の日本美術界に決定的な影響を与え、1969年以降はニューヨークのポストモダン・アートシーンに身を置きながら活動を展開。本展では、会期中に94歳を迎える篠原がGOCA開館1周年を記念して制作した新作《Black on White》(2025)を中心に、「ボクシング・ペインティング」シリーズおよび彫刻作品を展示します。
・篠原乃り子
自身の半生を投影した「キューティー&ブリー」シリーズで知られる画家・版画家。本展では、近年の新作・近作を通じて、日常と記憶、個人的経験とフィクションが交差する表現空間を提示します。

・篠原アレックス空海
都市の廃材やストリートカルチャーの感覚を取り入れ、具象と物語性を併せ持つ絵画・彫刻を制作。両親から受け継いだ表現の系譜を背景にしながらも、現代的なスピード感とエネルギーを宿した作品を展開します。

■展覧会開催概要
タイトル :「Generations」
期間 : 2026年1月8日(木)〜2月19日(木)
住所 :GOCA by Garde 515 W 23rd St, New York, NY 10011
入場料 :無料
公式サイト:https://www.goca.gallery/
■アーティストプロフィール
篠原有司男(しのはら うしお)
篠原有司男は、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する画家・彫刻家であり、戦後日本美術を代表する前衛芸術家のひとりです。ネオ・ダダ・オルガナイザーズの創設メンバーとして1960年代の日本美術界に強烈な存在感を示し、1963年にはいち早くポップアートの手法を取り入れた「イミテーション・アート」シリーズを発表。ジャスパー・ジョーンズやロバート・ラウシェンバーグの作品を批評的に引用するなど、日米の美術動向を横断する独自の表現を確立しました。
1969年にニューヨークへ移住後は、ダンボール製のオートバイ彫刻など具象的かつエネルギッシュな作品を展開。1960年以降は、ボクシンググローブにスポンジを装着し、絵の具を染み込ませてキャンバスを打ち付ける代表作「ボクシング・ペインティング」を再開し、身体性と行為そのものを作品化する表現で国際的な評価を確立しています。
現在もなお旺盛な創作意欲を保ち、公共空間から私的空間に至るまでダイナミックな作品を制作し続けています。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、メトロポリタン美術館、グッゲンハイム・アブダビ、M+(エム・プラス)、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、ジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)など、世界各国の主要美術館・機関に収蔵・展示されています。
篠原乃り子(しのはら のりこ)
篠原乃り子は、物語性とユーモア、自身の人生経験を融合させた独自の視覚言語で知られる現代画家・版画家です。富山県生まれ。1972年に美術を学ぶためニューヨークへ渡り、以降、同地を拠点に制作活動を続けています。
2003年より制作を開始した代表的な連作「キューティー&ブリー」シリーズでは、コミック的な表現と半自伝的なキャラクターを用い、アーティストとしての自立、夫である篠原有司男との関係、創作をめぐる葛藤と日常を率直かつ軽やかに描き出しました。このシリーズは、個人的な物語を普遍的な視点へと昇華させた作品群として高く評価されています。
近年の作品では、自身の記憶や夢、身の回りの風景や動物などをモチーフに、より幻想的で詩的な世界観を展開。2003年および2005年にはニューヨーク国際版画コンクール「New Prints」に選出され、2007年にはジャパン・ソサエティ・ギャラリーで開催された「Making a Home: Japanese Contemporary Artists in New York」展に出品するなど、国際的に発表を重ねています。作品はウェルズリー大学 デイヴィス美術館・カルチャーセンターに収蔵されています。
篠原アレックス空海(しのはら あれっくす くうかい)
篠原アレックス空海は、具象表現と物語性を軸に、ストリートカルチャーや都市環境の感覚を取り入れた絵画・彫刻を制作するアーティストです。ブルックリンを拠点に、ダンボにあるスタジオを両親である篠原乃り子、篠原有司男と共有しながら、独自の表現世界を築いてきました。
ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)卒業後、使用済みの段ボールや電線、工業用プラスチック、新聞紙など都市の廃材を用いた彫刻作品や、ネオンカラーとジェスチャー性の強い筆致による絵画作品を展開。スケートボードやバイクといったモチーフに象徴されるスピード感、消費社会、都市文化の記憶を、個人的な物語として昇華しています。
2009年には、ニュージャージー州サミットのビジュアル・アーツ・センターで開催された展覧会「New Tale of Our Age」(吉本みどり、アイリーン・ワン共同キュレーション)に選出されるなど、アメリカおよび日本で継続的に作品を発表しています。1992年にニューヨーク・デイリー・ニュースおよびマーク・ロスコ財団(The Mark Rothko Foundation)主催のマーク・ロスコ賞を受賞。

GOCA by Garde
GARDEが手掛けるアートギャラリーであるGOCA by Gardeは、ニューヨーク・チェルシー地区に位置する日本およびアジアの現代アートに特化したギャラリー。絵画、彫刻、陶芸を通じて新進気鋭から著名なアーティストを紹介し、文化交流と対話を促進する場としての活用を目指しています。
チェルシー地区は、世界有数のアートとカルチャーの中心地として知られ、現在では約200のギャラリーが集まり、著名アーティストの展示から若手による実験的な作品まで、幅広いアートが展開されています。
そのようなチェルシーという舞台において、GARDEはこれまで築き上げてきた空間デザインのノウハウと、アーティストとのネットワークを最大限に活かし、アートを愛する人々が集い、交流する場を創出します。そして、GOCA by Gardeが生み出す新たなインスピレーションと可能性が、アートを通じて社会にポジティブな影響をもたらすことを期待しています。
GARDE(ギャルド)について
ブランディング・デザイン会社として、ラグジュアリーを中⼼としたリテール、オフィス、レジデンス、ホテルや飲⾷、またこれらの複合施設等、様々な分野の空間をデザイン。グローバルネットワークを駆使し、コンサルティング、デザイン、コーディネーションという 3つの柱とする各分野でクライアントのビジョンを具現化し、卓越したデザインと機能性が結び付く空間を創造する。東京本社の他、ミラノ、パリ、⾹港、上海、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、ドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルスと世界各地に拠点を持つ。
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