
2025年11月1日(土)〜3日(月・祝)、池袋西口公園グローバルリング、中池袋公園、harevutai studioなど豊島区内5会場で開催された「TOSHIMA STREET FES 2025(以下、TSFes)」が、延べ7万人を超える来場者を迎え、熱気と感動のうちに閉幕した。今年で3回目を迎えた本フェスは、「Beyond the Park」をテーマに掲げ、アーバンスポーツ・音楽・アートの3要素を軸に、街全体をカルチャーの舞台へと変える都市型フェスとして進化。行政、企業、学生、アーティスト、パフォーマーそして地域住民が一体となり、池袋の街に“リアルな文化のうねり”を生み出した。
■ 豊島区がカルチャーを「区の色」に。行政と民間が一体化したモデルケースへ
「TSFes」は2023年、「としま文化の日」企画の一環として始まった。
今年は、豊島区が重点的に進める“若者の居場所づくり”や“地域文化の育成”と連動し、行政・企業・地域・クリエイターが同じ目線で協働する都市文化モデルへと発展した。
運営は、株式会社MoveX、FNMD、ISARIBI、REAL AKIBAをはじめとする複数のカルチャーチームが委員会形式で担当。
アーバンスポーツ、音楽、アート、教育など、それぞれの専門分野を活かしながら、地域教育や企業協賛を含めた“まちぐるみの文化づくり”を実現した。

■ 初日を飾った清春、池袋初ライブで語った“街と音楽の共鳴”
初日の夜、池袋西口公園グローバルリングステージに登場したのは、伝説的ロックアーティスト清春。
代表曲「忘却の空」が豊島区を走る「IKEBUS」車内BGMとして流れる特別コラボも実施され、フェス開幕前から街全体が熱狂に包まれた。
清春にとって池袋初ライブとなったステージでは、彼の楽曲と街の空気が共鳴し、観客の心を揺さぶる瞬間が幾度も生まれた。

■ 教育×カルチャー:中学生が創るステージ
今年は、西池袋中学校との連携による「放課後HIPHOPスクール」も話題に。
ダンス・ラップ・グラフィティの授業を4ヶ月間にわたって行い、生徒たちはフェス初日のオープニングアクトに出演した。また、要小学校・高松小学校・千早小学校の児童有志が、豊島区にゆかりのある『CHANGE RAPTURES』と『ビックカメラ』のコラボステージで、ダンスを披露。
地域教育とカルチャーがつながる新しい試みとして注目を集め、今後はこうした取り組みを豊島区内全体に広げていきたいという想いが、実行委員会の中から生まれている。

■ アーバンスポーツ(大会)|ストリートが競技を越える瞬間
FREESTYLE SPACE supported by ビックカメラ(フリースタイルカルチャーミックスバトル)
ダンスをはじめ、フリースタイルフットボール、けん玉、コマなど、多彩なジャンルが異種格闘技戦さながらにぶつかり合った「FREESTYLE SPACE」。
第5回を迎えた今回は、過去第3回でも優勝経験を持ち、昨年は異なるメンバー構成で別チームとして頂点に立った Cyber Choral(龍、YOH、YASU、勇太) が、再び圧倒的な表現力とチームワークを見せつけて優勝。
異ジャンルが混ざり合いながら新たな表現を生み出すこのステージは、TSFesのカルチャーミックスを象徴する存在となった。

Break ST supported by Mixalive TOKYO(ブレイクダンス 2on2バトル)
世界的ブレイキンクルー「FOUND NATION」がプロデュースするブレイクダンス2on2バトル「BREAK ST SUPPORTED BY Mixalive TOKYO」では、台湾代表の Quake / Shao が、日本トップチーム XII After Ours(Shigekix / Tsukki) を下し、激戦を制して優勝を果たした。
国境を越えたハイレベルなバトルに、会場は大歓声と拍手に包まれた。

ONE FLOW BATTLE(パルクール)
中池袋公園を舞台に行われた1on1パルクールトーナメント「ONE FLOW BATTLE」では、スーパートリックやビッグジャンプなどの大技が次々と繰り出され、観客の歓声が絶えなかった。
選手たちはステージの高低差を活かしたダイナミックなムーブで創造性を競い合い、“動きの芸術”としての魅力を存分に発揮。
激戦を制したのは、圧倒的なスピードと安定感で会場を沸かせた YUMA。見事、今年の頂点に輝いた。

Hook the Raw(APOPダンスバトル)
アニメ・ボカロ・VTuber楽曲をテーマにした“APOPダンスバトル”「HOOK THE RAW」では、表現力と世界観のぶつかり合いが会場を熱狂させた。独自のスタイルと構成力で観客を魅了した ふくろうヤンキー(龍/$) が優勝。アニメ文化の街・池袋ならではのステージとして、ストリートダンスの新しい可能性を提示した。

UNIVERSOUL/DUAL(大学生対抗ダンスバトル)
立教大学と学習院大学によるショーコンテスト形式のダンスバトル「DUAL」では、学生たちが日々の練習の成果と情熱をぶつけ合った。観客の声援が飛び交う白熱のステージの末、学習院大学チームが立教大学を下し、見事勝利。若き才能たちのパフォーマンスは、学生カルチャーの勢いと多様性を象徴する瞬間となった。

KICK 2 THE BALL(2on2 フリースタイルフットボール)/DROPS CUP(3×3バスケ)
技術とチームワーク、そしてストリートマインドの融合。プレイヤーたちが池袋の街を舞台に躍動した。


■ クロススポーツパーク|アーバンスポーツ(体験)“できる”が生まれる場所に
フェスの原点とも言える体験エリア「クロススポーツパーク」では、
ブレイキン/HIPHOPダンス/パルクール/ダブルダッチ/指スケ/コマ/ラップなど、多様なジャンルを体験可能。子どもたちが初めてトライし、笑顔が溢れる光景が広がった。
体験料500円で遊び放題という気軽さも相まって、3日間で多くの子供が訪れた。

■ MCバトル・DJバトル|“言葉と音”のリアルが交わる
西口公園を熱狂させたのは、リリックとビートで火花を散らすストリートの原点。
3年目を迎えた Lyricist Lounge(HIPHOP MCバトル) では、MCたちが即興のリリックで魂をぶつけ合い、観客の歓声が止まらなかった。
そして、初回大会で優勝を飾った K-RUSH が再び頂点に立ち、円熟したスキルと貫禄で新世代を圧倒した。
同時開催された VINYL ELEMENT(DJバトル) では、ターンテーブル上で繰り広げられる巧みなスキルとグルーヴが夜の池袋に響き渡った。
前回準優勝の DJ SORA が見事リベンジを果たし、リズムとセンスで観客を魅了。
MCとDJ、それぞれのカルチャーが互いをリスペクトし合い、池袋の街が一夜限りの巨大なサイファーと化した。


■ 音楽LIVE|ストリートとポップカルチャーの交差点
今年のTSFesでは、音楽LIVEも大きな柱となった。
池袋の夜を彩った3日間のステージには、ジャンルの枠を超えたアーティストが集結。
10月31日(金):岸田教団&THE明星ロケッツ
11月1日(土):清春/ヒラテマリノ/hy4_4yh/LIL_BCCNo
11月2日(日):GAGLE(HUNGER & DJ Mu-R set)/MAINAMIND/ROOKiEZ is PUNK’D/佐久間龍星
西口公園を包み込む照明とサウンドが、池袋を「音楽とストリートの交差点」へと変えた。
GAGLEが放った「この街を、もっと面白くしよう」というメッセージは、フェスのテーマ“Beyond the Park”を象徴する一言となった。

■ アート(制作・体験)|街にアートが宿る
ART WALL JAM supported by ironowaでは、アーティストと地元中高生がライブペインティングを実施。完成したウォールは区内のスペースに常設展示予定で、アートが街に息づく仕掛けとなった。
また、FREE ART JAM supported by uni三菱鉛筆 表現革新振興財団では、スプレーアートやタギング、トートバッグペイント体験など、誰もが表現者になれる空間が広がった。


■ 協賛・タイアップ|企業がカルチャーを支える時代へ
西武鉄道による高校生ダンスコンテスト「ノって、魅せろ。」をはじめ
ビックカメラ音ハメコンテスト、珈琲(『ワンダンス』作者)×KOSÉ 8ROCKS×Mixalive TOKYOのコラボ、そして「IKEBUKURO BEAT PARK CYPHER」など、企業やメディアがカルチャーの共創パートナーとして参画。単なるスポンサーではなく、「文化を共に創る」姿勢が随所に見られた。






■ 豊島区長 コメント
「TOSHIMA STREET FESは、若者たちが街の主役になる瞬間を体現しています。今回は地元の子どもたちや学生とのコラボも実現し、文化・スポーツ・アートが交差するこのフェスが、豊島区の“新しい文化のかたち”として根付いていくことを期待し、豊島区として今以上の支援をしていきたいと思います。」

■ 実行委員長/鴇崎魚彦 総括コメント
スタッフ、プロデューサー陣、関係者、そして応援してくれた豊島区と企業の皆さまへ心から感謝を。
3年間で、ストリートカルチャーは確実に“街の風景”になりました。
「Beyond the Park」——このフェスが、街とカルチャーをつなぐ未来の原点であると信じています。

■ 主催・協賛
名称:TOSHIMA STREET FES 2025(略称:TSFes 2025)
公式ページ:https://ts-fes.com/
日程:2025年11月1日(土)~3日(月・祝) *10月31日(金)に前夜祭
会場:池袋西口公園グローバルリング、中池袋公園、harevutai、池袋第三小学校 ほか
入場料:無料(一部有料コンテンツあり)
主催:TOSHIMA STREET FES 実行委員会(株式会社MoveX、株式会社FNMD、ISARIBI株式会社、株式会社Xcountry)
共催:豊島区、一般社団法人Hareza池袋エリアマネジメント、チームとしま
協賛:(株)ビックカメラ、西武鉄道(株)、uni三菱鉛筆表現革新振興財団、(株)ironowa、Mixalive TOKYO、ライフガード、ワンダンス、マテックス(株)、渡邊建設(株)、WEGO、(株)久世、(株)東武百貨店 池袋店、三菱地所(株)、(株)サンシャインシティ、(株)アレグロ、東日本旅客鉄道株式会社 池袋駅、株式会社shizai
本件に関する問い合わせ先
TOSHIMA STREET FES 実行委員会 (事務局:株式会社MoveX)
電話: 03-6774-6779
メールアドレス:info@te-fes.com / hello@movex.co.jp
URL: https://ts-fes.com/
株式会社MoveX
社名:株式会社MoveX (2025年2月18日に株式会社イーシーナから商号を変更)
本社所在地:〒141-0021 東京都品川区上大崎3-2-1 目黒センタービル 8階
代表者:代表取締役 鴇崎魚彦
設立年月日:2017年2月
主要事業:スポーツエンタメ事業、スクール事業
アーバンスポーツやストリートカルチャーの魅力を活かし、新たな文化とコミュニティを日々生み出している。
アーバンスポーツ体感イベント「クロススポーツパーク」や、マルチスポーツ教室「クロススポーツアカデミア」、フリースタイルカルチャーミックスバトル「FREESTYLE SPACE」、ストリートカルチャーの祭典「TOSHIMA STREET FES」など、多彩な事業を展開。さらに企業・自治体との連携によるプロモーション事業を通じ、イベント企画やメディア戦略を駆使して地域活性化にも貢献し、新たな価値の創出に取り組んでいる。