タジマ工業株式会社(本社:愛知県春日井市、代表取締役社長:兒島成俊、以下「タジマ」)は、レクサスが発表したフラッグシップクーペLC特別仕様車“PINNACLE”において、タジマのグラデーション刺繍が採用されたことをお知らせします。助手席インストルメントパネルに施された刺繍は、レクサスのデザイン思想とタジマの技術の融合によって実現しました。繊細な糸の重なりがモビリティの領域に新たな美しさと優雅さをもたらしています。

フラッグシップクーペLCの特別仕様車“PINNACLE”。インテリアにはグラデーション刺繍が採用されています。


グラデーション刺繍について
デザイナーとの協働を通じて完成した刺繍。自然の情景から着想を得たグラデーション表現です。


業界を超えた「アート×サイエンス」の追求
構想から約2年の歳月をかけ、デザインの美しさと品質の両面から検証を重ねてきました。耐候試験をはじめとする自動車特有の厳しい条件においても、高い基準を維持しながら、刺繍ならではの繊細な表現を実現。意匠性と安定性の両立を図りながら、レクサスとタジマがそれぞれ培ってきた知見と価値観を掛け合わせることで、業界を超えたイノベーションへとつながりました。
開発の背景やデザイナーとの対話の詳細は、タジマグループWebマガジン「TAJIMAG」に掲載したインタビュー記事でもご覧いただけます。
▼ TAJIMAG インタビュー記事はこちら
LEXUS LC500 / LC500 Convertible 特別仕様車“PINNACLE”に、タジマの刺繍技術を。
https://www.tajima.com/jp/tajimag/special/4949/

刺繍品質の高位平準化と生産性向上を実現するAI刺繍機
今回のグラデーション刺繍を支えているのは、タジマ独自のAI刺繍機です。微妙な色の変化を伴うステッチも安定して再現し、異なる質感の生地に対しても一つの刺繍データで対応可能。i-TMとDCP技術により、針ごとに最適な調整が自動で行われ、品質の均一化と生産効率の向上を同時に実現しています。厳格な基準を満たしながら、デザイナーの意図を忠実に再現する精緻さを備えた技術です。
※i-TM(Intelligent Thread Management):DCPの計測結果を基に、素材に応じて上糸の糸張力を自動で最適化するタジマ独自のAI技術。
※DCP(Digitally Controlled Presser foot): 1針1針、わずか0.05秒の間に生地厚の変化を計測し、布押え圧を自動で制御。刺繍の目飛びの原因となる生地のばたつきを抑える技術。
【タジマ工業株式会社】

1944年設立の老舗刺繍機メーカー。刺繍の繊細さ・美しさにこだわり、辿り着いたのは“匠の技”を再現するAI技術。加えて、多様化するニーズに応える刺繍DXにも取組む。2022年にカナダのソフトウェア有力企業をタジマグループに取り込み、ハードウェア・ソフトウェアの両軸で刺繍ビジネスの変革を目指す。その刺繍への情熱は世界中のメゾン・デザイナーから支持され、欧州のラグジュアリーブランドにも広く採用されている。
公式サイト:https://www.tajima.com/jp/
Instagram:https://www.instagram.com/official_tajima_embroidery/