壁を装う展 – Wall Covering and Beyond

◆WEBサイト:https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20251027134832.html
株式会社サンゲツ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 社長執行役員:近藤 康正)は、2025年11月29日(土)から12月5日(金)まで、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、「壁を装う展 - Wall Covering and Beyond」を開催します。
本展は、1849年の創業以来、人々の暮らしを彩るインテリア商品を開発・提供してきたサンゲツが、コンテンポラリーデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」を迎え、「壁装材」をデザインと文化の視点から再解釈するリサーチプロジェクトの企画展です。
日本の壁紙は、自然環境や住宅様式の変遷、海外文化との交流を背景に、素材や技術の進化を積み重ねながら、世界の壁紙とは異なる独自の発展を遂げてきました。現在では住まいに欠かせない「壁装材」として、暮らしの中で多様な役割を果たしています。
サンゲツでは、これまでに数万点におよぶ壁紙を手がけ、その豊富なアーカイブには、時代とともに培われた高度な技術や美意識、多様な空間表現の可能性が息づいています。
本展では、これらのアーカイブを起点に、「壁を装う」という文化の本質に迫り、素材と技術の進化、そこに宿る美意識の多様性をたどりながら、日本の壁装材文化の奥深い魅力を再発見し、これからの壁装材のあり方を提示します。
<開催概要>
タイトル:壁を装う展 – Wall Covering and Beyond
会期:2025年11月29日(土)- 12月5日(金) 10:00 – 19:00 *会期中無休
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
入場料:無料
関係者クレジット
主催・企画:サンゲツ
ディレクション・プランニング・リサーチ:サンゲツ、we+ / 安藤 北斗、林 登志也、関口 愛理、猪上 気広
空間デザイン:we+ / 安藤 北斗、林 登志也、関口 愛理、猪上 気広
グラフィックデザイン:STUDIO TATSURO SHOJI / 庄司 竜郎
撮影:digni photography / 平松 岳大、BOUILLON INC. / 井上 昌明
施工:椿や
<会場構成>
1.イントロダクション
日本で壁紙が広く普及するに至った背景の一つである素材や構造に着目し、製造工程ごとの実物展示を通して壁紙の特性をご紹介します。
2.素材からみる壁紙系統図
サンゲツがこれまで手がけてきた数万点におよぶ壁紙を紐解くと、インスピレーションの起点には、「石」「土」「木」「紙」「織」などのプリミティブな素材が存在していることが見えてきます。この「素材」という視点から壁紙を体系的に分類し、日本独自の進化を遂げてきた変遷を、マインドマップ形式で可視化していきます。
3.これからの壁紙
素材から着想を得て常に進化してきた壁紙は、これからどのような未来を迎えるのか――。その可能性を提示します。
4.日本独自の壁紙見本帳
1960年にサンゲツが初めて発行した壁紙の見本帳は、ニーズや技術の多様化に伴い、常に進化を重ねてきました。壁装材の歴史を物語る見本帳のアーカイブを系図と共にたどり、「選ぶ楽しさ」を体感いただけるエリアを展開します。
<プロフィール>
■株式会社サンゲツ
https://www.sangetsu.co.jp
壁装材、床材、ファブリックの開発・販売をはじめ、空間デザイン、設計、施工までを手がけるインテリア総合企業。1849年の創業以来、180年近い歴史の中で、時代の変化に対応しながら、日本の空間創りに携わってきた。
2030年に目指す企業像を「スペースクリエーション企業」と位置づけ、商品、デザイン、物流、施工などの各機能を組み合わせた、質の高いソリューション提供の実現に取り組んでいる。企業理念である「すべての⼈と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する。」のもと、多様化する顧客・市場ニーズへの対応と社会課題の解決を通じた、経済価値と社会価値の創出を目指している。
また、企業理念の実現への取り組みの一環として、壁面のデザインと発想を募る「サンゲツデザインアワード※」を2017年より開催。アワードを通して空間創造の新たな可能性を探求し、デザインとクリエイティビティの領域をより一層広げている。
※サンゲツデザインアワード
2017年に「サンゲツ壁紙デザインアワード」としてスタートし、2023年からは“壁紙”の枠を超えた“壁面のデザイン”を対象としてリニューアルしたデザインコンペティション。第9回目を迎える本年は、2025年10月14日(火)より募集を開始し、自由な発想と創造性を持った作品を広く募り、空間デザインの新たな可能性を切り拓いていく。
https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20251010112918.html
■we+
https://weplus.jp
リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林 登志也と安藤 北斗により2013年に設立。
利便性や合理性が求められる現代社会で、見落とされがちな多様な価値観を大切にしながら、自然や社会環境との親密な共存関係を築くオルタナティブなデザインの可能性を探究している。研究を起点とする自主プロジェクトを国内外で発表。そこで得られた知見を生かし、R&D、インスタレーション、プロダクト開発、空間デザイン、アートディレクションなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がけている。
FRAME Awards 2024 / Designer of the Yearをはじめ、Wallpaper* Design Awards、Dezeen Awards、EDIDAなど受賞多数。作品はドイツのVitra Design Museumなどに収蔵されている。