土曜日, 10月 25, 2025
ホームイベントALCANTARA®が塩田千春氏の大規模個展「The Soul Trembles」をサポートイタリア・トリノ MAO東洋美術館にて開催日本とイタリアをつなぐ文化交流プロジェクト

ALCANTARA®が塩田千春氏の大規模個展「The Soul Trembles」をサポートイタリア・トリノ MAO東洋美術館にて開催日本とイタリアをつなぐ文化交流プロジェクト

Installation view: Chiharu Shiota: The Soul Trembles, MAO Museo d’Arte Orientale, Torino, 2025

メイド・イン・イタリーのマテリアルブランド「ALCANTARA®(アルカンターラ)」は、世界的に活躍する日本人アーティスト、塩田千春氏による大規模個展「Chiharu Shiota: The Soul Trembles」のパートナーとして本展をサポートいたします。

塩田千春氏は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。個人的な体験を出発点にしながらも、作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズです。

2025年10月22日から2026年6月28日までトリノ東洋美術館(Museo d’Arte Orientale, MAO)で開催される「Chiharu Shiota: The Soul Trembles」は、彼女の作品を集めた大規模個展です。

本展は森美術館で「塩田千春展:魂がふるえる」として2019年に初開催されたのち、釜山市立美術館(韓国)、龍美術館(上海)、クイーンズランド・アート・ギャラリー/ブリスベン近代美術館(オーストラリア)、グラン・パレ(パリ)など世界有数の美術館を巡回してきました。本展がイタリアでの開催されるのは初めてであり、同時に東洋美術を専門とする美術館で開催される初の塩田千春氏の個展としても注目されます。

MAOでの展示は森美術館館長の片岡真実氏とMAO館長ダヴィデ・クアドリオ氏との共同キュレーションで実現し、アナ・ムシーニ、フランチェスカ・フィリセッティがキュラトリアル・アシスタントとして参加しました。展示は常設展示室を含めたMAOの全館に広がるかたちで構成され、ドローイングや彫刻、写真、インスタレーションのみならず、本展のために制作されたサイトスペシフィックな作品も出展されます。

また、今回の展示作品である《静けさのなかで》(2002/2019)や《時空の反射》(2018)ではALCANTARA®製の黒い糸が重要な要素として使われ、その独特な質感と存在感が塩田千春氏の表現世界に深みを与えています。

Installation view: Chiharu Shiota: The Soul Trembles, MAO Museo d’Arte Orientale, Torino, 2025

主な展示作品

  • 《どこへ向かって》(2017/2019)― 天井から吊り下げられた何隻もの舟が、先の見えない未来や人生などを連想させる

  • 《不確かな旅》(2016)―真っ赤な糸で覆われた空間に、フレームだけの舟が配された作品

  • 《静けさの中で》(2008)― 焼けたピアノと焼けた椅子にALCANTARA®製の黒い糸が張り巡らされた作品

  • 《時空の反射》(2018)― ALCANTARA®製の黒い糸に埋め尽くされた空間にドレスが浮かぶ

  • 《内と外》(2009)― 廃棄された窓枠を使った作品

  • 《集積―目的地を求めて》(2021)― 数百個のスーツケースが振動し続ける作品

塩田千春

1972年、大阪府生まれ。ベルリン在住。生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ、その場所やものに宿る記憶といった不在の中の存在を糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年には、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表に選ばれる。2019年、森美術館にて過去最大規模の個展『魂がふるえる』を開催。2020年、第61回毎日芸術賞受賞。

片岡真実

2003年より森美術館、2020年より現職。2023年4月より国立アートリサーチセンター長を兼務。ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)インターナショナル・キュレーター(2007~2009年)、第9回光州ビエンナーレ共同芸術監督(2012)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督(2022年)。CIMAM(国際美術館会議)では2014~2022年に理事(2020~2022に会長)を歴任。

展覧会情報

会場:トリノ東洋美術館(Museo d’Arte Orientale, MAO)

Via San Domenico 11, Torino, Italy

会期:2025年10月22日(水)~2026年6月28日(日)

主催:トリノ東洋美術館

共同主催:森美術館

カタログ:イタリア語・英語のバイリンガルカタログをSilvana Editoriale社より刊行予定

アルカンターラ社(ALCANTARA S.p.A.)について – www.alcantara.com

1972年に設立されたアルカンターラ社(ALCANTARA S.p.A.)は、メイド・イン・イタリーの品質を誇る最高級マテリアルを提供しています。

ALCANTARA®はアルカンターラ社の登録商標であり、独自の技術により生み出された他に類のない優れた感覚、美しさ、機能性を兼ね備えた画期的マテリアルです。

その汎用性の高さから、ファッション、アクセサリー、自動車、インテリアデザインおよび室内装飾、家電など、さまざまな分野の一流ブランドに選ばれています。

これらの特性と、サステナビリティ(持続可能性)という観点からの絶え間ない取り組みにより、アルカンターラは現代のライフスタイルの真のアイコンとなっています。

2009年、アルカンターラ社はカーボン・ニュートラル認証を取得しました。

この目標は、生産活動から排出されるCO2を測定、削減、補償することで達成されています。

この活動の進捗状況を報告するため、アルカンターラ社は、BDO認証を受けたサステナビリティ・レポートを毎年発行しており、その内容は当社ウェブサイト(https://sustainabilityreport.alcantara.com/ja/)でも参照いただけます。

アルカンターラ社は本社をミラノに置き、生産拠点と研究開発施設はウンブリア州の中心であるネラ・モントロ(テルニ)にあります。

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