10代によるショップ什器制作プロジェクト、多彩な有識者が登壇する公開収録型トークなど、会期中のプログラム情報を公開

2025年11月7日(金)〜9日(日)の3日間、日本橋三井ホールにて開催する「alter.(アルター)」は、次世代を担う多様な領域のクリエイターによるプロトタイピングやコラボレーションを促進し、オルタナティブなプロダクトデザインのあり方を提示する実験的なデザインイベントです。グローバルなデザインシーンを牽引するコミッティメンバーに選抜された11組のプロジェクト、計59名のクリエイターがプロダクト展示を行います。
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alter. 開催に関する情報は 第一弾プレスリリース をご参照ください。
初開催まで残り2週間となり、会期中会場内で行われる各種プログラム情報を公式WEBSITEに公開いたしました。
「使い手のクリエイティビティ」をテーマに10代がショップ什器をデザイン・制作する「SHOWCASE」、性を人間の創造的行為として再定義するTENGA代表取締役・創業者 松本光一氏や、日本のメディアアート/現代美術の新しい潮流を代表するアーティスト 布施琳太郎氏、インドネシアや中国で現地のクリエイティブシーンを牽引する気鋭グラフィックデザイナーやクリエイティブスタジオなど、多様なジャンルのゲストによる公開収録型トークプログラムなど、詳細をぜひご覧ください。
SHOWCASE/ MARKET

SHOWCASE
渋谷パルコ9階に位置する10代向けのクリエイティブスクール「GAKU」との協業により、プロダクトデザインの教育プログラム「眺める側のコンポジション」を2025年8月から開講、全8回の授業を実施しました。「使い手のクリエイティビティ」をテーマに、柔軟な感性をもつ10代の受講生とともに、使い手の創造性を土台としたプロダクトデザインのあり方を考えました。授業の最終成果として、「alter. Market」の展示什器をデザイン・制作します。
協賛:カリモク家具株式会社
協力(物品提供):カリモク家具株式会社、株式会社REMARE
協力:Rondade, おどり場/ STUDIO大, FOLT
企画・運営:GAKU
MARKET
ジャンルを問わず、様々なフィールドで活躍するalter.出展クリエイターによって構成されるマーケット。これまでの作品やプロトタイプ、インスピレーション源となった書籍など、本展のプロダクトデザインに至る思考やプロセス、手がかりが並び、来場者の視点や感性を刺激します。
アートブック選書:twelvebooks
什器設計:Rondade, おどり場/ STUDIO大, FOLT
TALK
alter.の会期中、会場では公開収録型トークセッションを開催。いまプロダクトデザイナーが直面する問題や、鑑賞者/ユーザーのクリエイティビティ、修理や改造、デジタル領域と接続したものづくりに至るまで、多彩なゲストとともに現代のプロダクトデザインの周辺にある問題系を浮き彫りにしていきます。
* トークは公開収録型イベントとして実施し、会期後に音声配信を予定しています。
* 座席数に限りがあるため、立ち見となる場合があります。
* 事前予約不要。当日先着順でのご案内となります。
* 混雑時は安全確保のため観覧を制限させていただく場合があります。
* 録音・撮影はご遠慮ください。公式スタッフによる記録が入る場合があります。
11月7日(金) 16:00-(約90分)
プロダクトデザインの現在地: これからのデザインシーンはどこにあるのか
alter.参加クリエイター
今回のalter.には、1990年代以降に生まれた若手クリエイターも多く参加しています。狭義のプロダクトデザインに留まらず領域横断的に同世代のクリエイターとコラボレーションを重ね、商業的な実践にも取り組む彼/彼女たちは、これからのデザインシーンやデザイナーの役割をどう捉えているのでしょうか。多くのクリエイターが登壇し、ラウンドトークを繰り広げます。
11月7日(金) 18:00-(約90分)
プロダクトデザインの現在地: いま、アジアの美を考える。
Rege Indrastudianto(デザイナー/GMKファウンダー)
Wanqi (Devolutionファウンダー)
Meng Jinhui(Yi Shi Yi Se、BIEファウンダー)
石川俊祐(KESIKI代表取締役)
「美」とは、形や装飾だけではなく、生き方や世界の見方に宿るものでもあります。これまでアジア圏の美は西洋的な価値観の中で評価されてきましたが、いま改めて自らの感性からアジア圏の実践を見つめなおすことで、新たな美の可能性が立ち上がるかもしれません。インドネシアや中国から来日中のクリエイターを招き、文化や時代を超えた「美」の再定義を試みていきます。
11月8日(土) 13:00-(約90分)
個と向き合うためのデザイン:受け手のクリエイティビティを拡げる
杉野龍起(デザインコレクティブ / クリエイティブスタジオ DODI 代表)
福井裕孝(演出家/アーティスト)
GAKU(10代のためのクリエイティブスクール)

デザインやクリエイティビティとは、つくり手だけのものではありません。鑑賞者やユーザーといった受け手もまた、クリエイティビティの担い手と言えます。クリエイションのプロセスに着目しさまざまな活動を展開するDODIと、モノと人の関係を問う演劇作品をつくる演出家の福井裕孝、「使い手の創造性」を問うワークショップに参加してきた10代のGAKU受講者とともに、受け手のクリエイティビティの拡げ方を考えます。
11月8日(土) 15:00-(約90分)
個と向き合うためのデザイン:エゴから生まれるものづくり(仮)
松本光一(株式会社TENGA 代表取締役・創業者)
太田琢人(デザイナー/アーティスト)

これまでにないプロダクトは、ときに圧倒的な個のエゴから生まれるもの。なかでも“セルフプレジャー”をポジティブに言語化したTENGAの創業者・松本光一は、人間の欲望を徹底的に突き詰めることで社会のタブーや固定観念を揺さぶるデザインを生み出しました。果たしてデザイナーは自身のエゴとどう向き合うべきなのか、alter.にも参加する太田琢人とともに、個から生まれるクリエイションを考えます。
11月9日(日) 13:00-(約90分)
フロンティアをデザインする:修理する権利、改造する自由
TBD
プロダクトとはデザイナーが一方的にそのあり方を規定するものではなく、しばしばユーザーとの関わりのなかでその姿を変えていきます。欧州で法制化が進む「修理する権利」の議論を押さえていきながら、修理に留まらず改造のようにユーザーがプロダクトへ主体的に介入する営為から生まれるクリエイティビティを考えます。
11月9日(日) 15:00-(約90分)
フロンティアをデザインする:拡張するインターフェース
布施琳太郎(アーティスト)
小山虎(哲学者)

パソコンのGUIから始まりスマホ、ヘッドマウントディスプレイに至るまで、新たなインターフェースは新たな体験を生むだけでなく、常に人間が世界を認識する方法をも更新し、人とモノの関係性を変えてきました。近年インターフェースに関心を寄せるアーティストの布施琳太郎と、コンピュータ史に精通する小山虎とともに、拡張しつづけるインターフェースからどんな可能性が生まれるのか問うていきます。
*各種プログラムの詳細や追加情報は、alter. 公式WEBSITEおよびSNSよりご覧ください。
Information
開催概要
名称 |alter. 2025, Tokyo(アルター. 2025, トーキョー)
会場 |日本橋三井ホール
|東京都中央区日本橋室町 2-2-1 COREDO 室町1 4,5F(エントランス4F)
会期 |2025年11月7日(金) – 11月9日(日)
時間 |11月7日(金), 8日(土) 11:00 – 20:00 , 11月9日(日) 11:00 – 17:00
入場料 |1日券 ¥2,000(学生 ¥1,000)
|3日通し券 ¥3,000(学生 ¥2,000)
|* 中学生以下無料 * 学生割引は学生証提示の場合のみ
内容 |EXHIBITION:異業種クリエイターの協業プロジェクトによるプロダクト展示
|SHOWCASE:10代や異業種等、業界の外から問題提起を行う実験的なプログラム
|MARKET:作り手と受け手をつなぎ、受け手の創造性を拡張するマーケット
|TALK :1日ごとにテーマ設定された公開収録型のトークプログラム
|AWARD:世界的に活躍するコミッティメンバーが選抜するアワード
主催 |alter. 実行委員会
協賛・協力|三井不動産株式会社(特別協賛)、カリモク家具株式会社(協賛・協力)
|SAY HI TO_(メディアパートナー)、dezeen(メディアパートナー)、他
Website |https://altertokyo.com/
SNS |Instagram @altertokyo、 X @alter_tokyo
Contact |contact@altertokyo.com

プロジェクト参加クリエイター:
アオイヤマダ, 秋山亮太(★), 伊敷勇琉, 石﨑朝子, 磯部昭子, 板垣勇太(★), 稲垣直秀, 井上智明, 井上岳, 井上祐希, 岩﨑翔, 岩下慧, we+(★), 上田樹一, 宇佐美雅司, 大嶋洋二郎, 太田琢人, 大西弘明, 神山真美子, 亀山大樹, 川谷光平(★), 河野未彩(★), 木村和希, GYOSHA, 栗原あずさ, 佐藤駿次, 白水高広, シンスダンリー, 杉野龍起(★), 鈴木康洋, 高田陸央(★), 髙野潤(★), 高野慎太郎, 髙橋輝, 田渡大貴, 玉山拓郎, 田村名那佐理, 寺田祥治, 東京香堂, TORI, 富田晨, 中武董平, 西田悠真(★), 丹羽隆介, 原ちけい, 深治遼也, 福本純也, 古館壮真, POETIC CURIOSITY (青沼優介+三好賢聖)(★), 松下陽亮, 水迫涼汰, 光井花(★), 三宅晴輝, ,ものや, 八木幣二郎, 山本祥磨, 良知慎也, 劉功眞 (11組59名 / 五十音順)
* (★) はプロジェクト代表者