木曜日, 10月 16, 2025
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EXPO 2025大阪・関西万博 スペイン館、好評のうちに閉幕

2025年10月13日本・大阪

EXPO 2025 大阪・関西万博のスペイン館は、本日10月13日に閉幕を迎え、すべての期待を上回る好結果でその幕を下ろしました。

総来館者数は3,493,938人を記録し、複数の賞を受賞しました。

正面外観

4月13日から10月13日までの6か月間で、スペイン館には約350万人が来館。 これは当初予想の280万人を大きく上回り、万博全体の来場者(約2,500万人)の 約14%に相当します。

スペイン館のテーマは「黒潮」。太平洋の海流が“帰り航路(トルナビアヘ)”を可能にし、16世紀から19世紀にかけてアジアとアメリカを結んだスペインの交易航路「マニラ・ガレオン貿易」を生み出したことに着想を得ています。

開館期間中、スペイン館は文化・科学・技術・ビジネスの交流拠点としても大いに機能しました。Acción Cultural Española(AC/E)が主催し、在日スペイン大使館、スペイン大使館経済商務部、スペイン著名ブランドフォーラムが協力して、様々な企業・文化 イベントを実施しました。

来館者の中には、高円宮妃久子殿下、吉村洋文大阪府知事、作家の吉本ばなな氏、映画監督の河瀬直美氏などが名を連ね、来館記念帳には温かいメッセージを残しました。

国外からも、ルクセンブルクのギヨーム皇太子をはじめ、多くの閣僚や政治家がスペイン館を訪れました。

また、スペインの10の自治州がそれぞれの自治州ウィーク・記念日に自州の風景、文化、特産品を紹介。

その際には、カタルーニャ州のサルバドール・イリャ州首相、カスティージャ・ラ・マンチャ州のエミリアーノ・ガルシア・パヘ州首相、アンダルシア州のフアン・マヌエル・モレノ・ボニージャ州首相、エストレマドゥーラ州のマリア・グアルディオラ州首相らが来阪しました。

スペインのナショナルデー(5月16日)には、ジョルディ・エレウ産業・観光大臣が来日し、会場ではロシオ・モリーナ舞踊団とエドゥアルド・ゲレーロ・フラメンコ舞踊団による公演が行われました。

6月7日には来館100万人目の来場者として東京在住の若いご家族を、8月1日のアンダルシア州記念日には200万人目として愛知県のご夫婦を迎えました。

9月20日には東京から訪れた若手会社員グループの1人が300万人目となりました。

開幕当初は万博全体の1日の来場者が10万人を下回る日もありましたが、その後は急増し、20万人を超える日が続きました。そのうち約1割(2万人前後)がスペイン館に入場。共同通信社は、口コミやSNSでの注目の高まりが来場者急増の要因と報じました。

スペイン館は開幕初日から、日本語によるInstagram、X、TikTokの公式アカウントを開設し、展示内容の紹介や、毎週行われるイベントに出演するアーティストへのインタビューなどを日々発信しました。

開設から間もないスペイン館のInstagramアカウント(expospain2025)でしたが、その投稿内容は大きな反響を呼び、フォロワー数は合計1万5千人に達しました。この数字は、数年の運用歴を持つ他のヨーロッパ諸国のパビリオン公式アカウントを大きく上回るものでした。

スペインの各自治州が派遣した招待アーティストたちは、それぞれの「文化週間」のプログラムに加え、毎日開催されたフラメンコやその他の舞台芸術プログラムにも参加し、スペイン館内のステージ、「太陽の広場」、「多目的ホール」、エントランスの「旗の広場」、そしてレストラン「エチョラ・マール」で行われた公演数は、合計でほぼ1,000回に達しました。

フラメンコショーは、マドリードの王立劇場(テアトロ・レアル)が世界各地でフラメンコを紹介するために立ち上げたプログラム「フラメンコ・レアル(Flamenco Real)」が担当。2か月ごとに新しい5人組のグループを派遣し、月曜日を除く毎日公演を行いました。

大阪・関西万博でライブパフォーマンスの中心にフラメンコを据えたことは大きな成功を収めました。実際、SNS上で寄せられた好意的なコメントの数々、そしてInstagramで30万回、60万回以上の再生数を記録した動画はいずれもフラメンコ関連の投稿でした。

さらに、毎週登場する新しいアーティストやグループが、幅広い年齢層の観客を楽しませました。ロカモラによる人形劇、チリキテウラ・テアトラの実物大キリンの人形、ギジェム・ビスカイーノによる独創的なコマのショー、そしてカンピ・キ・プギ劇団の巨大ネズミたちのユーモラスなパフォーマンスなど、多彩で魅力あふれるステージが繰り広げられました。

建築面でも高く評価され、スペイン館は計4つの賞を受賞。

BIE(博覧会国際事務局)主催の表彰で、「建築・景観部門 銀賞(敷地渡しタイプA/敷地面積1,500㎡以上)」を受賞しました。

また、9月23日に開催された「World Expolympics 2025」では、

最優秀外観建築賞 銀賞 最も持続可能なパビリオン賞 銀賞 最優秀テーマコンセプト賞 銅賞

を受賞しました。

建物は総重量600トンの木造構造で建設され、長野県産のカラマツや愛媛県産のヒノキを使用。

タイルの色と質感は、バルセロナのサグラダ・ファミリア大聖堂にも陶器を提供しているクメーリャス工房による作品です。

巨大な水中シーンの映像投影やホログラム映像を通じて、スペインのブルーエコノミー(海洋経済)、再生可能エネルギーの進歩、そして日本との歴史的な関係を紹介。

SNSでは「スペイン館で日本史を学んだ!」というコメントと共に、慶長遣欧使節団や、アンダルシアに残る「ハポン(Japón)姓」の起源を紹介する模型やデジタル地図の写真が多く投稿されました。

レストラン「エチョラ・マール(etxolamar)」は、朝から夜まで常に満席で、関西圏の専門誌が発表する人気レストランランキングにも繰り返し登場しました。

メニューの中でも、スペイン各地の食文化を一度に味わえる 「スペイン17自治州・2自治都市のピンチョス、タパスが食べられるコース」(1日50食限定) は、毎日完売の人気を誇りました。

スペイン館の設計は、建築家ネストル・モンテネグロ、ロシオ・ピナ(Enorme Estudio)、フェルナンド・ムニョス(Smart & Green Design)の3名による共同設計で、施工は株式会社村上工務店が担当しました。

Gonzalo Robledo

Head of Communications

Spain Pavilion

Expo2025 Osaka

Mobile+8190 7654 6058

ロブレド・ ゴンサロ

コミュニケーション統括責任者

スペイン館 EXPO2025 大阪

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