会期|2025年11月22日(土)-12月14日(日) 前売りチケット発売中!

FUJI TEXTILE WEEK 実行委員会(会長 南條 史生)は、2025年11月22日(土)から12月14日(日)まで開催する布の芸術祭『FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)』の参加アーティスト第2弾を発表しました。2021年に誕生したイッセイ ミヤケのブランド「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(エイポック エイブル イッセイ ミヤケ)」の参加が決定したほか、スペイン、チェコ、インドネシアなどから国際色豊かなアーティストの参加も続々決定しました。今年のテーマは「織り目に流れるもの」。織物の下層で脈打つ織機の音や手のリズム、記憶、土地の気配に焦点を当て、織物という表層からその文化背景や歴史の深層を探ろうとする試みです。出展される多くの作品は、地元の織物事業者が協力し、素材提供や技術提供を行っています。織物という地場産業をベースに構成される全国でも他に例を見ない芸術祭となっています。
アート展には、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEら2組の参加が新たに決定
FUJI TEXTILE WEEK 2025のアート展は、ディレクターをFUJI TEXTILE WEEK実行委員会会長を兼任する南條史生が、キュレーターを丹原健翔が務めます。このたび、すでに発表済みの9組に加え、2組の参加を発表しました。A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、イッセイ ミヤケが展開する、デザイナー宮前義之が率いるエンジニアリングチームが手がけるブランド。三宅一生が提唱する服づくりの概念A-POC(エイポック)の思想と技術を継承し、デジタル技術やアート、クラフトなど領域を超えた協業を通して、次世代の服づくりに取り組んでいます。また、映像メディアや音楽をフィールドとして活動する永田風薫の新作を発表します。本作品は、青柳菜摘が書き下ろした詩を提供します。
FUJI TEXTILE WEEK実行委員会会長 兼 アート展ディレクター 南條 史生(なんじょう ふみお)
キュレーター、美術評論家。1972年慶應義塾大学経済学部、1977年文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。国際交流基金等を経て、2002年より森美術館立ち上げに参画、2006年11月から2019年まで館長、2020年より特別顧問。同年より十和田市現代美術館総合アドバイザー、弘前れんが倉庫美術館特別館長補佐、2023年5月アーツ前橋特別館長に就任。1990年代末より1997年ヴェニスビエンナーレ日本館を皮切りに、1998年台北ビエンナーレ、2001年横浜トリエンナーレ、2006年および2008年シンガポールビエンナーレ、2016年茨城県北芸術祭、2017年ホノルルビエンナーレ、2021年北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs、2021年〜2023年FUJI TEXTILE WEEK等の国際展で総合ディレクターを歴任。著書として『アートを生きる』(角川書店、2012)等。

FUJI TEXTILE WEEKアート展 キュレーター 丹原 健翔(たんばら けんしょう)
作家、キュレーター。1992年東京生まれ。ハーバード大学美術史学科卒業。アーティストとして活動するほか、アートプロジェクトや展覧会の企画・キュレーションを行う。主な展覧会に『未来と芸術』展(森美術館、2019、Another Farm名義)、『Meta Fair #01』(ソノ アイダ #新有楽町、2022)、『デバッグの情景』(ANB Tokyo)、『無人のアーク』(Study: 大阪関西国際芸術祭 2023)、『「土・メッセージMINO」IN東京’24』(アートフェア東京、2024)、『竹中工務店展:たてものめがね まちめがね』(VS.、2025、大阪)など。

[アート展]参加アーティスト(※五十音順)
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE
「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」は、作り手と受け手とのコミュニケーションを広げ、未来を織りなしていくブランドです。1998年に発表したA-POCは、服づくりのプロセスを変革し、着る人が参加する新しいデザインのあり方を提案してきました。時代を見つめながら進化を遂げてきたA-POCを、宮前義之率いるエンジニアリングチームがさらにダイナミックに発展させます。一枚の布の上に繰り出すアイデアは多彩に、着る人との接点は多様に。異分野や異業種との新たな出会いから、さまざまな「ABLE」を生み出します。


永田 風薫|Fuka Nagata
1998年 静岡県生まれ。メディアアーティスト。2021年 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。2024年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。都市空間に流れる音や音楽を扱った作品制作やエレキギターの演奏を通して、音が持つ社会的な力や政治性について考えている。また、土地や人物を写真や録音などを通して記録することや、記録を再生することによる対象の変化に着目し、作品を制作している。主な発表歴に、「防災無線通信 – ホーンスピーカーとサイレンのためのオペラ」(北とぴあ、2024、東京)、「家政 – 部屋と声、動作のためのサウンドトラック」(鴨江アートセンター、2025、静岡)。


これまでに発表済みのアーティスト ※五十音順
相澤 安嗣志/安野谷 昌穂/上條 陽斗/齋藤 帆奈/柴田 まお/Jia Ling Lee/長谷川 彰宏/増田 拓史/松本 千里
富士吉田市を拠点とするアーティスト・イン・レジデンスが手がける新たな枠組み
FUJI TEXTILE WEEK 2025では、新たな取り組みとして、地域での活動を起点としてアーティストを招へいする枠組みを創設しました。富士吉田市内で活動する2つのアーティスト・イン・レジデンス、「SARUYA Artist Residency」(株式会社DOSO、本社 山梨県富士吉田市、代表 八木毅)および「KURA HOUSE AIR」(シーダ株式会社、本社 山梨県富士吉田市、代表 杉原悠太)は、これまで国内外から多くのアーティスト、クリエイターを受け入れ、富士吉田市内での創作活動をサポートしてきました。この2つのアーティスト・イン・レジデンスがキュレーションする「レジデンスプログラム」では、これまでアーティスト・イン・レジデンスに参加したアーティストのほか、今回のテーマにふさわしいアーティストを海外からも幅広く招へい。スペイン、チェコ、インドネシアなど、国際色豊かな顔ぶれとなっています。
[レジデンスプログラム]参加アーティスト(※五十音順)
アレッサンドラ・コラッツィーニ|Alessandra Corazzini
映画監督/作家/クリエイター。中東とイタリアのルーツを持ち、多言語の家庭環境により「言語的アイデンティティ」の複雑さを抱えながら育つ。文化的伝承や物語の連続性が希薄化した現代社会における「宗教」「芸術」「神秘主義」の交差点を探究し、「アイデンティティ」と「土地」の関係を軸にした作品を制作する。映像を通じて、意味が、時と場所を超えていかに生まれ、維持され、あるいは失われていくのかを探り続け、多様な声が交錯することで生まれる豊かさを大切にし、他者との協働の中に創造の喜びを見出している。これまでにミュージックビデオ、コマーシャル、短編映画など幅広い作品を手がけており、最新作の短編映画『Talking Shit』は現在配給中。これまでにKURA HOUSE AIRに参加。


UMPRUM
UMPRUMは、チェコ共和国の首都・プラハに位置する応用美術大学。欧州および世界の有力なアートスクールのランキングにも名を連ね、創立140周年もの歴史を持つ教育機関です。学内には分野別に24個のスタジオが設けられており、今回出展する 「テキスタイルスタジオ」は、テキスタイルを「人と建築、人と人をつなぐ遍在する要素」と捉え、技術・知識・想像力の融合によって、学生が自己の芸術・工芸の実践を深める画期的な学舎です。伝統的な職人技と芸術的表現を基盤にしながらも、グローバリゼーションや持続可能性、デジタル技術など現代的なテーマとも密接に関わる活動を行っています。年に2回、学校全体で「ARTESEMESTR (アートセメスト)」と題した学生作品展を一般に向けて公開しており、今回発表する作品群は、ARTESEMESTR 2025の一環として制作されたものです。


インタン・アンギタ・プラティウィ|Intan Anggita Pratiwie
マルチ・ディシプリナリー・アーティスト、サステナブルファッション研究者。Setali Indonesia創設者。2004年より約20年にわたりサステナブルファッション運動に関わる。2012年に使用済みデニムとインドネシアの伝統的なイカット織を組み合わせた「社会的意義を持つファッションブランド」を立ち上げる。2014年女性活躍担当大臣および情報通信大臣から芸術文化分野で「Kartini Next Generation Award」を受賞。2015年国連人口基金より「インドネシアの若きチェンジエージェント20人」の一人に選出。Women Earth Alliance 2020 「ウィメン・アクセラレーター」の一員に選ばれ、2020年「Punggawa Bumi Media Indonesia 50人」に選出される。2022年環境分野で「Berita Satu People & Inspiration Awards」にノミネートされ、同年「Her World Indonesia Woman of the Year」に選出される。2023年「ASEAN Green Cultural Entrepreneurship」のインドネシア代表を務め、日本政府の助成金により宮城県でアーティスト・レジデンスを経験。2024年には、東南アジアにおける「バービー・ロールモデル」に選出。これまでにKURA HOUSE AIRに参加。


大木もと子|Motoko Oki
染色家。伝統的な手染めの技法を用い、自然における色彩や質感の美しさをテーマに作品を制作する。臈纈染め・抜染・顔料によるシルクスクリーンなど、多様な技法を組み合わせ、布の上に多層的で自由な表現を探求、再現性のない独自の美を目指す。 2017年より手染めによる衣のレーベル〈Funatabi Atelier〉を主宰し、全国で個展を開催している。舟旅という名は過程を慈しむ制作過程に由来する。これまでにSARUYA Artist Residencyに参加。


キンバリー・クッキー=ガム|Kimberley Cookey-Gam
イギリス系ナイジェリア人アーティスト。 クラフトを通じた癒しを探求し、生物模倣、スピリチュアリティ、そしてイボ族の文化的ルーツに基づいている。かぎ針編みを用いて有機的・細胞的な構造を拡大し、それらを彫刻、衣服、そして機能的なオブジェへと変容させる。これまでにSARUYA Artist Residencyに参加しており、FUJI TEXTILE WEEK 2025会期中も富士吉田市内に滞在して活動中。


平田 基|Motoi Hirata
1993年生まれ。京都在住。
人間の生命について制作を行う。
これまでにSARUYA Artist Residencyに参加。


メイタ・メイリタ|Meita Meilita
メイタ・メイリタは、テキスタイルとクラフトを通じて「記憶」「歴史」「生の経験」の交差点を探究する。女性であり母であるという自身の視点から、手刺繍と機械刺繍の両方を用い、芸術表現手段であると同時にアーカイブの方法として実践する。公的な歴史記録からこぼれ落ちた物語に焦点を当て、個人的な物語や口承史、記憶を宿したオブジェを集める共同的なプロセスから作品を制作する。香港のヘリテージ・アート・アンド・テキスタイルセンター(CHAT、2025)、ジャカルタのテキスタイル・ミュージアム(2024)など国際的に作品を発表。ドイツ・ライプツィヒ国際アートプログラム(2021)、台湾・Paterongan Art(2025)といったアーティスト・イン・レジデンスにも参加している。FUJI TEXTILE WEEK 2025会期中はKURA HOUSE AIRに参加。


開催概要
名 称 FUJI TEXTILE WEEK 2025
会 期 2025年11月22日(土)〜12月14日(日)
休 館 日 11月25日(火)、12月1日(月)、8日(月)
時 間 10:00〜17:00 会場により16:00閉館(最終入場は各会場閉館30分前)
会 場 [総合案内所]山梨県富士吉田市下吉田2丁目16-19
チケット料金 前売り・一般 2,000円 学生 1,500円 当日・一般 2,500円 学生 2,000円
チケット販売 オンラインチケット:公式オンラインチケットArtSticker、Peatix、アソビュー!
紙チケット:下吉田観光案内所(富士吉田市下吉田1-4-21)※一般チケットのみの取扱い
公式サイト https://fujitextileweek.com
公式SNS Instagram:@fujitextileweek X:@FUJITEXTILEWEEK
主 催 山梨県富士吉田市
企画運営 FUJI TEXTILE WEEK 実行委員会
助 成 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ
協 賛 (公財)栗井英朗環境財団 / 富士急行株式会社
協 力 N&A株式会社 / 株式会社宗邦 / チェコセンター東京 / 富士山麓電気鉄道株式会社
富士吉田織物協同組合 / (一財)ふじよしだ観光振興サービス / 富士吉田市商業連合会
富士吉田商工会議所 / (株)ふじよしだまちづくり公社
(五十音順 2025年9月30日時点)
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アクセス
東京方面から電車で
・新宿駅 – (JR中央本線100分、特急60分) – 大月駅 – (富士急行線 50分) -「下吉田駅」降車徒歩5分
東京方面から高速バスで
・バスタ新宿 – (中央高速バス105分) -「中央道下吉田バス停」または「富士山駅バス停」降車徒歩15分
東京方面から車で
・東京 – (中央自動車道 90分) – 富士吉田西桂SICまたは河口湖ICより約10分
名古屋方面から電車で
・名古屋 – (新幹線100分) – 三島駅 – (高速バス90分) -「富士山駅」降車徒歩15分
名古屋方面から車で
・名古屋 – (新東名高速道路 150分) – 新御殿場IC – (東富士五湖道路25分) – 富士吉田忍野スマートICより約10分
プロジェクトに関するお問い合わせ
FUJI TEXTILE WEEK 事務局
E-mail:info@fujitextileweek.com
公式サイト:https://fujitextileweek.com/