漆芸家・村瀬治兵衛氏による、和光では3回目の個展
銀座・和光では、11月6日(木)~16日(日)の期間、セイコーハウスホールにて、漆芸家・村瀬治兵衛氏による展覧会「村瀬治兵衛 漆の仕事 木に導かれるかたち」を開催いたします。
江戸時代より続く木地師の家系に生まれ、2001年に「三代 村瀬治兵衛」を襲名した村瀬氏は、木の素地を活かした造形と、漆の深みを融合させた独自の作風で、国内外で高い評価を受けています。
今展では木との対話の中で生み出されたさまざまな表情の花器を中心に、杢目の美しさを際立たせた香炉台や日常の生活を豊かにするうつわ類、そしてお茶の世界が身近に感じられる立礼卓(りゅうれいじょく)など、空間を彩る作品70余点を出品いたします。
いずれも木の個性を見極め、漆の塗りの表情を引き出す氏ならではの感性と技術が光る逸品です。伝統的な茶道具にとどまらず、現代の空間にも調和する造形美は、まさに「用の美」を体現するものといえるでしょう。
氏の作品は、メトロポリタン美術館や大英博物館、国立工芸館など、世界の名だたる美術館にも収蔵されており、日本の漆芸を代表する存在として国際的にも注目を集めています。
木に導かれるように創作される魅力的なかたちと多様な漆芸技法の調和を、ぜひ会場にてご覧ください。





村瀬治兵衛(むらせ・じへい)略歴
1957年 東京都に生まれる
1980年 東京造形大学彫刻科卒業
2001年 三代目治兵衛を襲名、木地師として七代目を継ぐ
2009年 妙喜庵・待庵の炉縁制作
2010年 東京国立近代美術館工芸館 「現代工芸への視点茶事をめぐって」展出品
アートフェアコレクト(ロンドン) 出品
2015年 東京国立近代美術館工芸館 「近代工芸と茶の湯」展出品
2016年 東京国立近代美術館工芸館 「近代工芸と茶の湯Ⅱ」展出品
2017・18年 アート・バーゼル(スイス・バーゼル)出品
2017年 フィラデルフィア美術館日本ギャラリー茶室100周年記念展茶会参加(ニューヨーク)
根津美術館 特別催事「現代茶人の茶席」工芸作家として席主を務める
2020年 在英国日本国大使館「村瀬治兵衛展 THE NEW LOOK OF TEA」
JAPAN House 講演(ロンドン)
2020・23年 和光にて個展
2021年 国立工芸館いしかわ移転会館記念展Ⅲ
「近代工芸と茶の湯のうつわ―四季のしつらい―」出品
2022年 「LACQUERWARE BY JIHEI MURASE」(ニューヨーク)
「Natural Mastery: Lacquer and Silver Works from Japan」(ロンドン)
パブリックコレクション:
東京国立近代美術館工芸館(日本)
大英博物館(イギリス)
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)
メトロポリタン美術館(アメリカ)
フィラデルフィア美術館(アメリカ)
イェール大学アジアンアートミュージアム(アメリカ)
アラバマ バーミングハム美術館(アメリカ)
「村瀬治兵衛 漆の仕事 木に導かれるかたち」
11月6日(木)~16日(日)
会場:セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
お問い合わせ先:03-3562-2111(代表)
営業時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)
休業日:無休
入場料:無料
主催/和光
◎和光ホールは、「セイコーハウスホール」へ名称変更しました。
セイコーグループ事業全般に関連する展示や、アーティストとの共創など、世界に向けてさまざまな発信をしてまいります。
◎撮影をご希望の際は、営業時間外にて承ります。
営業時間および催事は予告なしに変更する場合がございます。
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