自由な発想が生む個性豊かなアート作品約200点を展示するほかワークショップも実施。

障がいのある人たちが制作した公募作品を展示する、「第2回かながわともいきアート展」を横浜赤レンガ倉庫で開催します。
神奈川県では、障がい者アートを「ともいきアート」と称し、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念のもと県内各所で作品展示等に取り組んできました。昨年初めて、より多くの人々に作品の魅力を伝えるため規模を拡大して同展を開催し、来場者に驚きと感動を与えました。
「生きること、表現すること」をテーマに、並外れたエネルギーで制作された独創的な障がい者アートを一堂に展示。選考を通過した約120点の公募作品とこれまで取組にご協力いただいた県内の障害福祉サービス事業所9団体の利用者の代表作約80点の200点を超える作品を鑑賞いただけます。
会期中は、誰もが楽しめる参加型のイベントやアートグッズ販売も日替わりで実施します。ともいきアートの作者と一緒に大きな作品を描いたり、花文字のライブペインティングやねこブローチ・缶バッジなどのアクセサリーづくりも行います。
また、様々な来場者が気兼ねなく鑑賞できるよう、おしゃべりOK、寝転んで休憩できるスペースを設けるなど可能な限り制約を少なくしました。五感を使って楽しみながら障がいや多様性への理解が深まり、来場者が共生社会について体感できる新しい形のユニークな展覧会です。
■「第2回かながわともいきアート展」開催概要
開催期間
11月1日(土)~9日(日) 10:30~20:00
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館2階スペース
住所:神奈川県横浜市中区新港1-1-1
入場料:無料
主催:神奈川県

《協賛》
株式会社アイネット
株式会社ありあけ
カゴメ株式会社
株式会社鎌倉紅谷
株式会社柴橋商会
株式会社ジャクエツ
損害保険ジャパン株式会社
株式会社パソナハートフル
株式会社ホテル、ニューグランド
ホテルアソシア新横浜
三井不動産レジデンシャル株式会社
《後援》
一般社団法人神奈川県商工会議所連合会
神奈川県商工会連合会
公益財団法人神奈川芸術文化財団
横浜市
横浜市教育委員会
《特別協力》
株式会社タカラトミー
《協力》
神奈川県障害者芸術文化活動支援センター
公益財団法人神奈川県身体障害者連合会
社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会
認定NPO法人アークシップ
横浜商工会議所
横浜中華街発展会協同組合
■公募展について
県内在住、在勤、在学または通所している障がい者の作品のうち、選考を通過した
平面・立体作品を約120点展示いたします。

■招待施設展について
これまで「ともいきアート」事業にご協力いただいた、神奈川県内の障害福祉サービス事業所をお招きし、代表的な作品を特別展示いたします。

■ 主な会場内イベント
(1) 「ともいきマイスター式町さん特別ライブ」
県内で共生社会の実現に向けた活動をされている方を「ともいきマイスター」として任命しています。
初代ともいきマイスター、式町水晶さんの特別ライブを開催します!
11月1日(土)13:00~13:30
※時間は変更になる場合がございます。詳しくは県ホームページをご覧ください。

式町 水晶(しきまち みずき)氏
1996年北海道旭川生まれ。小田原市在住。
“脳性まひ”と闘うプロヴァイオリニスト。
東日本大震災の津波に耐えた陸前高田奇跡の一本松と被災地に残された瓦礫や家具を再利用して作られた「津波ヴァイオリン」を所持し演奏することを託される。「障がい者と健常者の垣根を越え、より多くの人々に夢や希望を贈りたい」との思いで、被災地をはじめ全国各地で社会貢献活動を実施。コンサート、ライブ、各種講演会、楽曲制作を精力的に行っている。
2018年21歳でキングレコードよりメジャーデビューを果たし、2021年には東京パラリンピック閉会式での演奏を経験。また、2023年8月17日には京都・清水寺にて世界平和奉納演奏を行う。
実現したいのは、「平和・公正な社会」。
「人々の癒し、鼓舞する音楽を届けること」を使命に、「教育・福祉・防災」の3本柱で、学校訪問、人権イベント、消防イベント等で演奏・講演活動をしている。
2025年4月から人権擁護委員。
(2) 「白鳥さんと一緒に”ともいきアート”鑑賞会」
全盲の美術鑑賞者である白鳥建二さんと一緒に会話しながら作品を鑑賞する、対話型鑑賞会を実施します。参加者は、作品タイトルと解説文を読まずに鑑賞することで、作品を感じて想像することに集中し、自らの言葉で語ります。白鳥さんは日本各地の美術館を訪れ、長年対話型鑑賞を実施しています。
11月9日(日)①13:00~15:00 ②16:00~18:00

白鳥 建二(しらとり けんじ)氏
1969年千葉県生まれ。全盲の美術鑑賞者。
生まれつき強度の弱視で、12歳のころには光がわかる程度になり、20代半ばで全盲になる。そのころから人と会話しながら美術鑑賞をする独自の活動を始める。以来20年以上、年に何十回も日本各地の美術館を訪れている。水戸芸術館現代美術センターをはじめ、いくつもの場所で講演やワークショップのナビゲーターを務めている。好きなものは音楽とお酒。
*事前申込制:下記のQRコードからお申込みください。申込期限は11月3日(月)まで。

(3)「共遊玩具で一緒に遊ぼう」
【株式会社タカラトミー & NPO法人ぷかぷかプレゼンツ】
「誰もが楽しめる」を目指して株式会社タカラトミーが製造・販売する、目や耳の不自由な方でも一緒に遊べる共遊玩具。障害福祉事業所「NPO法人ぷかぷか」が制作したジオラマ上で、さわって特徴がわかる動物のフィギュアを動かして遊べます。障がいの程度に関わらず、児童がともに遊ぶことで、障がい理解の促進を図ります。
11月1日(土)~7日(金)10:30~20:00

(4) ワークショップ
障がいのある方と一緒に楽しめる、様々なワークショップを実施します。マスキングテープで自由に表現する「マステアート」や、廃棄プラケースに来場者でペイントするアップサイクルイベント、施設利用者の方がつくったパーツを使ったアクセサリーつくりなどを通じて共生社会を体感いただけます。
11月1日(土)~8日(土)11:00~16:00




(5) アートグッズ販売
期間中、事業所が日替わりで出店。利用者の方たちが大胆なタッチや色使いで描いた、アーティスティックなデザインが目を引くカレンダー・アクセサリー・バッグのほか焼き菓子などを販売します。障がいのある方の社会参加にもつながる商品をぜひお手に取ってご覧ください。
会期中毎日開催 11:00~16:00



その他、本展覧会に関する情報は、県ホームページで順次お知らせします。
神奈川県ホームページ「第2回かながわともいきアート展」
URL:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/m8u/tomoikiart.html
■「ともに生きる社会かながわ憲章」に関して
2016年、県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」において入所者らが殺傷された痛ましい事件を受け、このような事件が二度と繰り返されないよう、県が共生社会の実現をめざし、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定。憲章や共生社会の理念の普及に努めています。
■「ともいきアートサポート事業」の歴史
神奈川県は、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念に基づき、障がい者の文化芸術の普及支援を行うことで、共生社会の実現を図る取組を行ってきました。障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各所に展示して、その魅力を広くPRすることで、アートを通じて、憲章や共生社会の理念の普及に努めています。
■第2回表彰式に関して
※当日は報道関係者のみご入場いただけます(取材ご希望の場合はご連絡ください)
公募した作品の中から審査の上、入選作品を決定。
その中から審査委員により以下の賞を授与、下記のとおり表彰式を行います。
・11月8日(土)16:00~17:30
・会場:メルヴェーユ(県民共済プラザビル内5階)
・受賞内容:大賞、準大賞、神奈川県知事賞、審査委員特別賞、ともいき賞、
オーディエンス賞、GREEN×EXPO2027賞(公益財団法人2027年国際園芸博覧会協会会長賞)、アイネット賞、ありあけ賞、ジャクエツ賞、損保ジャパン賞、パソナハートフル賞、三井不動産レジデンシャル賞
・表彰式登壇者:受賞者
《審査委員》
中津川 浩章氏(美術家/アートディレクター/表現活動研究所ラスコー代表)
加藤 弘子氏(平塚市美術館特別館長)
吉田 有紀氏(現代美術作家/アーティスト)
《特別審査委員》
小林 涼子氏(株式会社AGRIKO代表取締役/俳優)
セイン カミュ氏(一般社団法人障がい者自立推進機構 理事/タレント)
黒岩 祐治(神奈川県知事)予定

■「企業版ふるさと納税」に関して
神奈川県では「ともいきアート」事業への寄付を、企業版ふるさと納税として募集しています。
企業側は、寄付額の最大約9割の税額控除(法人関係税)を得ることが可能です。
問合せ先
神奈川県福祉子どもみらい局共生推進本部室
共生担当課長 大野 045-285-0737
共生企画グループ 松本 056-210-4961
報道関係 問合せ先
第2回かながわともいきアート展 広報事務局
メールアドレス tomoikiart2025@ypcpr.com
電話番号 03-6826-8853