2025年10月11日(土)~11月16日(日)会期中無休 JR京都駅ビル内7階・美術館「えき」KYOTO

昭和に改元される前年の大正14年(1925)に生まれ、昭和61年(1986)に没した牧野邦夫は、まさに「昭和という時代を生きた画家」でした。昭和18年(1943)、東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科に入学、伊原宇三郎、安井曾太郎から指導を受けますが、同20年(1945)5 月に召集され、翌年復学。同23年(1948)に卒業したのちは、特定の絵画団体などに所属することなく、個展を開催して発表を続けます。終生、権威的な画壇とは無縁だった牧野の作品は、美術館にはほとんど収蔵されず、個展を開催するたびに、熱心な個人コレクターが買い求めて、その多くは秘蔵されてきました。少年の頃に憧れたレンブラントを終生敬愛し、古典的な写実技法を突き詰めた創作を模索し続けた牧野。本展は、2013年に開催された2回目の回顧展から12年の時を経て、牧野の生誕100年を記念した展覧会です。コレクターの方々が秘蔵する作品を中心に、昭和時代を駆け抜けた牧野の画業を振り返るとともに、令和の時代にその作品の意義を問いかけます。牧野邦夫は、モダニズムなど眼中になく、終生、ある意味愚直に描き続けた人でした。そんな彼の絵描き魂が召喚され、この令和の時代に、昭和の画家が甦ります。

牧野邦夫
大正14年(1925)5月27日、東京に生まれ、幼少期を小田原で過ごす。昭和23年(1948)東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業。昭和37年(1962)第6回、昭和40年(1965)第9回の安井賞候補新人展に入選。昭和46年(1971)春から秋にかけてオランダを中心にヨーロッパを巡る。昭和46年(1971)第14回安井賞展に《旗手》《ジュリアーノ吉助の話》が入選。東京を主な活動拠点とし、個展で作品を発表し続けた。昭和61年(1986)10月1日、死去。(享年61歳)
出品作品








トークイベント 開催記念対談 ―昭和を生きた画家・牧野邦夫―
牧野千穂氏(牧野邦夫夫人)×山下裕二氏(本展監修者・明治学院大学教授)
コーディネーター:森谷美保氏(東京工芸大学教授)
会場=TKPガーデンシティ京都タワーホテル4階
日時=2025年10月11日(土)
開場=13:40 開演=14:00(終了予定15:30)
定員=150名(指定席/未就学児の同伴不可)
参加料=一般1,500円、学生1,300円(税込/展覧会入館券付き)
※高・大学生の方は学生証をご提示ください。
参加券販売=2025年8月30日(土)10:00よりローソンチケット(Lコード55752)にて販売。
定員になり次第販売終了。
開催概要
■会場 : 美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
■会期 : 2025年10月11日(土)~11月16日(日) 会期中無休
■開館時間 : 10:00~19:30 (入館締切:閉館30分前)
■入館料(税込) : 一般1,200円(1,000円)/高・大学生1,000円(800円)/小・中学生500円(300円)※( )内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。※高・大学生の方は学生証をご提示ください。
■前売 : 2025年8月30日(土)から10月10日(金)まで販売。販売場所:当館チケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード687-319)、ローソンチケット(Lコード55752)。
■主催 : 美術館「えき」KYOTO、京都新聞
■監修 : 山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)
■企画協力 : 株式会社アートワン
■問合せ : TEL 075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。
最新情報は美術館HPをご覧ください。
※牧野邦夫の「邦」の字は正しくは左側の棒が突き抜けない。