千島土地株式会社(大阪市住之江区)は、クリエイティブセンター大阪開設20周年記念プロジェクト「北加賀屋BIG★BANG」の一環として、大阪サウナDESSE(朝日興行株式会社)とともに、アート&サウナ複合イベント「北加賀屋MULTI BARTHE(マルチバース)」を2025年9月20日(土)から11月3日(月・祝)までクリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)にて開催いたします。
歴史ある造船所跡地を舞台に、建築家やアーティスト等と共に、唯一無二のアート×サウナ空間を創出します。

クリエイティブセンター大阪は、大正時代から造船業で栄え、現在はアートのまちとして知られる北加賀屋を象徴する場所です。この度、サウナシュラン2024にノミネートされた大阪・心斎橋の人気サウナ「大阪サウナDESSE」とコラボレーションし、その設計を手掛けた建築家・太田翔(OSTR)が全体設計を担当。かつて多くの船が建造された木津川を臨むスペースに1.5か月間屋外サウナが出現します。
さらに、現代美術家・ヤノベケンジが、キャンピングカー「エアストリーム」を使って、内気浴の機能を備えたインスタレーション作品《SHIP’S CAT SAUNA》を発表。作品内で“ととのえる”貴重な体験となります。そのほか、北加賀屋を拠点に活動する屋台建築家・下寺孝典が設計に加わる船の水風呂やアーティスト・髙野千聖による作品展示、地元の通関会社と協働した梱包材を使った水風呂や更衣室など、北加賀屋ならではの歴史と創造性が交差する特別な場をつくり上げます。
造船の歴史とアート、そしてサウナ文化が融合する「北加賀屋MULTI BARTHE」。この秋、北加賀屋でしか出会えない特別な景色と体験を、多くの皆さまにお楽しみいただければ幸いです。
<北加賀屋MULTI BARTHE 開催概要>
日程: 2025年9月20日(土)~11月3日(月・祝)の金土日、祝日
時間: 11:00~21:00(金曜日のみ15 時開場)
会場: クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)(大阪市住之江区北加賀屋4-1-55)
アクセス: 大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」④番出口より徒歩10分
チケット:2時間制 4,500円(税込)
公式サイト:https://multi.barthe.world/
共催:大阪サウナDESSE(朝日興行株式会社)、千島土地株式会社
協力:タカラスタンダード株式会社、アトム・ロジスティックス株式会社
同時開催:OSAKA SOUND BARTHE(9 月27日(土)/9 月28日(日))
予約URL(北加賀屋 MULTI BARTHE):https://coubic.com/desse/2772931
予約URL(OSAKA SOUND BARTHE):https://eplus.jp/sf/detail/4342980001-P003000
■ヤノベケンジ《SHIP’S CAT SAUNA》初公開

本イベントでは、現代美術家・ヤノベケンジによる新作インスタレーション《SHIP’S CAT SAUNA》を発表します。キャンピングカー「エアストリーム」を改装し、まるで宇宙空間を漂うような“内気浴”体験ができる空間を創出します。10 月3 日(金)からは、北加賀屋のMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)にて、展覧会「Open Storage 2025 ヤノベケンジ LUCA: THE LANDING」も同時開催され、宇宙猫が乗る太陽の塔型宇宙船《LUCA(ルカ)号》や宙飛ぶ《SHIP’S CAT》が展示されます。
さらに、ホーローを特徴とするシステムキッチンのトップメーカー・タカラスタンダード株式会社の協力による昭和レトロな《SHIP’S CAT》のホーロー看板を、エアストリームに展示するとともに、北加賀屋のまちなかにも同デザインの看板が出現し、作品世界を北加賀屋のまち全体へと拡張します。

<SHIP’S CAT SAUNA コンセプト>
SHIP’S CAT SAUNA は、熱を帯びた身体をやわらかく包み込み、静かに冷ましていく“内気浴”の機能を備えています。
その整いの感覚は、まるで重力から解き放たれ、宇宙の静寂を漂うよう。あるいは、天上へと昇り、夢の入り口をそっとくぐる瞬間のよう。
実際に宇宙を旅した“宇宙猫”とともに、青い地球を見下ろす視点を手に入れ、広い宇宙の中で自らの存在を感じながら、心と身体を豊かに調律していく——
ここは、あなたを宇宙的な安らぎへと導く特別な港です。
■展示建築家・アーティスト

全体設計:太田翔(建築家/OSTR)
1989年1月31日生まれ。兵庫県神戸市出身、大衆食堂の息子。京都工芸繊維大学大学院 建築設計学専攻修了。大阪の組織設計事務所に6年勤務し、その後武井良祐とともにOSTR設立。大阪と東京の2拠点で設計を行う。さまざまな用途、規模、施主のプロジェクトに恵まれ(巻き込まれて)、日々建築と戦っている。ビールのために生きている。ゲームもしたい。

エアストリーム内気浴《SHIP’S CAT SAUNA》:ヤノベケンジ(現代美術家)
ヤノベケンジは、1965年大阪生まれの現代美術作家で、京都芸術大学の教授としても活動しています。1990年代初頭から「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに、機能性を持つ大型機械彫刻を手がけ、その独創的なユーモアと深い社会的メッセージが込められた作品は、国内外で高い評価を受けています。
2017年には「船乗り猫」をモチーフにした旅の守り神「SHIP’S CAT」シリーズの制作を開始。2021年には、大阪中之島美術館のシンボルとして《SHIP’S CAT (muse)》が恒久設置され、現在はGINZA SIX で大型インスタレーション《BIG CAT BANG》が展示されています。

映像展示:片岡大樹(映画監督・プロデューサー/NEWTOWN 代表)
1989年、大阪・千里ニュータウン生まれ。ドラマ、映画、ドキュメンタリー、CM、スポーツ中継までジャンルを横断し、様々な演出を手がける。2017年、朝日放送『#セルおつ』で地上波監督デビュー。2018年、“未来の街をつくる”を理念にクリエイティブ制作会社NEWTOWN を設立。短編映画『West End Girls』(SSFF2020 入選・観客賞)、⾧編映画『二人ノ世界』(主演:永瀬正敏/全国劇場公開)などを監督・プロデュース。近年は、テレビ東京ドラマ『サ道』のプロデュースや、サウナ施設の企画、イベント制作も手がける。映画的な解釈と、街のローカルな風景や人々への眼差しを交えた企画・演出で、作品を制作している。

設計:寺田英史(建築家/tamari architects)
1990年埼玉県生まれ。2015年横浜国立大学大学院Y-GSA 終了。2015年-2022年dot architects参画。 2022年大阪にてtamari architects を的場愛美と共同主宰。建築-ランドスケープデザインを主軸とし、つくることやまちと繋がるプロセスにもかかわる。

設計、屋台:下寺孝典 (屋台建築家/TAIYA)
1994年、広島県呉市出身。屋台を専門に「TAIYA(タイヤ)」という屋号のもと、屋台のリサーチから設計、デザイン、制作を行っている。また、アジア各国の屋台の生態系を調査し、都市空間で自作の屋台を引きながら研究と実践を行っている。人が集まることで生まれる巷の復権を目指している。現在は大阪と福岡を拠点に活動中。

植栽・ハーブ園:谷向俊樹(植木屋・ランドスケープデザイナー/緑向ガーデン)
1994年大阪府池田市生まれ。2016年関西学院大学卒。造園会社3年、南アフリカ共和国での庭仕事3年を経て2022年より家業の緑向ガーデンに参画。植木生産農家の5 代目。店舗、施設、個人邸の外構/造園/植栽のデザインや、施工、植物を用いた空間装飾などをおこなう。大阪関西万博ではドイツパビリオンをはじめ5つのパビリオンにて植栽工事や植栽計画に携わる。

受付エリア屋根:髙野千聖(アーティスト)
1998年 大阪府出身・在住
2021年 近畿大学文芸学部芸術学科造形芸術専攻修了
まちが生み出した廃材、建築資材、既製品などを使用し立体、インスタレーション、またドローイングやzine を制作。近年は屋外でのインスタレーション作品を通じ人々とその場で生まれる“アートと社会の関係性”という得難い事象に興味がありアートプロジェクトを行う。その地域で収集した廃材を作品に使用し、その場の記憶やモノの記憶、空間を共有し、時を紡ぎながら新たな人の交流などが創出されることは、時間を越えてさまざまな人の人生や想いを繋ぐことであり、そしてプロジェクトを通じ様々な思いを抱く人たちが現れ、あらゆるアクションが起こり新たな関係が生まれていく。そ
の瞬間に身を投じて立ち会いたい思いから制作に取り組んでいる。

吐水口:米村優人(美術家)
1996年 大阪府生まれ
2019年 京都造形芸術大学(現 京都芸術大学) 美術工芸学科総合造形コース卒業
同年の19年に藤本流位とのユニット「john gan jihn」結成。展示構成やプロジェクトによって異なるメンバーを募り、たまに活動している。

サウナベンチ:大龜孝嗣(木工作家/三と四)
1986年、兵庫県加古川市出身、現在は大阪府池田市を拠点とし、木材の自然な魅力を活かしたデザインが特徴、スツールやベンチを中心にテーブルなどの家具製品を製作しています。地域や人との繋がりを大切にそこに大切な物を一つでも残せるよう活動しています。
■北加賀屋BIG★BANG とは?
当社は2005年に芸術文化活動の発信拠点としてクリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地/CCO)を開設し、北加賀屋にてアートによるまちづくりを推進して参りました。本年、CCO開設20周年を記念して、まちの新たな魅力を発信するプロジェクト「北加賀屋BIG★BANG」を年間を通じて実施いたします。本イベントも、そのプロジェクトの一つとして開催するものです。