2025年は日本において「戦後80年」「昭和100年」と呼ばれる節目の年。2026年度募集からテーマ部門『戦争と平和』を新設し、アートプロジェクトを募集!

この度、一般財団法人川村文化芸術振興財団(理事長 川村喜久)は、2026年度「ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成」の助成団体の応募受付を開始いたします。
ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成事業は、コミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、より良い社会モデルの提示や構築を目指すプロジェクトを8年にわたり、合計33のソーシャリー・エンゲイジド・アートプロジェクトを支援してきました。これまで支援してきたプロジェクトの内容は多種多様であり、それは現代社会の問題とアーティストたちの関心が多岐にわたることを示すものでもあります。
そうした中、多様なテーマのプロジェクトをこれまで通り継続支援しながら、より普遍的な社会課題について審査員や財団メンバーと協議した上で募集テーマを設定し、そのテーマに基づいたプロジェクトを支援する「テーマ部門」を設置することにいたしました。
2025年は日本において「戦後80年」「昭和100年」と呼ばれる節目の年です。当財団では、今現在も世界中で紛争や戦争が起き、多くの一般市民が苦しんでいることを憂いています。
そのような理由から初年度の「テーマ部門」は『戦争と平和』をテーマとしたいと考えます。人類が長く抱える課題とした『戦争と平和』に対し、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの取組みが、広く人々を精神的に支え、励ますものになることを期待しています。
【公募概要】
助成期間:2026年4月1日〜2027年3月31日
受付期間:2025年7月18日(金)〜10月5日(日) 18時まで(※日本時間)
審査結果発表:2025年12月(予定)
助成額および採択件数:100〜200万円 1件、30〜50万円 2〜10件程度
受給資格:下記の項目を満たす個人、団体より申請を受け付けます。
年齢、国籍不問、芸術活動を行うアーティストおよび団体
募集要項:http://www.kacf.jp/guideline
【応募部門】
1. テーマ部門 『戦争と平和』 採択複数件
2. 自由部門 採択複数件
□テーマ部門設置にあたり
2025年は日本において「戦後80年」「昭和100年」と呼ばれる節目の年です。
当財団では、今現在も世界が互いの正義を振りかざし、分断や紛争が絶えない世の中において、多くの一般市民が苦しんでいることを憂いています。そのような中で私たちは相剋する正義を超越し、気づきやつながり、希望を生み出し、平和へと繋げるソーシャリー・エンゲイジド・アートの可能性を信じています。こうした理由から初年度の「テーマ部門」は『戦争と平和』とします。人類が長く抱える課題である『戦争と平和』に対し、アーティストたちが私たちの常識や既成概念を超え、広く人々を精神的に支えるソーシャリー・エンゲイジド・アートプロジェクトが提案されることを期待しています。
□自由部門
今までの募集と同様に、自由にテーマを設定しご応募いただきます。
【選考委員】
工藤安代(NPO法人 ART&SOCIETY研究センター 代表理事)
藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)
小泉明郎(アーティスト) ※
山本浩貴(文化研究者) ※
選考委員は、2025年より2名の新たな審査員が加わります。
新規審査員は「※」が付いています。
【歴代支援プロジェクトのアーカイブページ公開について】
2017年から始まった、当財団のソーシャリーエンゲージドアート支援助成の、今までの支援プロジェクトの活動をアーカイブしたページを新規アップします。今回応募するアーティスト達に、ソーシャリー・エンゲージド・アートの活動を訴求すると共に、社会とアートの接続をはかるアーティスト達の活動をここに記録していきます。