金曜日, 6月 6, 2025
ホームイベント学生たちが未来へ託す、祭りの記憶。「令和洪鐘祭絵巻」完成発表会ー多摩美術大学、江島神社 共同制作(江の島アートフェスティバル会期中)

学生たちが未来へ託す、祭りの記憶。「令和洪鐘祭絵巻」完成発表会ー多摩美術大学、江島神社 共同制作(江の島アートフェスティバル会期中)

多摩美術大学の学生たちが、令和5年10月29日に藤沢・江島神社と鎌倉・円覚寺との合同祭礼として斎行された「洪鐘弁天大祭(通称:洪鐘祭(おおがねさい)」を新たな絵巻として描き上げました。文化継承の新たな試みとなる「令和洪鐘祭絵巻」の完成発表会を、5月27日に、江の島サムエル・コッキング苑内・UMIYAMAギャラリーにて開催いたします。

【報道関係の皆様へ】本件に関する取材のご希望は、江島神社までお問い合わせください。

完成間近の令和洪鐘祭絵巻(部分)。歴史的な瞬間を絵巻に具現化する学生の様子。

【絵巻制作の背景】

洪鐘祭は、およそ60年に一度、斎行されてきた700年以上の歴史を有する大祭礼です。

現代から遡り、明治期に行われた祭礼の様子が絵巻に残されていたことから、江島神社より『わが国では、過去の出来事の記録や神仏への信仰心の涵養などを目的として絵巻物が作られてきました。若い世代の感性で、貴重な祭礼の記憶を未来へと繋いでほしい』との依頼を受けた多摩美術大学 絵画学科 日本画専攻の学生有志が、洪鍾祭当日のリサーチから開始し、1年間をかけて筆をとり、文化財修理を専門とする国の選定保存技術保存団体「国宝修理装潢師(そうこうし)連盟」に加盟する株式会社半田九清堂の、主任技師の資格を有する熟練の技師の手により表装され、長尺(約20m)の絵巻作品を完成させました。

本プロジェクトは、令和の祭礼を絵巻に仕立て、60年後、120年後、さらにその先の後世へと、記録・記憶として残すことを目的としています。急速に変化する現代において、伝統文化を未来へと繋ぐ意義を示すとともに、地域文化の新たな創造の可能性を示唆するものです。

【「令和洪鐘祭絵巻」完成発表会の実施】

「令和洪鍾祭絵巻」の完成披露として、江の島で4月12日から6月1日まで開催されている「江の島アートフェスティバル」にあわせ、令和7年5月27日(火)午前11時より下記の通り、新たな郷土文化財としての発表会を実施いたします。

発表会当日は、制作を担当した学生や、表装を行った株式会社半田九清堂の主任技師の方々に制作秘話や絵巻に込められた想いについてお話いただく予定です。また、20メートルに及ぶ絵巻の細部に込められた技や表現についても解説いたします。あわせて、ギャラリーでの展示会を予定しておりますので、取材いただければ幸いです。

「令和洪鍾祭絵巻」完成発表会

取材に関するお問い合わせは江島神社へお願いいたします。

日時:令和7年5月27日(火)午前11時より

(一般展示は26日(月)・28日(水)の両日も行います。10:00〜15:00)

場所:江の島サムエル・コッキング苑内・UMIYAMAギャラリー

〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島 2-3-28 江の島サムエル・コッキング苑

https://enoshima-seacandle.com/facilities/umiyama-gallery/

主催:江島神社

制作:多摩美術大学 絵画学科 日本画専攻 / 株式会社半田九清堂

絵巻概:紙本著色・巻子装一巻・全長2004.1㎝ 株式会社半田九清堂仕立て

【取材申込・お問い合わせ先】

江島神社 担当:堀嵜 / 電話:0466-22-4020 / メール:enoshima@pf7.so-net.ne.jp

制作した学生と指導教員の陳 芃宇講師(写真右)。「洪鐘祭」を未来へ伝える絵巻について丹念な検討を重ねる様子。
歴史的な祭礼を永く留める作品に。一筆一筆に心を込めて描く学生の様子。
リサーチに基づき、岩絵の具を用いて祭礼を20mに及ぶ絵巻に定着していく様子。

半田九清堂の技師による表装作業の様子。

江の島アートフェスティバルについて

会期:2025年4月12日(土)〜6月1日(日)

会場:江の島島内、島外

主催:湘南藤沢活性化コンソーシアム/江の島国際芸術祭実行委員会

https://www.enoshimart.com/

◆多摩美術大学絵画学科日本画専攻について

八王子市八王子キャンパスにある絵画学科には、<日本画専攻><油画専攻><版画専攻>があり、専攻ごとの専門性を深める授業が行われています。日本画の伝統的な技法を踏まえつつ、既存の枠にとらわれない自由な創造性を発揮する表現者を輩出しています。

https://www.tamabi.ac.jp/academic-programs/japanese-painting/

◆学校法⼈多摩美術⼤学について

理事⻑:青柳正規

多摩美術⼤学 学⻑:内藤廣

所在地:〒158-8558 東京都世⽥⾕区上野⽑3-15-34

創⽴:1935年

⼤学概要:創⽴以来「もの派」を牽引した関根伸夫、菅⽊志雄ら、またデザイン界でも三宅⼀⽣や深澤直⼈、佐藤可⼠和など世界を舞台に活躍する才能を数多く輩出。⼋王⼦・世⽥⾕の2キャンパスに、絵画、彫刻、⼯芸、デザイン、建築、映像、演劇、芸術学など10学科と⼤学院を設置。

https://www.tamabi.ac.jp

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