第1回目となる「原 vol.1」では、図像同士の関係性と境界そのものに着目し図と地を共振させる絵画制作を行う山本理恵子、作品と状況とが切り離せないものを制作するクリエイティブファームNEW DOMAINより近藤ほの花+長尾崇弘、日常のあらゆる場面で生と死と笑いを収集する写真家 佐伯慎亮、回路設計から音響合成まで行うプログラマー新美太基といった4組のコラボレーターたちによる作品をBnA Alter Museum 1/2Fにて展示いたします。
(※各作家がコラボレーターとして関わるアートルームは、各作家プロフィールにてご参照ください。)
加えて展覧会初日となる7月13日(土)には5周年記念パーティー「原-山」を開催します。
ヨコハマトリエンナーレ2020や最近では恵比寿映像祭2024でのパフォーマンスも記憶に新しい 山(完全版)による特別ライブ・パフォーマンスをはじめ、MUTEK JP2020への参加や映画の劇判・楽曲提供なども多く手がける kafuka(Kazuomi Eshima)によるライブ、ドイツの実験音響名門レーベルraster-notonからのリリースで知られるサウンドアーティスト Kyoka やDumb Typeなどの活動で知られる Ken FurudateによるDJによって本企画のオープニングを飾ります。
NEW DOMAINは、京都を拠点に活動するクリティティブファームです。個々人の知見や技術を組み合わせ、クリエィティブの可能性を探しています。リサーチ・スタディ・ワークショップを組み合わせることで、多様な表現をクライアントに提供しています。主に空間設計・グラフィックを軸に店舗設計・エキシビジョンデザイン・文化財保存への技術開発・提供を行っています。
作家から依頼を受け、展示やライブのための装置をつくる仕事をする傍ら、最近は自身の音楽や作品を制作している。BnA Alter Museumでは、∈Y∋ (BOREDOMS)によるアートルーム"D/R/M"の制作を手伝った際に、音響プログラム制作の趣味を活かすことで、以後そのつながりから同じく∈Y∋ (BOREDOMS)によるプロジェクト FINALBY()にてFUJI ROCK FESTIVAL '21に参加している。
サインウェーブやパルスなどのミニマムな要素とその特性を拡張させて複雑な音響現象を作り上げる。サウンド・インスタレーション『Pulses/Grains/Phase/Moiré』にて、文化庁メディア芸術祭大賞(2019)、Digital Choc賞(2018)、CYNETART AWARDSファイナリスト(2018)に選出。自身の主催するプロジェクト『The SINE WAVE ORCHESTRA』にてPrix Ars Electronica Honorary Mention(2004)、文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品(2018)、CYNETART AWARD(2018)に選出。近年では、西陣織の老舗である「細尾」とのコラボレーションにてテキスタイルを制作するなど、幅広い領域で活動する。
ミュージシャンとしては、MUTEK.JP(2019)、MAZEUM(2018)、恵比寿映像祭(2016)、Knowledge Capital Festival(2015)、Kyotographie(2014)、Sonar Sound Tokyo(2011)などのフェスティバルに出演。また、高谷史郎、坂本龍一を始め、様々な作家の制作に参加している。2013年よりDumb Typeメンバー。Dumb Typeとして2022年、第59回ベネチア・ビエンナーレ、日本館にて個展「2022」を開催。2023年12月には、Audio Visual Performance Show Case Series "Interference, Resonace"を主催。
BnA Alter Museumは、気鋭のアーティストが制作する泊まれる空間型アート作品31部屋に加え、計30メートルの縦型ギャラリースペースや、ミュージアムショップ、バー&ラウンジ等が併設される新しい形のアートスペースです。また、パブリックスペースを展示やイベントに開放するなど、国境を超えたアーティスト、アートファンのコミュニ ティーが集う場となることを目指します。