心斎橋PARCO(大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3)は、彫刻家・デザイナーとして国際的に活躍した五十嵐威暢氏の展覧会「A–Z Homage to Takenobu Igarashi」を、5月22日より開催いたします。本展は、北海道出身の五十嵐氏と札幌PARCOとのゆかりを背景に、2025年11月に札幌PARCOで開催された展覧会を再構成した巡回展です。開業時に旧渋谷PARCOから移設された「A」と「O」のネオンサインの常設展示に加え、本展より新たに展開する屋外展示など、見どころ満載です。



五十嵐氏とPARCOの出会いは、1981年にオープンした渋谷PARCO PART3のプロジェクトでした。中心的なデザイナーのひとりとして参加した五十嵐氏は、ロゴや看板、ショッパー、館内グラフィックなど、多くのデザインを手がけました。シンプルで力強いPARCOロゴは、社内で「五十嵐ロゴ」として愛され、吉祥寺PARCOや名古屋PARCOなどで現在も外壁サインとして使用されています。建て替えのために解体された渋谷PARCOの外壁から取り外されたネオンサインは、現在は渋谷PARCOと心斎橋PARCOの店舗内で大切に常設展示されています。五十嵐ロゴは、世代を超えて語り継がれる、PARCOの文化を象徴する存在です。
サントリー、明治乳業、カルピスなどのロゴを手がけ、立体的なアルファベット作品によって世界的に注目された五十嵐氏。独自の手法で数字を表現したポスターカレンダー[PARCO ver.=1982年制作、MoMA(ニューヨーク近代美術館)ver.=1984〜1991年制作]は、国際的な評価を不動のものとしました。
本展では、1994年に彫刻家に転身する以前の、デザイナーとしての五十嵐氏のアルファベット作品に焦点を当てます。渋谷PARCO PART3のためのロゴデザインを紐解き、書体のバリエーションも紹介。渋谷PARCO PART3のストリートギャラリーで発表されたアルファベット彫刻(現存する24点のうち20点を展示予定)や、ポスターカレンダー[PARCO ver.(1982年制作)]、AからZまでのアルファベットを題材にした彫刻やグラフィックデザインの作品を、心斎橋PARCO館内の常設展示や屋外空間も舞台として、五十嵐氏の創造性あふれる作品を一堂に展示します。
開催概要
タイトル :A–Z Homage to Takenobu Igarashi
会期 :5月22日(金)~6月14日(日) 10:00~20:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日は18:00閉場
企画展会場:心斎橋PARCO 14F PARCO HALL ※現PARCO GALLERY
御堂筋側入口前 歩道(心斎橋PARCO〜大丸心斎橋店間)
常設展会場:心斎橋PARCO B2F・13F エスカレーター横
入場料 :500円(税込) ※ 未就学児無料
主催 :パルコ
共催 :五十嵐威暢美術館かぜのび
協力 :金沢工業大学 五十嵐威暢アーカイブ、竹尾アーカイヴズ
Profile
五十嵐 威暢
いがらし たけのぶ
1944 – 2025
北海道生まれ。デザイナー、彫刻家。
多摩美術大学デザイン科卒業後、渡米。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。代表作にニューヨーク近代美術館のカレンダー、渋谷PARCO PART3やカルピス、明治乳業、サントリーのロゴの他、日本各地の地場産業の技術を駆使したプロダクトデザインがある。1980年代にはさまざまな素材を使いアルファベット彫刻を手がけた。
グラフィック・プロダクトデザイナーとして活動後、1994年以降は本拠をロサンゼルスへ移し、彫刻制作に専念。石、木、金属、テラコッタ、ステンドグラスなど、さまざまな素材でパブリックアート作品を数多く制作した。2004年に帰国。故郷でデザイン会議を開催し、多摩美術大学では学長をつとめた。
金沢工業大学内には「五十嵐威暢アーカイブ」が設立され、北海道新十津川町の「五十嵐威暢美術館かぜのび」では、自身の彫刻作品とアトリエを公開している。2025年2月12日、死去。80歳。
五十嵐威暢
五十嵐威暢美術館かぜのび
https://takenobuigarashi.jp/kazenobi/
金沢工業大学 五十嵐威暢アーカイブ
竹尾アーカイヴズ
https://www.takeoarchives.com/

代表作品












特段の記載がない掲載写真については、すべて「五十嵐威暢美術館かぜのび」提供によるものです
