200点超の国旗が並ぶ「うそとまことの国旗展」特別支援学校に通う12歳の個展を開催(今治)

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日時:2月28日(土)、3月1日(日)、2日(月)、7日(土)、8日(日)、9日(月)の10時~15時

社会福祉法人来島会(所在地:愛媛県今治市)は、200点を超える国旗作品を展示する個展「世界の国旗展」を、2月28日から3月9日まで「だんだんBASE」ギャラリー(今治市高市)で開催いたします。

本展は、特別支援学校中学部1年生・宮田悠生さんによるもので、実在する国と創作の国をあえて区別せずに並べた、“本当”と“嘘”が混ざり合う世界観が特徴です。

宮田さんは、当法人が運営する放課後等デイサービス「なかよし学童くらぶ」を利用しながら、今治特別支援学校に通う中学生です。

※障がいのある6歳から18歳の就学児童を対象に、特性や発達に合わせた支援を提供する施設

【本展示の特徴】

会場を埋め尽くすのは、実際の国数を超える200点以上の国旗。そこに描かれる国は実在するのか、それぞれに添えられた解説は、事実なのか、それとも作者の創作なのか。本展は、“嘘”と“本当”が意図的に混ざり合う世界を体験する展示です。

作者の宮田さんは、幼少期からフィギュアやカードなどの収集を通して、価値あるものを見抜く感覚を培ってきました。一方で、自身の「好き」という感情に対しても、「昨日から好き」「生まれた時から」「明日から好きになるかもしれない」と、その都度異なる言葉を重ねてきたといいます。

答えが変わり続けること、事実と創作が混ざり合うこと。その曖昧さこそが、本展で展示される「200の国」を生み出す原動力となり、宮田さん自身の世界観を広げてきました。日常生活では否定的に捉えられがちな“嘘”ですが、本展ではそれを否定せず、あえて“本当”と”嘘”を混ぜたまま並べます。そうすることで、想像力から生まれる自由な視点や世界観をご紹介します。

【展示内容の詳細】

1.200点超の国旗による空間構成

ギャラリー壁面全体に広がる国旗群。日本が承認する国は現在、世界196カ国ですが、会場にはそれを超える200点超の国旗が展示されます。実在国と創作国が混在し、視覚的インパクトのある展示です。

2.真偽を明示しない展示構成

各国旗には国名や国土面積、人口、首都、公用語などの説明が添えられていますが、真偽は明かされません。来場者自身が「これは本当?」「それとも物語?」と問いながら、自由に解釈いただける体験型展示です。

3.“嘘”を創造性として捉え直す試み
日常の中で“嘘”は、往々にして否定的に受け取られがちです。しかし一方で、“嘘”は想像力や空想力の出発点でもあります。
本展は、その“嘘”を創作のエネルギーとして前向きに捉え直す試みです。「本当か、嘘か」という二択ではなく、そのあいだに広がる豊かなグラデーションを体験していただける展示です。

4. 来場者参加型の国旗制作スペースを併設

会場内には、来場者がオリジナルの国旗を制作できる自由工作スペースを設けています。展示を鑑賞して得たインスピレーションを、その場で形にできます。

【作者・宮田 悠生(みやた はるき) さんプロフィール】

平成25年3月31日生まれ、12歳。自閉スペクトラム症、知的障がいがある今治特別支援学校中学部1年生。小学6年生から国旗を描き始め、その理由は「昨日から好き」「生まれた時から」「いや、やっぱり明日から」と日々変化するため、誰にも分かりません。

【展示企画の背景】

私たち来島会は、障がいの有無にかかわらず、一人ひとりの「好き」や「表現」が社会とつながるきっかけになると考え、創作活動の発表の場づくりに取り組んできました。

本展の会場となる「だんだんBASE」では、2025年度より、当法人の各施設利用者による創作活動を紹介する「ギャラリーシリーズ」を継続的に開催しています。これまでに、NHK全国放送や企業との交流につながった展示を含め、複数の個展・企画展を実施してきました。

「世界の国旗展」は、こうした取り組みの延長線上に位置づけられる展示であり、作者独自の視点と発想をそのまま表現として社会につなげていくことを目的としています。

▼だんだんBASE「ギャラリーシリーズ」これまで開催した展示会

2025年8月|葵電機展〜「すき!」からはじまる ぼくだけの物語。〜
10歳の自閉症の少年による初個展。エアコンのみを描いた作品群が注目を集め、複数の報道機関に取材・掲載。2025年12月にはNHK「おはよう日本」で全国放送され、放映をきっかけにパナソニック株式会社 空質空調社による出前授業や工場見学が実現。

2025年10月|藤原大輝展~大輝のまわりにあふれる愛。〜
ダウン症と向き合いながら制作を続ける作家による個展。国内外の障がい者アート展での受賞歴を背景に、絵を通じた表現と社会との関わりを紹介。

2025年12月|コミカルイラスト展 〜THE WORLD OF RIKU SAKAMOTO〜
空間全体で世界観を体験する没入型展示。イラスト表現を軸に、鑑賞者が作品世界に入り込む構成とした。

■社会福祉法人来島会とは

社会福祉法人来島会は、1994年(平成6年)に知的障害者入所更生施設「今治福祉園」の開設とともに設立されました。以来、障がいのある方の多様なニーズに応えるトータルサポートグループとして、地域に根ざした福祉サービスを展開しています。

現在では、障がい者福祉事業に留まらず、児童福祉事業や高齢者福祉事業、公益事業(委託事業)など領域は多岐にわたり、21施設・55事業を運営しています。

ビジョンとして「すべての人が『障害』を感じることなく、自分の意思で質高く暮らすことのできる地域社会の実現」を掲げ、近年の急速な社会変化や福祉ニーズの高度化にも対応しながら、地域社会に適応したサービスを提供し続けています。

団体名 :社会福祉法人 来島会

代表者 :理事長 越智清仁

住所  :〒794-0028 愛媛県今治市北宝来町二丁目2番地12

創立  :1993年6月

事業  :障がい者福祉事業、児童福祉事業、高齢者福祉事業、公益事業(委託事業)他