世界に向けて、日本らしさと多重な文化・文脈をかけ合わせた8つのアート作品を展示

株式会社アブストラクトエンジン(本社:東京都渋谷区、代表取締役 齋藤精一)は、経済産業省の令和6年度補正予算「クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業費補助金(アート分野)」を活用し、同省とアート領域でのクリエイター・エンタメスタートアップ創出プログラムである「ART X JAPAN CONTEXT(※呼称 アート バイ)」を2025年7月下旬から2026年3月まで実施しています。本プログラムでは、企業や地域産業が有する文化的資源(プロダクト・技術・知恵・場所等)とかけ合わせることで海外市場から評価されるアート作品を制作し、世界に通用するアーティスト・スタートアップの創出を目指してきました。この度、参加アーティスト・チームによる日本らしさと多重な文化・文脈をかけ合わせたアート作品の最終作品発表・展示会を2026年3月7日(土)と8日(日)の2日間、東京ミッドタウン アトリウムとガレリアにて開催いたします。
■「ART X JAPAN CONTEXT」最終作品発表・展示会 開催概要
名称 :「ART X JAPAN CONTEXT」最終作品発表・展示会
開催会期:2026年3月7日(土)~3月8日(日)
時間 :11:00~21:00
場所 :東京ミッドタウン アトリウム(ガレリアB1) ガレリア(1F、2F)
料金 :入場無料 ※事前登録不要

【オープニング】
オープニングでは、経済産業省担当者から開催のご挨拶、統括プロデューサー齋藤精一よりプログラムに込めた想い、企業や地域の文化的資源とアートを掛け合わせ、世界に通用するアーティスト・スタートアップの創出を目指した取り組みなどの事業説明、各アーティスト・チームからの挨拶などを実施する予定です。
日時 :3月7日(土)12:00〜12:30
場所 :東京ミッドタウン アトリウム(ガレリアB1)
登壇者 :藤井 亮介(経済産業省⽂化創造産業課調査官)
齋藤 精一(統括プロデューサー/クリエイティブ・ディレクター)
各アーティスト・チーム
■参加アーティスト・チーム及び作品タイトル一覧(敬称略)
池田 翔×Lada:「おとがたりの列島」
井村 一登×ExtraBold:「bulbocodium」
EXP2FLOOR×WOMB:「LOOOPs on the FLOOOR」
杉浦 久子×東洋竹工:「市中の⼭居―橋上の茶室 WA-AN(和庵)、東京ミッドタウン」
松山 周平×スズサン:「Encoded Nature on Cloth」
涌井 智仁×Design Solution Forum:「アトラスズ」
石田 康平×レゾナック・ホールディングス:「住居に夢幻を埋蔵する」
snipe1×セーレン:「BOM(b) MATSURI (まつりだぼん)〜UNIVERSE FLOWS NOT CIRCLE BUT SPIRAL〜」
尚、記載の企業・団体については、アーティストが自らの創作テーマや視点に基づき、JAPAN CONTEXTを有する者とマッチングされたもので経済産業省が特定の企業を選定したものではありません。
■展示場所



■統括プロデューサーコメント
齋藤 精一|統括プロデューサー/クリエイティブ・ディレクター

アートは様々な方向へ拡張しています。美術館で行われる展示だけではなく、世界各地で行われる芸術祭やアートフェア、さらにはアートを取り入れた製品や社会活動等、アートの役割は徐々に広がっています。デザインやクリエイティブ・クラフト等と重なり、アートが培ってきた考え方やアーティストの活躍の場所は広がっています。しかし、まだ日本ではその活動の範囲は小さく、世界に期待されているアート表現がまだまだあると想っています。ART Xでは、アーティストと様々な地域や企業で年月をかけて育った文化・技術・思考をかけ合わせることで、世界に発信できる力を持った作品を創るべく活動してきました。ぜひ最終発表でその可能性を見ていただければと思います。
■経済産業省⽂化創造産業課コメント
拡大する海外市場において評価されるアーティスト・アート作品は「日本の企業や地域産業が有する文化的資源とのかけ合わせによって生まれる」という仮説の下、8組のアーティストがマッチングした企業や様々なジャンルで活躍されている講師陣の方々にご協力いただき、アート作品の制作とビジネスモデルの創造に取り組んで参りました。
是非作品をご覧いただき、アーティストを核としたチームが持続的にアート制作・経済活動を行うことができるよう、アーティストとの共創の機会をご検討ください。
■参加アーティスト・チームによる作品紹介
作品タイトル「おとがたりの列島」:アトリウム(ガレリアB1)

作品概要:
鑑賞者の位置や歩行に応答して音場が変化するインタラクティブ音響システムを用いたサウンドインスタレーション。
空間には、特定の地点に立ったときにだけ立ち上がる“点在する音”と、移動に合わせて連続的に変化する“流動する音”が共存し、聴覚的な発見と遷移を生み出す。日本各地で採取したフィールドレコーディングを素材に、都市の雑踏、山間の静けさ、海辺のうねりといった環境の層を編み直し、鑑賞者の行為そのものを編集点として体験を生成する。
池田 翔|サウンドエンジニア、サウンドアーティスト
2000年新潟県生まれ。東京藝術大学音楽環境創造科、同大学大学院音楽音響創造分野修了。音による空間表現・空間演出への興味から、録音と再生によって生じる音響空間に着目し、立体音響を特徴とした制作を行っている。「東京藝大 ART FES 2023」優秀賞や日本オーディオ協会 第7回「学生の制作する音楽録音作品コンテスト」最優秀賞等受賞している。
Lada|文化資源・技術:サウンドクリエイティブを軸としたコンテンツ企画、制作、プロデュース
広告やブランドコンテンツの企画制作、空間プロデュースの企画、体験プロデュース事業。IPコンテンツ、アーティストのプロデュース制作支援、レーベル事業のIPコンテンツ事業。クリエイターの発掘、育成のマネイジメント事業。
作品タイトル「bulbocodium」:アトリウム(ガレリアB1)

作品概要:
ギリシャ神話に登場する「ナルキッソス」をテーマにした作品。
自分婚(sologamy)や自家受粉(autogamy)をキーワードに、
ナルキッソスの視界を鑑賞者に共有するインスタレーションを制作する。
井村 一登|アーティスト
1990年京都市生まれ。2017年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻 修了。鏡をテーマに光学機器や映らない鏡、魔鏡、黒曜石、回転液体鏡など、多角的なリサーチに基づいて素材や技法を横断する。ルッキズムから現代科学、産業史から神話や宗教祭祀などの考古学的観点まで複合的に遡り、人と鏡の関係性の変遷を追う。NONIO ART WAVE AWARD 2021 審査員特別賞 名和晃平賞 受賞。
株式会社ExtraBold|文化資源・技術 :廃材を使用した次世代型 3D プリンター技術
【Green Creative™】を理念に掲げ、Creativeの力と独自のAM技術で社会問題の解決を目指しております。自社で大型3Dプリンター【EXF-12】、協働ロボット式3Dプリンター【REX-BUTLER】を開発、廃棄物からの材料開発の研究も行い、循環型ものづくりを推進しております。
作品タイトル「LOOOPs on the FLOOOR」:アトリウム(ガレリアB1)

作品概要:
ダンスフロアが都市を移動し、足音がリズムになる。来場者からの「入力」を行い、新たな「回路」を開く−−
LOOOPs on the FLOOORはダンスフロアを拡張する実験装置であり、ダンスフロアでの体験から作品を生み出すメディアアートである。 来場者の入力が、DJやVJ、空間演出とフィードバックしあう作品を展示し、その作品を用いたクラブイベントを実施します。
3月7日(土):東京ミッドタウンにて、体験型作品の展示(3月8日(日)は映像展示のみ)
3月8日(日):新宿・王城ビルにて、 作品を用いたクラブイベントを実施。イベント詳細はX(https://x.com/exp2floor)にて告知します。
EXP2FLOOR|アーティストコレクティブ
2025年4月に音楽フェスMAGIC HOURでのVJ作品をきっかけに結成された、クラブを舞台として実験的な体験型作品を制作するアーティストコレクティブ。現在のメンバーは、浅見和彦、sion、堀川淳一郎、西村穏、登尾育海。
WOMB|文化資源・技術:世界中のトップアーティストや音楽ファン達が注目をする、東京を代表するクラブ。世界トップクラスのサウンドシステムを主軸に、ライティングやレーザー等でのハイクオリティーな演出が可能
日本の様々なユース・カルチャーの発信地として世界が注目する東京/渋谷に2000年にオープンして以来、常に世界最先端のエレクトロニック・ミュージック・カルチャーを東京の音楽ファンたちに紹介しながら、東京独自のシーンを世界に発信し続けている。
作品タイトル「市中の⼭居―橋上の茶室 WA-AN(和庵)、東京ミッドタウン」:ガレリア(1F)

作品概要:
世界はあらかじめ与えられたものではなく、「見立て」という行為の中で、つねに新しく
立ち上がる。茶室は、空間的移行としての「露地」と、精神的転換としての「山居」の二つの次元によって成り立ち、「市中の山居」は、日常「市中」から茶の湯の清浄な世界へと段階的なアプローチを持つ。「アースダイバー」*的リサーチにより、この場所周辺の建築・通路・交通・地形・遺構を、茶の「露地空間」や「市中の山居」として「見立て」、人は時空を超えて、橋上の「和WA」の庵へと至る。散会後、橋を渡り古層の庭も散策する。物質を伴うインスタレーションは保管、廃棄の問題もある。「南京玉すだれ」の構造システムと竹の菜箸を利用したトランク1つで旅する「WA-AN和庵」(磯崎新レガシー/テヘラン「間」展出品)のバージョン2.0は、東洋竹工の加工・漆塗装技術とのコラボにより総朱漆塗りとなり、「市中の山居」として各地で出現と消失を繰り返す。(WAは平和/和する/和む/の意)(*中沢新一著作名)
杉浦 久子|建築家・アーティスト、昭和女子大学 非常勤講師、サイト・リノベーション・ラボ代表
1958年東京生まれ。1987年早稲田大学大学院・建築専攻修了。1989年から1994年にフランス国立建築学校パリ・ラ・ヴィレット校修了。1992年から昭和女子大学(現)環境デザイン学科(建築)専任。2024年に教授退任。現在同大非常勤。個人活動へ移行。1986年「現代の茶室」1等受賞や2019 年 「サイト・リノベーション(その17)」、2023年 「同(その21)」日本建築学会発表表彰、他多くの賞を受賞。「大地の芸術祭」には6回継続参加。
東洋竹工株式会社|文化資源・技術:京都特産の優れた孟宗竹・真竹・胡麻竹等の京銘竹を主たる材料とした、竹工芸品「京竹工芸」
明治時代に竹材業をはじめ、加工部門を昭和34年に独立させ、伝統的な茶華道具から最近では竹を使ったハイテク関連商品・現代的デザインのインテリア商品など新たな竹の用途開発にも力を入れています。
作品タイトル「Encoded Nature on Cloth」:ガレリア(2F)

作品概要:
現代テクノロジーによる計算的な自然表現には未だ限界があります。
そこに偶発性と揺らぎを持つ「絞り染め」という伝統技法を重ねることで、デジタルとアナログ、異なるテクノロジーのハイブリッドな手法から新たな自然表現を立ち上げる試みです。
この試みは自然らしさの本質を問う普遍的な探究へとつながります。
松山 周平|テクノロジスト、ヴィジュアルアーティスト
テクノロジーを用いた、アート作品、空間体験設計を手掛け、国内外のミュージアム、アートフィスティバルでの展示を行う。著書に『TouchDesigner解説書』、Forbes JAPAN「NEXT 100」2025選出。第20回文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品選出、2020 アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA エンターテインメント部門 大賞/経済産業大臣賞を受賞している。
株式会社スズサン|文化資源・技術:愛知県名古屋市の有松・鳴海地域で、江戸時代初期から受け継がれてきた伝統的な絞り染め技法「有松鳴海絞り」
400年の歴史を持つ有松鳴海絞りをルーツに、日本・有松とドイツ・デュッセルドルフを拠点として、オリジナルブランド<suzusan>の企画・製造・販売を行っています。職人と協業しながら一貫して有松でものづくりを行うことで、次世代への技術継承に取り組んでいます。
作品タイトル「アトラスズ」:ガレリア(2F)

作品概要:
テクノロジーの要件と人間の条件を再考するためのリサーチプロジェクト。複雑にキメラ化したテクノロジー複合体や、ミクロかつブラックボックス化している半導体技術に対して、人間の身体や感覚はどう対応づけられ、どう条件づけられるのかを考察し、インスタレーションとして展開する。
涌井 智仁|美術家、音楽家、WHITEHOUSEディレクター・キュレーター
1990年新潟県生まれ。主な展覧会に「nonno」(2016年、8/ART GALLERY/Tomio Koyama)、「Dark Independants」(2020年、オンライン/都内某所)、「JUNK’S PORTS」(2023年、ANOMALY)、「電気-音」(2023年、金沢21世紀美術館)、「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」(2024年、東京都現代美術館)など。
Design Solution Forum|文化資源・技術:半導体設計・開発に関連する技術・ノウハウ
「創ろう、 拡げよう、設計者ネットワーク」を基本コンセプトに、エンジニア同士の情報交流を目的としたセミナーやイベントを毎年開催しています。
作品タイトル「住居に夢幻を埋蔵する」:アトリウム(ガレリアB1)

作品概要:
音と壁によって、そこにない複数の世界を、一つの空間に同居させるインスタレーション作品である。能の音楽や雅楽のように、複数のリアリティは初めバラバラに存在しているが、次第に車の音がベースになるなどし、複数のリアリティが全体としての一つのリアリティへと再編され、またバラバラにほどけていくという行き来を繰り返す。
石田 康平|研究者、クリエイター、デザイナー
1994年生まれ。「博士(工学)」2018年東京大学工学部建築学科を卒業、2020年に東京大学大学院工学系研究科修士課程、2023年に同博士課程修了。建築とテクノロジーの関係について、制作と研究の両面から探究をしている。
2020年東大建築学専攻長賞、2021年新建築論考コンペティション最優秀賞など、様々な賞を受賞。2023年に東京都現代美術館MOT Annual Extraにて「歴史におけるVR的なもの」を含む3作品を出展、2025年にはサンパウロで開催された、アンティポード、はるかなきみへ展にて畑田裕二との共作「Metaverse WindowScape」を展示ほか。
株式会社レゾナック・ホールディングス|文化資源・技術:半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル等を展開
川中から川下まで幅広い素材・先端材料テクノロジーを持つ機能性化学メーカーです。
作品タイトル 「BOM(b) MATSURI (まつりだぼん)〜UNIVERSE FLOWS NOT CIRCLE BUT SPIRAL〜」:ガレリア(2F)

作品概要:
櫓の周りを回る盆踊りは、宇宙が描く螺旋のように私たちを繋げ、音と共に流れ続ける。フロアに満たされる音を求め、ゲストはその場所を目指す。人はなぜ輪になって踊るのか?あの頃を生きた大人たちと、それを受け継ぎ超えゆく新たな世代がともに過ごし、学び、創り、踊り、語り、そして刺激し合う。やがて一人ひとりの内側で起きる微かな変化と乱数は、誰もが予測できない未知の螺旋を描き出す。これは完結を目指した一過性のイベントではない。夢現の朧げな時間、夜明け前。まことしやかに開かれる、“永遠の祭”前夜の物語なのだ。
snipe1/スナイプワン|アーティスト
日本のストリート界を牽引するパイオニア。10代で単身渡米し、NYグラフィティシーンに身を投じた後、世界中を横断。帰国後は村上隆氏が率いるKaikai Kiki Galleryの制作に参加・個展開催を経て現代アート界へも進出し、アートの中に現代を生きるためのコードを書き込み、観るものの固定観念をクラックし続けている。
「METAVIRUS – don’t say it, spray it」@Hidari Zingaro,TOKYO(2018年・個展)やWAGNER PROJECT(2019年~KAAT、金沢21世紀美術館他)といった展示を開催している。
セーレン株式会社|文化資源・技術:車輌資材からアパレル、宇宙事業に至るまで、多彩な分野で事業を展開する総合素材
車輌資材からアパレル、宇宙事業に至るまで、多彩な分野で事業を展開する総合素材メーカー。
1889年に絹織物「羽二重」の精練業として創業して以来、1世紀を超えて蓄積されたコア技術を基盤に、革新的な製品を生み出し続けています。独自の技術基盤、未来を見据えた研究開発、そして何より“「夢」を原動力とした挑戦心”によって、社会課題の解決と持続可能な社会の実現に取り組んでいます。セーレンは、“夢”で世界を変えていく企業です。
■「ART X JAPAN CONTEXT」について
本事業で目指すのは、企業や地域産業が有する文化的資源(プロダクト・技術・知恵・場所等)とかけ合わせて制作したアート作品等を通じて、海外市場において評価されるアーティストを核としたチーム・企業・団体の創出です。日本人アーティストが海外市場で評価されるアート表現には、メディアアートやインスタレーションなど様々なフォーマットに共通して、「海外からの評価につながる日本らしさ」とその「多重な文化・文脈」への理解が必要だと考えております。
本事業では、アート表現に関する教育・メンタリングに加え、クリエイティブ、デザイン、ビジネスなど多分野のトッププレイヤーから「海外からの評価につながる日本らしさ」とその「多重な文化・文脈」を学ぶコンテンツを提供することで、海外市場での需要を創出するアートの制作を支援し、世界に通用するアーティスト・スタートアップの創出を目指します。
本件に関するお問い合わせ
※東京ミッドタウンへのお問い合わせはご遠慮ください。
ART X JAPAN CONTEXT事務局:contact@art-x-japan.com
■Abstract Engine
企業・自治体・行政の課題を起点に、戦略から表現までを一貫して手がけるクリエイティブエージェンシー。 リサーチや構想段階から関わり、オンスクリーン、フィジカル、コンテンツなど多様なアウトプットを横断的に企画・設計・実装。専門性の異なる3つのブランド/チーム(ライゾマティクス、パノラマティクス、フロウプラトウ)を擁します。
https://abstractengine.ltd/
