月曜日, 12月 22, 2025
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神奈川県大和市発・1人社長が挑むSDGsのかたち 零細企業でもできる、社会に寄り添う社会貢献モデル チャリティーシートクッション販売と寄付活動を継続

神奈川県大和市在住の小規模事業者「マシマロワークス」は、チャリティーシートクッションの販売を通じ、 利益の全てを「パレスチナのハート アートプロジェクト(PHAP)」へ寄付する取り組みを行っています。

PHAP代表・上條陽子氏(左)とマシマロワークス代表・井出(右)2025年12月12日

 本活動は、SDGsの 「1.貧困をなくそう」「10.人や国の不平等をなくそう」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」 に紐づく実践です。代表・井出は4歳と1歳の子どもを持つ母親として、世界の子どもたちが傷つくニュースを見るたびに「何もできない歯痒さ」を抱え、その思いを“地域から始まる具体的な行動”に変化させました。就労支援事業所とも協働し、地域の働く場づくりにも寄与する取り組みを続けています(SDGs 8)。

きっかけは、子どもの悲しいニュース

絵画展を訪れた当時の子どもたち

 マシマロワークス代表の井出は、生活雑貨の企画・EC販売を行う一人社長であり、4歳と1歳の二児を育てる母でもあります。出産後、世界の子どもたちが悲しい出来事に巻き込まれるニュースを見るたびに、まるで自分の子どものことのように胸が痛む状態に気づきました。その痛みの正体は、「1人残らず子どもを守りたいのに何もできない歯痒さ」。 その思いを行動に変えるため、生後1ヶ月の息子を抱いて訪れたのが、2024年5月に相模原駅で行われていた「パレスチナのハート アートプロジェクト(PHAP)」の絵画展。

 上條先生に、パレスチナの子どもたちが描いた絵をモチーフにしたチャリティーシートクッションを製作したい、と相談したところその場で快く承諾していただき、製作が始まりました。この取り組みは、SDGs 4(質の高い教育)および16(平和と公正)に関する市民レベルの支援として位置付けています。

■「パレスチナのハート アートプロジェクト(PHAP)」について

代表:上條陽子氏(1937年、神奈川県生まれ。洋画家。78年安井賞受賞。)
上條氏を中心に2001年に設立された市民アート団体。パレスチナ難民キャンプでの美術教室や、子どもたちの絵画展、現地アーティストの支援と作品発信を20年以上続ける。アートを通じて紛争地域の子どもたちの心に寄り添い、日本とパレスチナをつなぐ対話と理解の場を創出する。

小さくとも、つづけることを目標に

 チャリティーとした製品は、子供向け木製ハイチェア用のシートクッションです。シートクッションの取り扱いは全部で6柄となっており、そのうちの1柄の製作にあたってPHAPにご協力いただきました。パレスチナ・ガザの難民キャンプで描かれた子どもの絵から、花のモチーフを取り出し、テキスタイルデザインを起こしました。このチャリティーのシートクッションの利益はすべてPHAPに寄付され、ガザ在住の芸術家支援、国内外で行われるアート展示やワークショップの原資に活用されています(SDGs 10, 17)。 2025年5月には 53,900円、同年11月には 42,000円を寄付しました。購入したユーザー様からも、次のような共感のレビューが届いています。

 ─────「パレスチナのハートアートプロジェクトへの寄付活動も素晴らしいと思い、購入の決め手になりました。子供が出来てから特にガザでのこどもたちの現状があまりにも辛く感じているので…。 レビュー特典は結構ですので、少しでも上記の活動の足しにして頂ければと思います。 素敵な商品を有難う御座いました。」

 このような温かい声も、寄付を続けていくエネルギーにしています。さらに、ユーザー様には、好みの柄を選ぶ楽しさと共に、善意の取り組みに参加できるという付加価値を提供できると考えております。チャリティーの対象は全6柄のうちの1つなので事業としての負担が大きすぎることなく、半年に1度のペースで、少しずつ確実に寄付を継続していく計画です。

シートクッションの元になった絵画
お花のモチーフを散りばめて、シートクッションへ

地域福祉との協働

 商品のラベル貼りや検品を、大和市社会福祉法人すずらんの会「ワークセンターやまと」ほか、相模原市・座間市・横浜市の就労支援事業所へ依頼しています。作業頻度・数量・難易度を相談しながら、事業所に無理のない範囲でフェアな対価を支払い、地域福祉との協働を実現しています。(SDGs 8 働きがいと経済成長、11 住み続けられるまちづくり)。

現在、神奈川県内4カ所の事業所と協業
マシマロワークス代表・井出

代表よりひとこと

 「零細企業は存続が第一で、余裕があれば事業に再投資すべき」という意見もあります。しかし、日本の企業の8割以上を占める小規模事業者が、ほんの少しずつでも社会に良い行動を起こせば、大きなうねりになると信じています。できる範囲で少しずつ。ユーザーの皆さんの共感とともに、企業の成長と社会貢献が自然に両立するブランドを目指しています。将来従業員を迎えた際には、“この会社で働けて誇りに思える”と思われる存在になりたいと考えています。(代表・井出)

◆井出 葵 1983年兵庫県明石市生まれ。大学卒業後、株式会社ニトリに入社。ニトリ店舗6年、新規事業デコホーム店舗3年、コーディネート商品企画を5年経験。インテリアコーディネーター資格取得。2023年2月に退社し、Marshmallow Works[マシマロワークス]創業。

マシマロワークス について

 マシマロワークスは、日々の暮らしを楽に楽しくスマートにするアイテムにこだわり、商品企画・販売を行っているブランドです。4歳と1歳の子どもを持つ母親として、リアルな生活の中に出てくる「困った!」をきっかけに、生まれたアイデアを一つずつカタチにしています。
 第一弾「レジカゴ丸ごと保冷バッグ」プロジェクトをMakuakeにてリリース。開始12時間で応援購入金額を達成し、Yahoo!ニュースTOP掲載・めざましテレビ出演など、多くのサポーターからの反響を得る。 第二弾「投げこみ引きぬく洗濯・時短棚」も好評を博し現在は楽天市場・Amazonにて一般販売中。引き続き、暮らしに寄り添うアイテムを鋭意開発中。

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