チームラボ《質量のない太陽と闇の太陽》© チームラボ
チームラボ、アブダビ文化観光局、デベロッパー・ミラル社による、総床面積17,000平方メートルに及ぶ大規模なアートプロジェクト「teamLab Phenomena Abu Dhabi」(チームラボフェノメナ アブダビ)では、2025年12月16日(火) より、新たな作品が公開されます。
・新たな作品を公開
無数の光の球体群が強く輝き、周辺の球体へ呼応し連続していく作品《質量のない太陽と闇の太陽》が新たに公開。
また、異なる時空の塊(メガリス)が群立する《Megaliths in the Roots Garden》では、新たに下のフロアが公開され、作品体験が拡張します。下のフロアは、メガリスの周辺に生えた木々の根がそのままつながり、空気中でも生育できる環境になっています。
質量のない太陽と闇の太陽

チームラボ《質量のない太陽と闇の太陽》© チームラボ
私たちは、見ている世界を認識しているのではない。私たちは、認識している世界を見ている。
無数の光の球体群。人々が光の球体に触れようとすると、強く輝き、周辺の球体も次々と呼応し連続していく。視野を広げてじっと見ていると、闇が凝固したかのような闇の塊の球体群も現れはじめる。
しかし、これらの光と闇の球体群は存在しない。闇の球体群は、カメラにすら写らない。
光の球体表面にガラスなどの物体は何もなく、この球体は光だけでできている。物質的な境界面はなく、球体と身体との境界の認識は曖昧である。
しかし、この宇宙では、光は凝固せず、光だけで球体状の塊になることはない。つまり、この光の球体は存在しない。
この球体は、物理世界には存在せず、認識世界に存在する彫刻「Cognitive Sculpture / 認識上の彫刻」。マテリアルは、光と環境、そして身体と認識。体験者自らの動的な身体と認識によって形作られ、体験者自身の認識世界に出現し、存在する彫刻。
認識上存在する時、それは存在である。
そして、球体はそれ自体では認識世界にすら存在できず、環境が生み出している。環境がつくる現象が、作品の存在である。

チームラボ《質量のない太陽と闇の太陽》© チームラボ

チームラボ《質量のない太陽と闇の太陽》© チームラボ

チームラボ《質量のない太陽と闇の太陽》© チームラボ
Megaliths in the Roots Garden
チームラボ《Megaliths in the Roots Garden》© チームラボ
メガリスは、世界の様々な場所に出現し、互いに時空が繋がり合う。
周辺に生えた木々の根は、そのまま下のフロアにつながっている。下のフロアでは根が空気中でも生育できる環境になっている。
様々な研究によれば、森は木と木が菌根菌のネットワークでつながりあい、互いを認識し、栄養を送り合っている。特別な環境によってこの空間で根は生育するが、土がないため菌根菌などのネットワークなどができるわけではない。土がないため、視覚的には開いているように見えているが、根にとっては閉じた状態とも言える。都市部の木々の多くも閉じた状態とも言える。一方、庭や盆栽でよく見る長寿の松は自然の森では見ることはない。豊かな森の菌根菌のネットワークの中では松は育たないからだ。庭や盆栽の長寿の松は人間と共生している。都市部で選ばれている木々は都市のネットワークの中で人間と共生しているとも言える。

チームラボ《Megaliths in the Roots Garden》© チームラボ

チームラボ《Megaliths in the Roots Garden》© チームラボ

チームラボ《Megaliths in the Roots Garden》© チームラボ

チームラボ《Megaliths in the Roots Garden》© チームラボ
「teamLab Phenomena Abu Dhabi」は、アブダビのサディヤット文化地区にできた重要な施設であり、サディヤット文化地区は完成後には著名な文化教育機関が集まる世界で最も大きな集積地となります。この地区は、ダイナミックな空間を通じて、体験・イベント・展示・コレクションなど様々な文化的交流や知識・文明の創造的な相互作用を促進します。
「teamLab Phenomena Abu Dhabi」のある、サディヤット文化地区には、アラブ初のユニバーサルミュージアムであるルーヴル・アブダビや、アブダビの最も重要な文化イベントの二つであるアブダビ・アートとアブダビ・カルチャー・サミットを含む主要なアート展示を開催するマナラット・アル・サディヤット・コミュニティセンター、世界的に著名な音楽・舞台芸術・教育プログラムを提供するバークリー・アブダビなどがあります。さらに、UAE(アラブ首長国連邦)の国立博物館であるザイード国立博物館、地球上の生命の歴史と宇宙の起源を語るアブダビ自然史博物館、世界中の文化やトレンドの多様性を反映した近現代アートの国際的なコレクションを展示するグッゲンハイム・アブダビが加わる予定になっています。
ハイライト動画 「teamLab Phenomena Abu Dhabi」アブダビ, サディヤット文化地区 © チームラボ, Not generated by AI nor CGI
teamLab Phenomena Abu Dhabi
アブダビ, サディヤット文化地区
https://www.teamlab.art/jp/e/phenomena/
#teamLabPhenomena
2025.4.18(金) – 常設
チームラボとは
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。
アブダビ文化観光局 (DCT Abu Dhabi) について
アブダビ文化観光省(DCTアブダビ)は、アブダビの文化・観光分野と創造産業の持続可能な成長を推進し、経済的進展を促し、アブダビのグローバルな野心の達成に貢献しています。
アブダビを世界的な主要な目的地として位置づける組織と連携しながら、DCTアブダビはエミレーツの可能性を共有するビジョンのもと、エコシステムを統一し、努力と投資を調整し、革新的な解決策を提供し、文化と観光産業を支援するために最良のツール、政策、システムを活用しています。
DCTアブダビのビジョンは、エミレーツの人々、遺産、風景によって定義されています。私たちは、アブダビが本物の体験、革新、比類のない体験を提供する場所としての地位を強化するために働いており、その象徴として、ホスピタリティの生きた伝統、先駆的な取り組み、創造的な思考を代表しています。
アブダビ文化観光省およびサディヤット文化地区に関する詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください:dct.gov.ae; scdabudhabi.ae; abudhabiculture.ae
サディヤット文化地区について
サディヤット文化地区は、世界の主要なグローバル・デスティネーションの一つであり、博物館や教育機関、文化施設を通じて多様な文化を結集し、知識と理解を育む場所です。サディヤット文化地区を代表する博物館は、自然史、文化遺産、現代的な創造的表現を網羅しており、これらの施設は、アラブ首長国連邦、世界、そして何千年にもわたり創造性と革新を育んできたつながりの物語を共に語ります。
サディヤット文化地区は、文化的対話の場であり、知識の創造の中心地として、地元、地域、そして国際的な訪問者を引き寄せ、世界に持続的な影響を与える場所です。
Miralについて
ミラルは、アブダビで没入型のデスティネーションと体験を創造するリーディングカンパニーであり、レジャー・エンターテインメント産業の成長と都市の経済多様化に貢献しています。世界中から訪れる人々を引き付け、忘れられない思い出を作り出す没入型デスティネーションと体験を考案、創造、運営、管理し、エミレーツの観光ビジョンと成長の実現を加速させています。
ヤス島の開発を担当し、サディヤット島のデスティネーションマネジメント戦略を監督するミラルのポートフォリオは、エンターテインメント、レジャー、文化、スポーツ、ダイニング、リテール、ホスピタリティ体験を網羅しており、地元住民と国際的なゲストの両方に数百万回の記憶に残る瞬間を提供することを目指しています。これには、アブダビのシーワールド・ヤス島、アブダビのフェラーリ・ワールド・ヤス島、アブダビのワーナー・ブラザース・ワールド™・ヤス島、アブダビのCLYMB™、アブダビのヤス・ウォーターワールド、ヤス・マリーナ、UAE最大の屋内多目的施設であるエティハド・アリーナを擁するヤス・ベイ・ウォーターフロントなどが含まれます。さらに、ミラルはヤス島とエミレーツ全域でいくつかのプロジェクトを開発中であり、これにはteamLab Phenomena Abu Dhabi、アブダビ自然史博物館、ワーナー・ブラザース・ワールド・アブダビ内のハリー・ポッター・テーマパークなどが含まれます。
ミラル・グループは、ユニークな目的地を推進するミラル・デスティネーション、世界クラスの受賞歴のある没入型体験を運営するミラル・エクスペリエンシズ、そしてヤス島全域のF&B、リテール、マリーナ、ホスピタリティ物件を運営・管理するヤス・アセット・マネジメントの3つの子会社を擁しています。詳細については、www.miral.aeをご覧ください。