このたび、フォンダシオン ルイ·ヴィトンはオルセー美術館(パリ)および J·ポール·ゲティ美術館(ロサンゼルス)の協力の下、エスパス ルイ·ヴィトン ニューヨークにて、ギュスターヴ·カイユボットの展覧会を開催いたします。本展では、カイユボットの傑作2点《Jeune homme à sa fenêtre》(1876年)および《Partie de bateau》(1877-1878年頃)を11月16日(日)まで特別展示。前者はJ·ポール·ゲティ美術館が、後者はオルセー美術館が所蔵しフランスの国宝にも指定されている価値の高い絵画であり、これら2作品を1つの空間で展示するこの企画は、フランスの革新的な画家であり近代アートの営みに深く関わっていたカイユボットを通して、近代化が進む19世紀への没入体験を提供します。
フォンダシオン ルイ·ヴィトンは、本機関にて実施される企画のみならず、他の財団や美術館を含む、民間および公共の施設や機関との連携においても、国際的な取組みを積極的に展開してきました。とりわけモスクワのプーシキン美術館とサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館(2016年の「Icons of Modern Art: The Shchukin Collection」展、2021年の「The Morozov Collection」展)やニューヨーク近代美術館(「Being Modern: MoMA in Paris」展)、ロンドンのコートールド美術研究所(「The Courtauld Collection. A Vision for Impressionism」展)などが挙げられます。また、フォンダシオンは、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪に設けられたエスパス ルイ·ヴィトンにて開催される所蔵コレクションの展示を目的とした「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムのアーティスティック·ディレクションを担っています。これらのスペースで開催される展覧会は無料で公開され、関連するさまざまな文化的コミュニケーションを通じてその活動をご紹介しています。