金曜日, 10月 24, 2025
ホームイベント第10回『IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク』AIと仏教—われわれはどこからきてどこへいくのかを11月6日に開催

第10回『IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク』AIと仏教—われわれはどこからきてどこへいくのかを11月6日に開催

AIによる創作表現の可能性を探る新進気鋭のアーティスト・岸裕真氏と、異色の経歴を持つ僧侶、仏教哲学者の松本紹圭氏が登壇

公益財団法人国際文化会館(東京都港区、理事長:近藤正晃ジェームス、以下、国際文化会館)では、アート・デザイン部門ディレクターの長谷川祐子がモデレーターを務める、異なる分野で活躍するゲストが集い語り合うイベント、『IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク』を開催しています。

2025年11月6日(木)に、アートウィーク東京(AWT)のコラテラルイベントとして実施する第10回『IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク』は、「AIと仏教—われわれはどこからきてどこへいくのか」と題して開催いたします。登壇者には、AIモデル「MaryGPT」を活用した展示『The Frankenstein Papers』で注目を集め、人工知能を用いた創作表現の可能性を切り開くアーティストの岸裕真氏と、経営学修士(MBA)を取得した僧侶・仏教哲学者として、伝統的な叡智と現代社会の課題を往還しながら、企業のトップリーダーが自らの「経営哲学」を言語化し、次世代への「レガシー」を築き「グッド・アンセスター」になるための思索を支援する松本紹圭氏をお迎えします。

AIアーティストと仏教僧が対話する、いまここだけの特別な体験。日本のアニミズムと仏教の「一即多」の思想を通して、人間、機械、そして世界が平等に交わる瞬間から、現代の人間性を問い直します。「わたしたちはどこから来て、どこへ向かうのか」――その問いに思索を深めるヒントが得られる、貴重なセッションをどうぞお楽しみに。

・イベント概要

日時

2025年11月6日(木)3:00~4:00 pm (2:30 pm開場)

会場

国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール

スピーカー

岸 裕真(アーティスト)

松本 紹圭(僧侶、仏教哲学者)

モデレーター

長谷川 祐子(国際文化会館アートデザイン部門ディレクター)

参加費

一般:3,000円、学生:1,500円

・登壇者プロフィール

岸 裕真(アーティスト)

1993年生まれ。AIを「Alien Intelligence(エイリアンの知性)」と捉え直し、人間とAIによる創発的な関係「エイリアン的主体」を掲げて、自ら開発したAIと協働して絵画、彫刻、インスタレーションの制作を行う。主な活動として、個展「Oracle Womb」(2025 / √K Contemporary)、「Imaginary Bones」(2021 / √K Contemporary)など。参加展覧会に「DXP2」(2024 / 金沢21世紀美術館)、「獸(第2章 / BEAUTIFUL DAYDREAM)」(2024 / まるかビル」など。他にもファッションブランド「HATRA」とのリサーチベースの作品発表や、バンド「RADWIMPS」「King Gnu」などへのアートワーク提供、音楽家「渋谷慶一郎」の公演「アンドロイド・オペラ」の映像演出など、さまざまなアーティストや企業とのコラボレーションでも注目を集める。著書として「未知との創造:人類とAIのエイリアン的出会いについて」(2025 / 誠文堂新光社)。受賞歴に「CAF賞2023」入選、「ATAMI ART GRANT 2022」選出など。

松本紹圭(僧侶、仏教哲学者))

1979年生まれ。株式会社Interbeing代表取締役僧侶。複雑な経営課題の奥底にある本質的な「問い」を起点に、経営者が自らの「経営哲学」を言語化し、次世代への「レガシー」を定義するための思索に伴走する。主な活動として、思想的パートナーとしての企業顧問活動や、グローバル経営リーダーとの対話など。世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出され、現在はGlobal Future Council on Responsible Leadershipのメンバーを務める。著書に『Work Like a Monk』(2025 / Simon & Schuster)、世界的ベストセラー『お坊さんが教える、心がととのう掃除の本』(2011 / ディスカヴァー・トゥエンティワン)、訳書に『グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか』(2021 / あすなろ書房)など。

・モデレーター プロフィール

長谷川祐子(国際文化会館アートデザイン部門ディレクター)

京都大学経営管理大学院客員教授 / 東京藝術大学名誉教授 / 総合地球環境学研究所客員教授。キュレーター / 美術批評。

京都大学法学部卒業。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長、芸術監督及び館長、東京都現代美術館学芸課長及び参事を歴任。ヴェネツィア大学客員教授(2023年)。犬島「家プロジェクト」アーティスティック・ディレクター。文化庁長官表彰(2020年)、フランス芸術文化勲章シュバリエ(2015年)、ブラジル文化勲章(2017年)、フランス芸術文化勲章オフィシエ(2024年)を受賞。著書に『新しいエコロジーとアート:「まごつき期」としての人新世』(2022年、以文社)、『ジャパノラマ:1970年以降の日本の現代アート』(2021年、水声社)、『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』(2013年、集英社)。

・IHJ Cultural Lobby 異種間クロストークとは

公益財団法人国際文化会館 アート・デザイン部門ディレクターの長谷川祐子がモデレーターを務める、異なる分野で活躍するゲストが集い語り合う、一期一会の知的セッションです。

国際秩序の変化、AIの進展、気候変動、DE&I(多様性・公平性・包摂性)の推進など、複雑化する現代社会において、共感やコミュニケーションを生み出す「アート」の智慧が、文化、政治経済、科学などの諸分野をどのようにつなぎ得るのか。分断が深まる社会のなかで、文化・芸術が果たすべき役割を、異色のゲストたちと共に多角的かつ斬新な視点から紐解き、共有することを目的としています。

■公益財団法人 国際文化会館とは https://ihj.global/

日本と世界の人々の間の文化交流と知的協力を通じて国際相互理解の増進をはかることを目的に、1952年にロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立された非営利の民間団体です。創立70周年を機に「多様な世界との知的対話、政策研究、文化交流を促進し、自由で、開かれた、持続可能未来をつくることに貢献する」という新たな使命のもと、アジア・太平洋地域を代表する知の交流の拠点となり、グローバルでよい高いインパクトを発することを目指してまいります。事業活動は主として、①国際関係・地域研究・地政学、②社会システム・ガバナンス・イノベーション、③文明論・哲学、④アート・デザインの4つの領域からなるプログラム部門と、その事業を支える国際交流の場としての施設の維持運営にあたる業務部門とからなっています。

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