土曜日, 10月 18, 2025
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国立印刷局の工芸官による特別講義を10/24(金)開催

国立印刷局におけるお札を始めとするセキュリティデザインについて

国立印刷局は、2025年10月24日(金)に東京造形大学(所在地:東京都八王子市/学長:生嶋 順理)にて国立印刷局の工芸官がグラフィックデザイン専攻領域をはじめとする学生を主に対象とした特別講義を開催します。同学校での開催は初となります。

【開催詳細】

□日  時:2025年10月24日(金)

      17:00 – 17:50 「国立印刷局の事業紹介、工芸官業務の紹介」

      17:50-18:10 「セキュリティデザイン(製品ができるまで)」

      18:10-18:30 「新しいお札の紹介(偽造防止技術・ユニバーサルデザイン)

※講義の進捗によっては、講義の内容が変わる可能性がありますので、ご理解願います。

□受講対象:東京造形大学学生又は卒業生(一般の方も聴講可)

□場  所:東京造形大学 12号館 12-201教室(東京都八王子市宇津貫町1556)

□アクセス:JR横浜線 相原駅よりスクールバス5分(徒歩15分)

取材のポイント

【 特別展示 】 

□特別展示の一部は、動画及び写真撮影はできない作品があることを予めご承知おき願います。

【 公開講座 】 

□講座の初めから終わりまで、通しでの録画や録音はできません。

□講座中、スクリーンに投影される資料画像等の動画撮影は原則できません。静止画での撮影は可能です。

【 その他・全体を通じて 】

□講師の表記は、「国立印刷局工芸官」または「工芸官」としてください。

工芸官の顔の撮影は禁止となっております。また、氏名等も公表できませんので予めご了承願います。

工芸官の習作品の撮影は禁止となっておりますので、予めご了承願います。

□特別講義の進行を中断するような取材撮影は、ご遠慮ください。

【 取材対応 】

□取材を行う場合は、事前申し込み(10月21日(火)16:00まで)が必要です。

 取材を申し込む際には、国立印刷局HP(   https://www.npb.go.jp/aboutweb/contact/hodo.html)から取材申請書に必要事項を記入し、取材内容(質問事項)を添えて国立印刷局広報官室(proffice@npb.go.jp)にメールにてお申込みください。

 なお、事前申し込み日を過ぎた後の取材はお受けできませんので、ご理解をお願いします。

□取材の申込のあった方に、集合場所等や連絡事項をお伝えします。

また、特別講義における申し込み各社に対して、国立印刷局広報官室より事前レク(資料配布あり)を行いますので、予めご承知おき願います。

□事前レク

 日 時:10月24日(金)16:30-16:50

 場 所:東京造形大学 12号館 12-201教室

       *16:20までにお越しください。

国立印刷局より

国立印刷局工芸官の特別講義は、国内の芸術系・美術系大学において、専門の技術者である「工芸官」の技巧に関する講義を実施するなど、日本の文化芸術の振興に寄与した功績が認められ、令和6年度「文化庁長官特別表彰」を受賞したものです。「文化庁長官特別表彰」は、文化活動に優れた成果を示し、我が国の文化の振興に貢献された方々、又は、日本文化の海外発信、国際文化交流に貢献された方々のうち、発信力の高い方や団体に対し、その功績をたたえ文化庁長官から表彰するものです。なお、今回の国立印刷局への表彰は、平成元年(1989年)に創設された「文化庁長官表彰」を含め、府省庁・独立行政法人等の国の機関としては初めて文化庁長官から授与されたものです。

            

【 概 要 】

国立印刷局は、日本銀行券の製造をはじめ、官報、パスポートなど国民生活に密着した製品を製造している組織です。当法人は、明治4年(1871年)に大蔵省紙幣司として創設され、国民の皆様からの「信頼」に支えられ、令和3年に創立150年を迎えました。国立印刷局には、高度なアートの力(芸術性と技能)を有した「工芸官」と呼ばれる専門職員が在籍しており、国民経済に不可欠なインフラストラクチャーである日本銀行券やパスポート等のデザインや原版製造は、「工芸官」が担っております。

  国立印刷局では、令和4年度から国内の芸術系・美術系大学の学生を対象として、高度なアートの力(芸術性と技能)を有した工芸官の高い技術と細密な彫刻を次世代に伝え、継承することが、文化・教育活動の一助に繋がるものとして、講義を開始しました。令和4年度には2大学、令和5年度には6大学、令和6年度においては4大学と1専門学校で開催し、美術や芸術を学ぶ学生のキャリアプランの可能性と選択肢を提供する機会として実施しております。

国立印刷局が製造する日本銀行券などの原版作製では、現在でも工芸官による手仕事が中核をなしており、ビュランという金属の細密彫刻に適した専用の彫刻刀が用いられます。このビュランを使いこなすには熟練を要し、長い年月と根気が必要とされます。この講義は、国立印刷局の工芸官がどの様に緻密な画線を彫り進めているかを知ることができます。

 このような取組は、日本銀行券に対する国民の信頼を維持するために必要な情報として、日本の伝統文化が独自性のある産業として結実した姿を外部に発信するとともに、国立印刷局におけるモノづくりが古来から続く日本文化及び伝統技能の確認、継承の場となっていること、また、工芸官のアートの質の高さが製造する製品の偽造防止技術の基盤となっていることから、国立印刷局が長年培ってきた工芸官の高い技術を国民の皆様に知って頂くことを目的とした、社会貢献活動の一環でもあります。

東京造形大学 グラフィックデザイン専攻領域 准教授 小玉 文のコメント

近年、デザインの分野全般において「セキュリティ」と「ユニバーサル」の視点が重要視されています。

なかでも紙幣(日本銀行券)には、偽造防止対策および不特定多数の方々に使いやすいものとなるよう、日本の最先端技術を凝らした様々な工夫が盛り込まれています。本講演は、国立印刷局銀行券部製品設計グループにて、紙幣や証券などのセキュリティデザインの現場で実務を行う専門家の方をお招きし、実際のデザインのプロセスや留意点をお話いただき、セキュリティデザインとユニバーサルデザインについて理解を深めるものです。

東京造形大学について

1966年創立。服飾デザイナーの桑澤洋子により東京都八王子市に設立された美術大学。デザインと美

術を「造形」という幅広い観点から総合的にとらえ、固定概念にとらわれない柔軟な発想力で学生の独自性を育む教育を実践している。

〈本件に関するお問い合わせ先〉

東京造形大学 企画・広報課

E-mail: kikaku@zokei.ac.jp

〈工芸官に関するお問い合わせ先〉

国立印刷局 広報官室

Tel.03-3587-4210/E-mail:proffice@npb.go.jp

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