金曜日, 9月 19, 2025
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いよいよ開幕!ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025(AFAF2025)

記念すべき10回目を迎えるAFAF2025、福岡から世界へ―注目のポイント総まとめ

■AFAF Special Booth企画「HANDS OFFLINE」と「SOLACHA」-注目の2展示を紹介

■Collaborationセクションより注目の企画をピックアップ -持続するスピリッツ 九州派のアーティストたち

■昨年に続き、AFAFプライベートボトル第2弾発売決定 – 桜井孝身「手(日本風景)」(1957)× ブレンデッドモルト〈スコッチウイスキー〉

■サテライトプログラム:「10 pages – めくり、ひらく。」

■「AFAF Feature」アーティスト×AFAF公式グッズが発売決定!

■あなた専属のアート案内人 ― 「AIアートコンシェルジュ」が公式LINEに登場

■保税展示場制度の活用について紹介

■福岡市長からは期待のコメントも

■記念すべき10回目を迎えるAFAF2025、福岡から世界へ―注目のポイント総まとめ

▲ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025(AFAF2025)メインビジュアル

記念すべき10回目を迎える「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025(AFAF2025)」。

これまで培ってきた10回の歴史と挑戦を土台に、多彩な展示が一堂に結集。福岡からアジア、そして世界へと広がるアートフェアの未来を提示します。

同時に、AFAFは市民や地域の方々に支えられてきたフェアでもあります。地元の学生から社会人まで幅広い層がボランティアとして参加し、運営の一翼を担うことで、フェア全体に地域ならではの温かさと厚みを加えてきました。今回も130名を超える応募が寄せられており、地域とともに歩むAFAFならではの姿勢が、10回目の開催をより特別なものとしています。

これまでのプレスリリースで様々なトピックを紹介してきましたが、改めて今回は特別展示やキュレーション企画など、節目の開催にふさわしい見どころを総まとめします。

■AFAF2025 Special Booth企画「HANDS OFFLINE」と「SOLACHA」 -注目の2展示を紹介

記念すべき10回目を迎えるAFAF2025では、メイン会場内に設けられる「AFAF Special Booth」にも新たな挑戦が展開されます。今回ご紹介するのは、アートディレクター緑川雄太郎氏によるキュレーションブース。

新たな視点で現代の手仕事を再考する「HANDS OFFLINE」と、奥八女茶をアートと結びつけた没入体験「SOLACHA(宙茶)」。いずれも「感覚をひらく」ことをテーマに据えた革新的な試みであり、節目の開催を象徴する注目の企画です。

■HANDS OFFLINE – 新たな視点で現代の手仕事を再考するキュレーションブース

「HANDS OFFLINE」は、オフラインの手の仕事に注目するキュレーションブースです。

ポスト・インターネット時代において、手は過去の手とは異なる新しい意味を持ち始めています。現代の手を理解するためには、「クラフトかアートか」という二元論を超える視点が必要です。

▲HANDS OFFLINE出展アーティスト作品イメージ(左からcrafcult/古賀崇洋/中村弘峰)

本ブースでは、多様な手仕事が並び、来場者に新たな問いを投げかけます。

これらの表現は、未来の「手」に関する感覚や思考を呼び覚まし、身体性と創造性を再考する契機となるでしょう。

協力:B-OWND

■SOLACHA(宙茶) ― 八女茶とアートの交差

▲SOLACHA(宙茶)イメージ

「SOLACHA(宙茶)」は、福岡・奥八女で育まれたお茶の千代乃園の茶葉をもとに、アートの観点からお茶を体験する特別展示です。来場者はまず茶を味わい、その後アイマスクとヘッドフォンを装着し、エアソファに身を委ねることで、奥八女の自然とテロワールを通じて意識が宙へ浮かび上がるような非日常体験を味わいます。

本ブースは「非日常」「可変性」「ポータル」をキーワードに、奥八女という土地を「アーティスト」、茶を「作品」と見立てた没入的な構成を実現。さらにNFCタグを用いた茶掛展示によって、伝統とテクノロジーが融合した新しい茶文化の可能性を提示します。

協力:お茶の千代乃園

■Collaborationセクションより注目の企画をピックアップ ―持続するスピリッツ 九州派のアーティストたち

戦後福岡で誕生した前衛美術集団「九州派」。その活動は半世紀以上を経た今も再評価が進み、次世代の眼差しからも新鮮な注目を集めています。

本展では、九州派に所属した作家たちの「九州派以後」の作品を中心に紹介し、それぞれの創作を支えた「持続する力」に光を当てます。

▲展覧会『九州派イン東京地方』(Mikke Gallery)

■展示にあたってキュレーターからのコメントを紹介

キュレーター:山口洋三 氏

「『九州派』が注目を集めている、としばしば耳にする。おそらく、『戦後』が遠ざかった今、若い世代の中に、その時代のエネルギッシュな動向が新しい眼差しが注がれているのではないか、と予想する。この数年で田部光子、オチ・オサム、尾花成春といった九州派に所属した作家の回顧展が立て続けに美術館レベルで開催され、九州派研究も新たな段階に入った。専門的な美術教育も受けず、たいしたアートシーンも周囲になかった福岡で、なぜ彼らは死ぬまで作品を作り続けられたのか。その創作の持続の原動力、あるいはスプリングボードとして『九州派』が機能したことは間違いない。この展覧会では、『九州派以後』作品をあえて取り上げ、それぞれの創作の『持続力』に注目する。彼らはいかに『命のアーチをかける』ことができたのか。作家は常に、それを死後に問われることになる。その輝きは、『九州派』を逆照射するだろう。」

アシスタントキュレーター:山本浩貴 氏

「近年ますます注目度を高める戦後日本美術史における『九州派』の位置付けは、その大胆さやラディカルさに重きを置いたものとなっている。だが、同様に注目されるべき点は、そのグループにおいて驚くべき多様性が維持されていたことだと思う。今回の展示は、『運動』としての九州派を構成する個々の作家や作品に特に焦点を当てている。また、本展には各作家の九州派『以後』の作品も多く出展されている。それらの特徴は、この特異な前衛芸術家集団が、そこに関わった作家たちにどのようなものを『遺した』のかを示すことを可能にする。その遺されたレガシーは必ずしも目に見える形式上のものだけではないので、じっくりと作品を眺めて、そこに流れている時をこえて持続するスピリットのようなものを感じ取ってもらいたいと願う。」

■昨年に続き、AFAFプライベートボトル第2弾発売決定 ― 桜井孝身「手(日本風景)」(1957)× ブレンデッドモルト〈スコッチウイスキー〉

昨年の第1弾「野見山暁治×グレンマレイ」に続き、記念すべき第2弾では、九州派を代表する美術家・桜井孝身(1928–2016)の作品「手(日本風景)」(1957)をラベルに採用した特別なプライベートボトルを発売いたします。九州最大のウイスキーイベント「ウイスキートーク福岡」との連携により実現した本企画は、アートとウイスキーの新たな関係性を提案する取り組みとして展開されています。

▲『AFAF Private Bottle Series #2 (2025) 桜井孝身《手(日本風景)》ブレンデッドモルト〈スコッチウイスキー〉(#47、アルコール度数46.1%)』限定ラベル

特別企画として2024年より始動した「AFAF Private Bottle Series」では、アートとウイスキーを融合させたコラボレーションを通じて、芸術体験をより多層的に楽しんでいただくことを目指しています。

第2弾となる今年は、戦後美術の重要な潮流「九州派」の主要メンバーであり、独自の絵画表現で知られる桜井孝身の作品「手(日本風景)」(1957)を採用。ボトリングされたのは、2002年蒸留・21年熟成のブレンデッドモルト〈スコッチウイスキー〉(#47、アルコール度数46.1%)。

乾いた土やウッドスパイス、黒糖を思わせる力強さと、奥深い味わいを持つ個性的な一本です。

■本ウイスキーを選んだ理由(セレクター・樋口氏コメント)

▲バーテンダー:樋口 一幸 氏(Bar Higuchi)

「九州派の主要メンバーであった桜井孝身氏の作品『手(日本風景)』をラベルに採用するにあたり、単一のシングルモルトではなく、個性の強いシングルモルト同士を掛け合わせることで唯一無二の魅力を表現できる『ブレンデッドモルト』がふさわしいと考えました。

結果として選ばれたのは、繊細で軽やかなウイスキーではなく、乾いた土やウッドスパイス、黒糖のような力強い甘さを備えた個性派。特筆すべきは、氷を加えてロックで味わうと、ストレートとは異なる奥行きが広がることです。まずはストレートでアロマや余韻を愉しみ、その後に氷を落として変化を堪能いただくことをおすすめします。」

■商品概要

商品名:AFAFプライベートボトル|桜井孝身「手(日本風景)」(1957)

タイプ:ブレンデッドモルト〈スコッチウイスキー〉 #47

蒸留年:2002年

瓶詰年:2024年

熟成年数:21年

アルコール度数:46.1%

ボトリング本数:120本

価格:14,960円(税込)

協力:一般財団法人九州美術振興財団、ウイスキートーク福岡、Kyoto Fine Wine and Spirits株式会社

■サテライトプログラム:AFAF2025を街へひらく―「10 pages ― めくり、ひらく。」

AFAF2025では、メイン会場を飛び出し、福岡の街と連動するサテライトプログラムを実施します。

福岡アジア美術館での特別展示という企画を通じて、アートフェアの可能性をより広い層へ開きます。

▲Exhibition「10 pages ― めくり、ひらく。」 

■Exhibition「10 pages – めくり、ひらく。」

AFAF2025サテライトプログラムの一環として、福岡アジア美術館・8F 交流ギャラリーにて特別展示

「10 pages – めくり、ひらく。」 を開催。

本展では、教育と創造を横断する「先生」という存在にフォーカスし、教育と表現が交差する多様な実践を紹介します。

さらに、「中洲ジャズ2025」のライブペインティングで完成した、アーティスト・鳥越一輝氏の作品

“男と女” も展示予定です。

出展アーティスト:鳥越一輝、国本泰英、南聡、ロバート・プラット、百瀬俊哉、千本木直行

会場:福岡アジア美術館 8F交流ギャラリー

会期:2025年9月21日(日)~ 9月28日(日)9:30-18:00 ※金曜・土曜は20:00まで

入場料:無料

■「Feature」アーティスト×AFAF公式グッズ発売決定!

「Feature」ブースで紹介するアーティスト、ブスイ・アジョウと牛島智子による作品が公式グッズとして登場します。

▲「Feature」アーティスト×AFAF公式グッズ(ステッカー/トートバッグ/Tシャツ)

ブスイ・アジョウの鮮烈な色彩の表現や、牛島智子の独自の視点から生み出されるモチーフをデザインに落とし込み、Tシャツ、トートバッグ、ステッカーとして展開。会場およびAFAF公式グッズサイトにて販売予定です。今年の「Feature」を象徴するデザインは、ご来場の記念やお土産にもおすすめです。

協力:EUREKA / nca | nichido contemporary art

■あなた専属のアート案内人 ― 「AIアートコンシェルジュ」が公式LINEに登場

AFAF2025では、「AIアートコンシェルジュ」が公式LINEに対応。来場者一人ひとりに寄り添い、フェア体験をより身近に楽しめます。
公式LINEを通じてAIに話しかけると、好みに合わせた作品の提案や会場情報の案内など、まるで専属コンシェルジュのようにサポートします。

■主な機能

LINEで話しかけると、AIがあなたに合う作品を提案

あなたの好みに合わせたアートフェアの楽しみ方を紹介

トークイベントやパフォーマンスの開始時間を通知

近隣の飲食情報(カフェ・キッチンカー)や会場内のトイレの場所などの案内にも対応

作品探しにとどまらず、アートフェア全体に関する幅広い質問にAIが答えることで、来場者は自分に合った楽しみ方をスムーズに見つけられます。

■利用イメージ

来場者が公式LINEに「青い抽象画が欲しい!」「動物モチーフの作品は?」「フェアをもっと楽しむには?」と質問

AIが即座におすすめの作品や関連イベント・会場情報を紹介

■サービス導入の背景

AFAFは、作品鑑賞にとどまらず、トークイベントやパフォーマンス、地域との連携企画など、多彩な体験を用意しています。その一方で「どこから回ればいいか分からない」「自分の好みに合った作品を見つけたい」といった声も少なくありません。

そこで今回、AIを活用したコンシェルジュを導入し、来場者のニーズに即した情報提供を実現します。

提供:株式会社TODOROKI

■ 保税展示場制度の活用について

AFAF2025では、今年も会場全体を保税展示場として使用する許可を受けました。

この制度により、海外出展者は輸入税等を留保された状態で作品を展示することが可能となります。

▲保税展示場を活用したLeading ASIAブース(AFAF2024会場より)

日本国内でも保税展示場制度を活用するアートフェアやギャラリーはいくつか存在しますが、4年連続で活用しているのはAFAFのみです。2022年から毎年制度を導入し、継続して国際的な取引環境を整えてきました。

AFAFは「アジア」をコンセプトに掲げるアートフェアとして、毎年保税展示場制度を活用し、海外出展者が安心して作品を持ち込み展示できる環境を整えています。こうした取り組みを通じて、国際的な文化交流を促進し、世界に開かれたアートフェアとしての役割を果たしてまいります。

この取り組みにより、AFAFは九州や日本国内にとどまらず、世界基準のアートフェアとして、国際色豊かで出会いと交流にあふれる場を実現しています。

■AFAF2025、記念すべき10回開催に寄せて – 10th Anniversary Message

阿部 和宣

一般社団法人アートフェアアジア福岡 代表理事
みぞえ画廊 専務取締役

このたび『ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025』が記念すべき10回目の開催を迎えられること、代表理事として、そしてアートと福岡を愛する一人として、大変嬉しく思います。これまで支えてくださったギャラリー関係者、アーティストの皆様、ご協賛・ご協力関係者様、そして来場者の皆様に、深く御礼を申し上げます。AFAFは、2015年の立ち上げ以来、“アジアと日本をつなぐアートフェア”として、時代や社会の変化を受け止めながら、挑戦を続けてきました。10年という節目を迎える今年は、まさに“進化の年”です。100を超えるブースに加え、『Moment』『Infinity』といった新たな表現の場、そして数年ぶりに復活した公募展『AFAF AWARD powered by E.SUN BANK』を通じて、これまで以上に多様で、熱量のあるアートの交差点をつくり出します。私たちは、アートがもたらす価値をもっと広く、もっと深く社会に届けていきたいと考えています。福岡という街から発信するこのフェアが、アーティスト、コレクター、そしてまだアートに触れたことのない人々にとって、心を揺さぶる出会いの場になることを強く願っています。


高島 宗一郎

福岡市長

官民共同で開催するアートフェアアジア福岡は、今回で10回目を迎えます。
福岡市は、暮らしの中で身近にアートに触れる機会を増やすとともに、アーティストの成長支援に取り組む『Fukuoka Art Next』を推進しています。アートフェアに合わせて開催している『FaN Week2025』では、福岡市美術館や福岡アジア美術館、アーティストカフェなど市内の様々な場所でアートに触れることができます。

是非、多くの方にフェアや展示会場にお越しいただき、世界の現代アートに出会っていただくとともに、福岡で数々の交流が図られることを期待しています。


井上 智治

一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン 代表理事

Art Fair Asia Fukuokaが第10回という節目を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
本フェアは、日本からアジア、そして世界をつなぐ国際的な交流の場として着実に成長し、地域とグローバルを結ぶ大きな役割を担ってきました。今後はさらに、福岡から発信する独自の視点やネットワークを活かし、多様な文化や価値観を取り込みながら、次世代へ新たなアートの潮流をつくり出していくことを期待しています。カルチャー・ヴィジョン・ジャパンもその歩みに寄り添い、ともに未来を切り拓いてまいります。

■ チケット情報

・前売券:2,500円(税込)/販売期間:9/1〜9/25/3日間通し券
・当日券:3,000円(税込)/販売期間:9/26〜9/28/3日間通し券
・学割 :1,500円(税込)/販売期間:8/7〜9/28/3日間通し券(学生証提示)

・レイト:1,500円(税込)/販売期間:9/12〜各開催日終了時間まで(指定日当日の17:00以降より入場可能)

※チケット詳細情報は、ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025 Ticketページをご覧ください。

https://artfair.asia/tickets/

■ 多様なアート体験を、福岡で。

記念すべき10回目となるAFAF2025は、9月26日(金)から9月28日(日)までの3日間、上記特設ブースを含む100超のブースが一堂に集結。出会いと交流にあふれた福岡市でさまざまな可能性を切り拓いていきます。現在SNSや特設サイトで順次情報を発信中です。アートファン、ギャラリー関係者はもちろん、「まだアートに詳しくない」方にこそ訪れてほしい、全方位型アートフェアへと進化を遂げています。古くからアジア諸国との人流・物流の拠点として多様性を育み、発展を続けるこの街で、より多くの人々にアートの魅力と熱気を感じていただければ幸いです。ご来場を心よりお待ちしております。

▲AFAF2024俯瞰

◾️ 開催概要


助成:

令和7年度 文化庁 我が国アートのグローバル展開推進事業


■ 各種メディア

公式ウェブサイト:https://artfair.asia/

公式SNS:

X @ARTFAIRASIA (https://x.com/ARTFAIRASIA)

Instagram @artfairasia (https://www.instagram.com/artfairasia/)

Facebook @ART FAIR ASIA FUKUOKA(https://www.facebook.com/artfairasiafukuoka)

※最新情報は順次、公式ウェブサイトや公式SNSにて発表してまいりますので、ぜひご注目ください。

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