古民家再生×インバウント対応|新製品「LOG-ing」が京都・東本願寺前「Vermillion-station.」に初導入。自然美と技術力を融合した新たな空間デザインの象徴に

創業1917年(大正6年)、100年超の歴史を有する岡崎製材株式会社(代表取締役:八田欣也、以下「岡崎製材」)が、長年培った技術力から開発した新製品「LOG-ing(ロギング)」。2025年3月「JAPAN SHOP 2025」での発表につづき、初の実店舗導入が決まりました。
導入先は、京都・東本願寺前に新たに誕生する複合施設「Vermillion-station.」(運営:株式会社薬力亭/代表取締役:木村茂生、以下「薬力亭」) 。京都伏見稲荷で代々お茶屋を営む薬力亭が手がけるこの施設は、「飲食」「ショップ」「体験」を軸に、海外の旅行者と住人が集う空間として2025年9月9日にオープン。設計・デザインは株式会社SCAB(以下「SCAB」)山田雅之氏が担当し、築100年超の古民家をフルリノベーションし創出しました。
店舗の中央に堂々と鎮座するのがLOG-ing。インバウンド客層に対して“日本の技術力”を示す象徴的存在となることを期待しています。
京都・東本願寺前に生まれる新拠点
■Vermillion-station.
京都伏見稲荷で代々お茶屋を営む株式会社薬力亭が新たに手がける複合施設。「飲食」「ショップ」「体験」を軸に、海外旅行者と地域住民が自然に交わり、互いの文化を共有できる場として構想されました。

設計・デザインはSCABの山田氏が担当。Vermillion-station.店主夫妻が暮らしていたメルボルンの空気感を和の空間に融合させ、築100年超の古民家をフルリノベーションして生まれ変わらせました。その空間は、古き良き京都の面影を残しながらも、国際色豊かな交流の場として活気と居心地を併せ持つ、新しい文化発信拠点となります。
その中心に据えられるのが「LOG-ing」。当初は一枚板を探しに岡崎製材を訪れましたが、その際LOG-ingのスケール感と生命力に感銘を受け、その存在感を忘れられなかった店主。やがて「この空間の象徴はこれしかない」と確信し、導入を決断しました。岡崎製材の伝統と職人技術を凝縮したLOG-ingが、世界各国から訪れる人々を迎える象徴的存在となります。

創業100年超、挑戦を続ける老舗材木屋
岡崎製材は1917年(大正6年)、「八田材木店」として愛知県岡崎市に誕生しました。戦時中は国の木材配給を担い、戦後の復興期には住宅需要に応えるために新建材や住宅設備の取り扱いを開始。地域の発展を支える存在として信頼を築きながら、時代と共に柔軟に歩みを進めてきました。さらに家具事業やリフォーム、不動産、EC事業など多岐にわたる領域へと展開し、木材の可能性を幅広く提示し続けています。現在では常時120樹種・5万点以上の無垢材を保有し、「無いものが、そこにある。」を掲げ、専門性と規模の両面から〝世界一、いろんな木材が揃う会社〟を目指し日本有数の材木屋へと成長しました。

代々脈々と受け継がれてきた誇りを胸に挑戦を続ける
その長い歴史の中で培った木材への深い理解と高度な技術力を結晶させたのが、新製品「LOG-ing(ロギング)」です。2025年3月「JAPAN SHOP 2025」での初披露を経て、この度、京都・東本願寺前に誕生する複合施設「Vermillion-station.」への初導入が決定しました。老舗材木屋が新たな挑戦として生み出したプロダクトは、いま京都の街で次なる物語を紡ぎ始めます。


LOG-ing|スペック

【サイズ】4,170×1,230×h1,000mm
【用途】カウンターテーブル
【樹種】モンキーポッド
【仕上】植物性オイルと防汚・撥水性の高いガラス塗料を重ね、自然素材の風合いと高耐久性を両立。
【用途・機能】他樹種・サイズの丸太からも製作ができるため、素材や空間に応じて、一点物のテーブルやベンチ、キッチンなどオーダーメイドで多様なプロダクト展開が可能。脚部は自由に変更可能であり、固定的な意匠をあえて持たせないことで、空間設計や用途に合わせて柔軟に対応ができます。
丸太から削り出す、一貫体制でのものづくり
LOG-ingは、一本の丸太から天板と脚部を一体で削り出すという革新的な発想から誕生しました。デザイン設計から製材・加工・仕上げまで、すべての工程を岡崎製材が自社で一貫して担うことで、木材が持つ本来の魅力を最大限に引き出しています。
巨大な丸太に向き合う職人の作業は、大胆さと繊細さが求められるもの。表面の木目や年輪を美しく浮かび上がらせるだけでなく、裏面の製材痕の処理や見えない箇所の仕上げにも徹底的にこだわりました。独自に開発した特殊治具とR加工技術を駆使することで、継ぎ目のない美しいフォルムが実現しています。
さらに、LOG-ing製作の際に丸太から大きく削り出した残りの木材も無駄にせず、丁寧に製材・乾燥・管理を行い、新たなテーブル天板へと生まれ変わらせています。サステナブルな視点から「木を余すことなく活かす」姿勢を体現するLOG-ingは、単なる木製品ではなく「木材を未来へと繋げるための思想」そのものを表しています。



自然美と機能性を融合した「究極の一点物」
岡崎製材は100年以上に亘り、無垢材の多様な表情と可能性に向き合ってきました。現代社会は効率化や均質化が進み、家具や建材の多くが「同じもの」であることが求められる一方で、そこに自然素材ならではの豊かさや個性が失われつつあります。LOG-ingは、その流れに一石を投じる存在です。
丸太そのものの形や木目、節、年輪といった自然が刻んだ個性を尊重しながらも、建築空間に溶け込み、日常的に使える機能性を兼ね備えた「究極の一点物」。空間に置かれた瞬間から主役となり、訪れる人に強烈な印象を残す存在感を放ちます。岡崎製材が掲げるブランドコンセプト「NATURE DESIGN」を体現する象徴的なプロダクトであり、自然美と機能性を高度に融合させた結晶と言えます。

「木が生きた証」を空間に刻む
LOG-ingという名称には、「丸太(log)」と「記録する(logging)」の二重の意味が込められています。丸太断面に現れる年輪は、木が生きた時間そのものの記録です。一本ごとに異なる木目のうねりや歪み、節の痕跡は、自然が何十年・何百年とかけて生み出した造形であり、人間の手では再現できない唯一無二のものです。
岡崎製材はそれを「不均質だからこそ美しい」と捉え、デザインとして積極的に表現しました。自然が持つ「ゆらぎ」をそのまま空間に取り込み、木が生きてきた証をインテリアに刻み込みます。LOG-ingを通して、人は自然と向き合い、素材が語るストーリーに耳を傾けることができます。それは単なる家具を超え、人と自然の関係を再定義する体験でもあります。



今後の展望「木の復権」への挑戦
岡崎製材がLOG-ingに込めるもうひとつの使命は「木の復権」です。現代社会ではプラスチックや人工素材が大量生産され、安価で均一・均質な製品が溢れています。その一方で、自然素材が持つ温もりや生命力、不完全という美しさは軽視されがちかもしれません。しかし、木には人の心を安らげ、空間に豊かさをもたらす力があります。
私たちは、LOG-ingをはじめとする取り組みや木製品を通じて「やっぱり木って良いね」と世界中の人々に再認識してもらいたいのです。今後は建築家やデザイナー、飲食店やホテルといった多様なパートナーと連携し、木材の新たな可能性を広げていきます。木と共に100年以上歩んできた老舗材木屋として、木の価値を未来に継承し、人と自然が共に生きる持続可能な社会を実現するための挑戦を続けます。

代表メッセージ
薬力亭 木村氏・SCAB 山田氏 メッセージ (連名)
岡崎製材本社の倉庫で様々な無垢板を拝見した際、展示会から戻ったばかりの「LOG-ing」に強く惹かれました。帰宅後もその印象が残り、自然と人々がテーブルを囲み歓談する光景が思い浮かび、店の中心にふさわしい存在だと確信しました。導入を相談した、デザイナー・SCAB 山田氏は初め、「空間全体を支配するほどの存在感」を懸念されましたが、設計変更を経て実際に設置すると、私達が想い描く「モダン的な空間」と「和の空間」が見事に調和いたしました。レセプションでは、人々が自然と「LOG-ing」に集い、楽しそうに食事や会話をする姿で溢れており、「人がつながる場」としてのコンセプトが見事に実現できました。
京都・東本願寺の目の前、古民家を再生したこのカフェの中心に据えられた「LOG-ing」は、人々を自然と引き寄せ、旅のひとときを共有する場となります。ここは、旅の疲れをいやしつつ、新たな旅へと向かう“駅”としての役割も担っています。
岡崎製材株式会社(代表取締役 八田欣也、愛知県岡崎市戸崎元町4番地1)
創業1917年(大正6年)、100年超の歴史を有する愛知県岡崎市の老舗材木屋。一流の目利きが世界中から仕入れた多種多様な無垢材は120樹種・5万点を超え、日本一の保有量を誇る。脈々と受け継ぐ材木知識・経験により歴代の目利きが世界中から揃えた銘木は、丁寧に製材・乾燥・加工され豊富なラインナップとして保管しており、お客様のご要望に合わせて「あなただけの一点」をご提案する。
また、愛知県を中心に建築木材・資材等の卸売り、リノベーションや不動産、木製品の製造・販売など、建築や住まいに関わる多種多様な商品・サービスをワンストップで提供。地元密着の「最適住環境企業」を掲げる会社である。
【HP】https://www.okazaki-seizai.co.jp/
【公式オンラインSHOP】https://okazaki-seizai.myshopify.com/
【会社紹介】
この件に関するお問い合わせは岡崎製材株式会社の上田 萌子(うえだ もえこ)までお願いします。
TEL 0564-51-0861(本社事務所) / Mail m.ueda@okazaki-seizai.co.jp
https://www.instagram.com/okazaki_seizai.official/
【参考ストーリー】
丸太×デザインの新製品「LOG-ing」を JAPAN SHOP 2025で発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000096178.html
木への愛と感謝を通じて日本一ワクワクする材木屋に成長し「木の復権」を実現します!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000096178.html