男性像と動物たちが導く内面の葛藤と静かなレジスタンス。渋谷PARCO 1階アートウォールから東京での個展・グループ展を経て注目を集めるTORAJIROの関西初個展
フォーカスリープ株式会社(代表取締役 衣笠友壽)は、東京を拠点に活動するアーティストTORAJIROによる関西初の個展「NO DEAD END」を、2025年9月9日(火)〜9月23日(月・祝)に、大阪・心斎橋PARCO4階「プレミアムギャラリーセレクトショップ」にて開催いたします。入場無料。

アーティスト TORAJIROについて

武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業後、ニューヨークに留学。帰国後はグラフィックデザイナーとして働きながら、デジタル作品、油彩、アクリル画を精力的に制作してきました。
セクシュアルマイノリティとしての経験を出発点に、鍛え上げられた肉体を持つ青年たちを描き続けています。彼らの憂いを帯びたまなざしや抑制された表情は、孤独や葛藤、社会的抑圧を静かに物語ります。寄り添うように描かれる動物たちは、共感や平和の象徴であり、人間と世界を結び直す存在でもあります。
・オフィシャルサイト https://torajiro.myportfolio.com/
・Instagram https://www.instagram.com/torajiroart
・Linktree https://linktr.ee/torajiro
2023年にはファッションブランドLOEWE協賛のもと、渋谷PARCO 1階アートウォールに大型作品《“日常”という名の箱舟》を展示し、多様性と環境へのメッセージを発信。社会問題と個人の感情を交差させる独自の表現で注目を集めました。
その後も東京を中心に、文房堂「尻博2024」や新宿眼科画廊での「MASURAO GIGA」「UNDER THE BLUE SKY」など話題のグループ展・個展に参加し、精力的に作品を発表。国内外で存在感を高め続けるなか、今回いよいよ関西で初となる個展を開催いたします。

TORAJIRO メッセージ
そこには声高な主張はありません。描かれた男性たちの身体やまなざし、画面を満たす色彩が語りかけ、そして言葉にならなかった感情の「痕跡」を残します。
近年、世界各地でLGBTQ+の権利が前進や後退を繰り返す中で、私たちは「ただ生きる」「ただ楽しむ」ことすら、政治(やそれぞれの国の法律)に左右されることをまだまだ実感しています。
日本においては、同性婚の法制化はいまだ実現せず、学校や家庭、職場といった日常のあらゆる場所で、マイクロアグレッション(さりげない差別)や制度的な抑圧が根強く存在しています。
このような状況において、TORAJIROの描く男性たちは「声高な主張」ではなく、「沈黙の中にある感情」で世界と対峙しています。彼らはこちらを見つめ、時に視線をそらし、動物たちと寄り添い、ただ立ち尽くします。絵画の中に流れる色彩の全ては、複雑な感情の痕跡です。
この展示を通じて、「日々を楽しむこと」「だれかを愛すること」「自分に正直になること」といった、ごく当たり前で、だからこそ奪われやすい行為の尊さを再確認したいと考えています。
絵画は、政治的スローガンを叫ぶ代わりに、沈黙と色彩を通して、もっと深い真実を語ります。
その静かな語りかけが、あなたの心にそっと響く空間になりますように。
-TORAJIRO
今回のコンセプト
「NO DEAD END」というタイトルには、袋小路のように道が閉ざされた状況でも、必ず別の出口や選択肢があるという思いを込めています。
描かれた男性たちは、声高なスローガンではなく、沈黙と色彩によって感情の痕跡を残します。寄り添う動物たちとともに、ただそこに立ち尽くす姿は、“生きること・楽しむこと・愛すること”といった、ごく当たり前でありながら奪われやすい日常の尊さを静かに訴えます。
展示概要
本展では、TORAJIROの大阪初個展として、全9点の作品を展示。そのうち6点は今回のための新作です。アクリルで描かれた青年たちと動物、そしてその背景に潜む社会的テーマが、静けさと色彩の中で交差します。すべての作品は購入可能で、アートを所有する喜びも体験していただけます。
会場について
会場の「プレミアムギャラリーセレクトショップ」は、心斎橋PARCOが展開する五感で楽しむアート体験空間です。単なる展示ではなく、作品ごとの物語や背景を伝える「ストーリーミュージアム」として設計されており、アーティストの思想や世界観を深く感じ取ることができます。
洗練されたインテリアとラグジュアリーな雰囲気の中で、ゆったりと作品と向き合える特別な時間を提供します。

開催概要
会期:2025年9月9日(火)〜9月23日(月・祝)
会場:心斎橋PARCO 4階 プレミアムギャラリーセレクトショップ
入場料:無料
展示点数:全9点(新作6点)
企画運営:フォーカスリープ株式会社
企画協力:Akio Nagasawa Gallery
お問い合わせ:kinu@focusleap.tokyo(担当:衣笠)