株式会社キャンパスクリエイト(東京都調布市)、Academimic合同会社(東京都渋谷区)は、アートを活用したビジョン視覚化プロジェクト「run_future()」のポリシーの元、株式会社エイトノットのビジョンをテーマとしたアートコンテンツ「run_future(ship)」を公開しました。run_future()は、挑戦者たちが先端技術を通じて描く未来像を、構文として定義・ビジュアライズすることにより、社会や業界への共感・対話を促進することを目指すものです。
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PDFデータ:https://www.campuscreate.com/next5g/wp-content/uploads/2025/08/rgb_run_futureship_.pdf
(作品名) run_future(ship)
run_future() は未来を起動する構文をコンセプトに、企業・研究・技術の思想を視覚化するプロジェクトです。プログラミング言語における関数記法を用いたネーミングが示すように、単なるビジョンの可視化にとどまらず、技術によって展開される未来の世界観を表現することを目指しています。
第一弾となる今回は、水上モビリティの自律航行システム開発を手がけるスタートアップ・株式会社エイトノットのビジョンをテーマとしたアート作品「run_future(ship)」を制作。
船を出すことが特別ではなくなった未来の離島交通。その日常に溶け込んだ技術を、人の営みと感情を通して描きました。手紙を読む女性、海に配置された仮想標識、すべてが「誰かに会いに行く旅」という物語を紡いでいます。
デジタル化された海には、自然の美しさと未来への希望が共存し、技術が前面に出るのではなく、人と人をつなぐ温かな道筋として表現されています。
ミツ蜂氏らしい詩的な世界観の中で、新しい日常とそこに宿る人間らしさを描いた作品です。

ミツ蜂
コメント:1人で運転できる軽やかさと、運転を任せられる近未来的な要素をデジタルの航路として表現しました。技術の進歩によって人々の思いが繋がっていく物語性を感じてもらえたら嬉しいです。
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run_future()とは
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run_future() は、未来を“実行する構文”として設計された、企業・研究・技術の思想を視覚化するプロジェクトです。先端技術が社会を変えていく過程を、“どのような思いで未来が起動するのか”という視点から読み解き、命令文として表現します。
run_future(ship)、run_future(warehouse)、run_future(window)──
各構文は、挑戦者のテクノロジーが持つ意志や世界観を象徴し、展示やWebコンテンツを通じて“未来を入力できるOS”のような体験へと昇華されます。
これは、構文によって未来とつながる体験を設計し、思想と構造の両側面から未来の可視化を試みることで、アートの枠を超えた社会実装の支援を目指しています。
※プロジェクトのコンセプトは下記をご参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000317.000031052.html
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run_future(ship)は、株式会社エイトノット(水上モビリティの自律航行システム開発スタートアップ)の取組をテーマに、同社が目指す社会実装やその思想を、Academimicがrun_future()構文に則りアートとしてクリエイターと共に表現しました。繊細で詩的な描線と静謐な空気感で注目されるイラストレーター・ミツ蜂(みつばち)氏を起用。水辺や風景、ひと気のない場所を通して人間の記憶や時間の揺らぎを描く作風が評価されており、今回も自律航行が当たり前になった未来の海上交通を舞台に、生まれてくる価値を可視化する情景を制作しました。イラストと構文、そして技術が交差する新たな表現を構築しています。
海上交通の舞台の一つである離島航路は、船員不足や多くの赤字運行航路があることから、休便・減便のニュースが度々取り上げられるなど、航路持続化に向けて課題を抱えています。水上モビリティの自律航行技術による解決に向けて、離島経済新聞Webサイトにおいて九州産業大学・行平 真也 准教授、認定NPO法人離島経済新聞社 代表理事・鯨本 あつこ 氏と株式会社エイトノット・木村 裕人 氏の対談記事を公開しています。
迫る減便の波。島々の航路維持にいま何が必要か?【離島航路研究✖️航路DX|特別対談】
https://ritokei.com/campaign/searoute2025/discussion
run_future()によるアートの活用と、文系研究者の知見を活かした上記記事の通り、文理芸融合で社会訴求を進めています。2025年10月9日に開催する「未来のシマ共創会議」において「海の道を維持するために」というセッションを設けました。本アートコンテンツを通じて関心をお持ちいただけた方はぜひご参加ください。
未来のシマ共創会議:https://ritokei.com/campaign/co-creation
なお、キャンパスクリエイトは東京都「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project ※1)」の採択を受け、株式会社エイトノットをはじめとしたスタートアップに対し、次世代通信技術を活用した開発・事業化を促進するプロジェクトを進めています。株式会社エイトノットはロボティクスとAIの専門家集団として、小型船舶向け自律航行技術開発を中心に「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進し、社会課題の解決と海起点の新たな経済圏の創出を目指しています。「株式会社エイトノットの有する水上モビリティ用自律航行技術と衛星通信技術の組み合わせ」により、離島航路持続化の課題解決等への貢献を目指しています。
参考:
BUSINESS NETWORK「船の自動運転で「海のDX」を目指すスタートアップ 衛星通信で広がる水上モビリティの可能性」
https://businessnetwork.jp/article/28840/
(関係者コメント)
【株式会社キャンパスクリエイト】
アートならではの自由な表現方法により味がある作品に仕上げていただいたように思います。離島振興のポイントに「交流人口」があり、交流を生み出すには「航路」が必須です。ありのままの自然を残しながら、航路をデジタル化することで、人の交流を未来へ持続的に残していくという価値をrun_future(ship)に込められた「出会いへのストーリー」を通じて離島航路持続化の未来に関心いただけることを期待しています。そしてrun_future(ship)で表現している世界観は、エイトノット様独自の先端技術だからこそ実現できるものです。未来の世界感だけでなく、技術価値の気付き・味わいがアートの更なる楽しみ方にも繋がると嬉しく思います。
【Academimic合同会社】
run_future()の第一弾として、エイトノット様の船舶自動運転技術を題材に制作させていただきました。目指したのは「船を出すことが特別ではなくなった未来」に生まれる人の営みを描くこと。ミツ蜂さんにより、手紙を読む女性という詩的なモチーフで「誰かに会いに行く旅」が表現され、デジタル化された海と自然の調和も美しく描写されています。離島交通の未来を温かな人間性と共に描かれた作品です。技術の先にある景色をミツ蜂さんの作品を通して想いを巡らせていただけたら幸いです。
◾株式会社キャンパスクリエイト

キャンパスクリエイトは、「お客様の課題解決をオープンイノベーションで実践する広域TLO」をスローガンに、国立大学法人電気通信大学TLOとして経済産業省・文部科学省の承認・認定TLOを受けるとともに、企業様の技術ニーズに対して解決可能な大学研究者を全国から探索する、あるいは大学の技術シーズに対して活用可能な企業様を探索しマッチングする産学官連携マッチング業務を実施しています。また、企業様のオープンイノベーション支援として、企業様が関心を持っている技術分野において活用可能な大学の技術シーズを調査し、報告・ディスカッションを行いながら新規事業のテーマを固めていくコンサルティング業務などを行っています。
会社名:株式会社キャンパスクリエイト
代表者:代表取締役 髙橋めぐみ
本社所在地:東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 電気通信大学内
設立:1999年9月
事業内容:技術移転マネジメント事業、ソリューション事業、産業振興事業 等
URL:https://www.campuscreate.com/
◾Academimic合同会社

研究とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブレーベル。論文や学術的知見に触れて生まれた感動や構造を、小説・音楽・映像・イラストへと変換。思想を表現言語と捉え、社会実装に寄与するアウトプットを数多く手がけている。
代表事例:内閣府SFプロトタイピングPJ「Neu World」、論文を街頭アート化した「ロンブンアートストリート」、渋谷区立宮下公園全域の展示「Academimic Museum」など。
受賞歴:NOVUS Future Design Award 2023 最優秀賞、MAU SOCIAL IMPACT AWARD グランプリ、DIG SHIBUYA 2024連携PJ選出ほか
■※1「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)』とは
東京都では、都内スタートアップ企業が、都心部から郊外・山間部、離島を持つ東京というフィールドを活かしながら、世界で通用する競争力を磨き、5Gをはじめとした次世代通信技術を活用した新たなビジネスやイノベーションを創出し、都民のQOL(Quality of life)向上に寄与する有益なサービスを創出するとともに、各スタートアップ企業の企業価値向上を目指しています。
本事業は、東京都と協働して支援を行う事業者を開発プロモーターとして募集・選定し、スタートアップ企業に対し多角的な支援を行います。開発プロモーターは、3ヶ年度にわたり支援先スタートアップ企業等の開発・事業化を促進するため、連携事業者(通信事業者や実証フィールド提供者、研究機関、VC・金融機関等)と連携しながら、資金的、技術的な支援やマッチング支援等を行います。支援先スタートアップ企業は、開発プロモーター等の支援を受けながら、次世代通信技術等を活用した製品・サービスの開発及び事業上市を目指します。
▼詳細はこちらをご参照ください(本事業Webサイト):
https://next-5g-boosters.metro.tokyo.lg.jp/
