水曜日, 8月 6, 2025
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立命館大学×大阪デザインセンター 2026年4月デザイン・アート学部/研究科新設に向け連携スタート

関西地域の産業振興と研究・教育の接続をめざして、デザインを軸とした共創基盤の構築に向けた連携・協力に関する協定を締結

 

  

 立命館大学(所在地:京都市中京区、学長:仲谷善雄)、一般財団法人大阪デザインセンター(所在地:大阪市中央区、理事長:石原俊彦、以下「大阪デザインセンター」)は、デザインを基軸に、関西地域における産業振興と研究・教育の接続を推進するための連携・協力に関する協定を締結しました。協定締結式は、2025年8月5日に立命館朱雀キャンパスにて執り行われました。

 本協定は、立命館大学が2026年4月に新設するデザイン・アート学部※/研究科における研究・教育活動と、関西地域におけるデザイン振興の実践拠点として活動を続けてきた大阪デザインセンターが連携することで、総合大学の知と地域産業の実践を繋ぐ、デザインを軸とした共創の基盤づくりを進めるものです。

※設置構想中(設置計画は予定であり、内容は変更となる場合があります)

■ 背景

 社会課題の複雑化や産業構造の転換が進む中、課題発見・解決力と創造性を備えた人材を育てることの重要性が一層高まっています。特に近年では、デザインやアートを経営や地域づくりに戦略的に活用する動きが加速しており、経済産業省と特許庁による2018年の「デザイン経営宣言」でも、デザインを中核に据えた価値創造の必要性が提唱されています。

■ 連携の目的

 本協定に基づき、以下の3つを柱とした取り組みを推進してまいります。

デザイン経営・デザインマネジメントの知と実践をつなぐ共創拠点の形成

 立命館大学が進めてきたデザイン経営・デザインマネジメントの理論研究および総合大学としての多様な知の蓄積、そして大阪デザインセンターが展開してきたデザインを基軸とした企業支援や人材育成の実践知を結びつけ、研究者・実務家・学生が集う共創の拠点を形成します。研究成果が企業の現場で活用され、また企業の実践から研究課題が導かれるような、双方向の知的循環を促します。

関西地域の中小企業と連携し、デザインを媒介とした新たな事業価値・社会価値の共創

 中小企業が抱える多様な経営課題や将来構想に対し、立命館大学の研究知と大阪デザインセンターのネットワークや実践知を融合させながら、持続的かつ創造的な支援を行います。商品開発やブランディングにとどまらず、企業の組織づくりや人材戦略などを含む中長期的なビジョンの構築と実現を後押しする共創プロジェクトを推進します。

インターンシップとリスキリングをつなぐ学びの循環モデルの構築

 学生が企業や地域の現場で実践力を培うインターンシップやフィールド型プログラムを、両者の協働により開発・実施します。また、企業人や実務家が大学において理論的知見や研究成果に触れる機会を設け、現場経験と学術知との往還を促進します。こうした「学びの循環」は、世代や組織を超えた知と人材の交流を生み出し、関西地域の産業基盤を支える新たな学習モデルを構築します。

立命館大学 仲谷善雄学長のコメント

 この度、大阪デザインセンターとの連携・協力に関する協定を締結できましたこと、大変光栄に思います。本学で2026年4月に開設予定のデザイン・アート学部/研究科は、既存の常識や枠組みを問い直し、新たな価値を創り出す教育・研究拠点を目指しています。今回の大阪デザインセンターとの協定締結を契機として、研究者・実務家・学生など多様な「知」が集い、デザインを軸とした学びの循環を生み出し、新たな事業価値・社会価値を共創する場を構築してまいります。

一般財団法人大阪デザインセンター 石原俊彦理事長のコメント

 この度の連携・協力に関する協定により、大学での研究成果と大阪デザインセンターの実践知がつながる共創の場が生み出されることを心から嬉しく思います。デザイン経営やデザインマネジメントには、世代や感性や構想力の多様性が不可欠です。立命館大学と大阪デザインセンターのコラボレーションによって、中小企業の新しい事業価値や地域創生につながる社会価値が創出され、関西地域の未来社会が大いに豊かなものになることを期待しています。

立命館大学 

 立命館学園は、2025年に創始155年、学園創立125周年を迎えました。

 社会科学・人文科学、自然科学分野からなる総合大学である立命館大学は、17番目の学部として「デザイン・アート学部」を、22番目の研究科として「デザイン・アート学研究科」を新設します。

人工知能や仮想・複合現実などのデジタル情報技術の発展を背景に、人間本来の思考と創造性のあり方そのものが問い直されています。長い歴史と重厚な文化のもと、革新的な知が創出されてきた京都において、美的感性に裏打ちされた、「問題解決力」「問い直し力」「共創力」「問題発見力」「創造的思考力」を総合的に身につけた、クリエイティブで柔軟な思考を涵養します。

■ 一般財団法人大阪デザインセンター

 大阪デザインセンターは1960年に設立された日本最初の公設のデザインセンターです。以来、関西における産業デザインの中心拠点として、企業に対しては、デザイン相談やデザイナー紹介を、デザイナーに対しては、ビジネスマッチングの機会提供や各種サポート、さらにセミナーやイベントを通じてデザインに関わる情報を発信するなど、デザインを軸として、企業と人と情報を結びつける活動を続けています。長年培ってきたネットワーク、経験、知識、ノウハウを生かし、「デザインの力を経営の力に」という活動指針のもと、企業とデザイナー双方に寄り添いながら、経済の発展に貢献しています。

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