月曜日, 8月 4, 2025
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KITTYZILLAイラスト展「猫たちはどこへ消えた?」— 神宮前二丁目の歴史を語る

商店街の過去・現在・未来を見つめるアート展、Jinny Street Galleryにて開催。

2025年8月15日(金)より、Jinny Street Gallery(渋谷区・神宮前二丁目)にて、アーティストKITTYZILLA (本名:Naomi Oren) による絵画展「Where are the Cats?/猫たちはどこへ消えた? 商店街の過去・現在・未来」が開催されます。

本展は、地元住民へのインタビューから得た実際のエピソードをもとに、KITTYZILLAの独特な画風とオリジナルの猫のキャラクターを通して、再開発の波に揺れる東京・神宮前二丁目の街と商店街の記憶を描き出す試みです。消えていく風景と、そこに生きた人々の物語を絵として可視化することで、「日常に潜む変化」と「地域のこれから」にそっと目を向けさせてくれます。

また、展示期間中は、KITTYZILLAのアートワークをあしらったJinny Lemon Sour(ギャラリーの公式ドリンク)の限定ラベルが登場。神宮前二丁目の一部飲食店にて特別販売され、展示と街がリンクするローカルコラボレーションも楽しめます。

2025年8月15日(金)より始まる「猫たちはどこへ消えた?」では、アーティストKITTYZILLAが、東京・神宮前二丁目で出会った風景と、そこでインタビューした人々の話や記憶をもとに、地域の変化や地元を、彼女独自の猫の視点を通して絵画で描き出します。
地元住民とのインタビューから生まれたストーリーは、KITTYZILLA独自の猫キャラクターや手描きの看板、昔ながらの商店の面影とともにキャンバス上で再構築され、変わりゆく都市の中に確かに息づいていた「生活の気配」を映し出します。

KITTYZILLAは本展について次のように語ります。


「この展示は、神宮前二丁目という小さな地域の“過去”と“今”にまつわる、ささやかな発見を描いたものです。地元の人たちへのインタビューを通じて浮かび上がったエピソードをもとに、東京の商店街にある魅力を改めて見つめ直し、これからの街のかたちを考えるきっかけになればと思っています。」

描かれるのは懐かしさだけでなく、住む人、働く人、遊びに来る人たちと共に良い街をどう築き上げるかという未来への問いかけでもあります。

■神宮前二丁目の商店街を猫の視点から

原宿のすぐ近くに位置する神宮前二丁目(通称:神ニ)は、都会の真ん中にありながら、地域に根ざした商店街文化が今も色濃く残るエリアです。新旧の個人店が共存し、住民同士の緩やかなつながりが日常の中に息づいています。
KITTYZILLAはこの街に通いながら、たばこ屋、写真館、喫茶店といった小さな店々で交わされる日々の会話や空気感に魅了され、そこに描くべき風景を見出してきました。

この10年で新しい店も増え、若い店主たちが地元商店会とともに地域を盛り上げている一方で、長年営業していた店舗が静かに姿を消していく光景も多く見られます。

「昭和時代に生まれた商店街たちが消えていく気持ちと都会から猫の姿がどんどん見られなくなる様子が私の中で重なって見えました。地震対策や、省エネの装備など、いつまでも街を昔のままに残すことは現実的ではないと分かっています。野良猫のTNR (捕獲・ 不妊・去勢手術・元の場所に戻す活動)も猫の健康のためでもあり、環境保護に欠かせない。でも、ふと現れた野良猫が店と店の合間に消えていく瞬間の喜びはいつまで感じることができるのだろう?あの喜びも商店街で発見する看板や長年お店を頑張ってやってきた人たちに似ていると感じています。」

本展では、まるで路地を歩く猫のような視点で、神宮前二丁目の過去と現在を描き出します。日々の営みやささやかな風景に目を向けることで、私たちがこれからどんな街をつくっていくのか、そのヒントを観る人にそっと投げかけます。

■ノスタルジーだけじゃない、“今”を描く理由

KITTYZILLAがこの展示を始めたきっかけは、2016年に友人たちと始めたInstagramアカウント「Tokyo Storefronts」でした。都内の小さな商店を記録し続ける中で、気づけば多くの店が閉店し、無機質なオフィスビルや空きテナントへと姿を変えていたのです。

「東京では今、再開発の波が押し寄せています。でも私は“懐かしさ”よりも、商店街が地域の暮らしの核だったことに関心があります。そこに人が集まり、物語が生まれていたから」

とKITTYZILLAは語ります。町で出会った猫カフェや、神宮前二丁目のたばこ屋で交わした会話。消えゆく風景のなかに、街が育んできた人と猫のつながりが残されていました。彼女はそうした日常の記憶を手がかりに、神宮前二丁目の「過去」と「現在」を猫の目線で描き出します。

■オープニングイベントとJinny Lemon Sourの限定版ラベルの発表

2025年8月15 日(金)19時30分、KITTYZILLAによる個展「Where are the Cats?/猫たちはどこへ消えた?」のオープニングイベントを開催いたします。当日は、ギャラリーに隣接するアートスペース・バー「NININI」(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目3−23)にて、アーティスト本人と巡る「アーティスト・ウォーク」を予定しています。

また、ギャラリーの公式ドリンク「Jinny Lemon Sour」も、展示に合わせた限定ラベルで登場。今回のラベルは、KITTYZILLAの描く猫キャラクターと神宮前二丁目の街並みをモチーフにした特別デザインとなっており、展示テーマと街の記憶が1本の缶に詰め込まれています。この限定ラベル版「Jinny Lemon Sour」は、数量限定で一部の地元飲食店にて提供されるほか、オープニング当日にはNININIでも楽しめます。

Jinny Lemon Sour|KITTYZILLAによる限定版ラベル

■KITTYZILLAについて

KITTYZILLA (キティジラー)/Naomi Oren (ナオミ・オレン)
ロサンゼルス生まれ、東京在住のイラストレーター。
2009年に来日し、日本の玩具メーカーに勤務する傍ら、浅草の職場近くで出会った黒猫「クロ」との生活を通じて、猫を通した東京の風景表現を開始。
以降、都市に潜む変化や日常のユーモアを、彼女独自の猫キャラクターたちの視点で描き出している。現在は「KITTYZILLA」として東京を拠点に活動。

Instagram: @kittyzillastudio, @tokyostorefronts

ウェブサイト: https://naomioren.com

■展示の詳細

タイトル:「Where are the Cats?/猫たちはどこへ消えた?」

展示期間:2025年8月15日(金)~ 9月15日(月)

展示場所:Jinny Street Gallery(東京都渋谷区神宮前2-31-5 / 神宮前二丁目商和会内の路上ギャラリー)

■関連リンク

「猫たちはどこへ消えた?」公式ページ:

https://www.jinnystreetgallery.com/exhibitions/wherearethecats 

Jinny Street Gallery ウェブサイト:
https://www.jinnystreetgallery.com

Jinny Street Gallery Instagram:

https://www.instagram.com/jinny.gallery 

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