8月に秋田市文化創造館ほか、秋田市内2カ所で体験型イベントを開催
NPO法人アーツセンターあきたは(秋田市、理事長:藤浩志)は、民具とアートとアーカイブについて研究者や表現者、ボランティアなどと研究に取り組むネットワーク型のプロジェクト「民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)」を立ち上げ、活動を行っています。8月3日(日)~25日(月)には、秋田市在住の収集家・油谷満夫さん(91歳)が収集した民具等をお借りし、研究者やボランティアとともに分類整理と記録、活用をするイベントを、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町)他において開催します。

アーツセンターあきたは、2024年度から、油谷さんが集める50万点を超える民具などを対象に、研究者や表現者とボランティアが協力し、分類整理や価値の検証、記録を行うプロジェクト「1/1000油谷コレクション」に取り組んできました。2025年度は、同プロジェクトを「民具ラボ」として発展させ、幅広く参加者を募り、分類整理と記録、活用を進めます。
昨年度整理したのは1222点で、全体の409分の1。今回の活動を通じて、さらに分類整理を進める計画です。また、これまでに、活版印刷機の修理と活用や、ネガの現像、30年以上倉庫に保管されていた衣類のリメイク、古い調理器具を使ったお菓子作りといった民具の活用事例が、ボランティアを主体に行われています。民具を鑑賞の対象に留めず、研究者のみならず、アーティストやボランティアとともに、さまざまな活用法を実験し、民具の可能性を深掘ります。
民具の分類整理活動
未整理・未分類の油谷さんのコレクションを倉庫から取り出し、分類・整理、記録と活用を行います。
2024年7月、2025年1月に2回(延べ3週間)の分類整理活動を行い、延べ126人のボランティアが参加しました。8月には、3週間にわたって1000点以上の民具等の分類整理を行う計画です。
■活動期間:2025年8月4日(日)~8月24日(日)
■一般公開:2025年8月4日(日)~8月24日(日)10時~18時 (8月12日、19日を除く)
■会場: 秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3-16)
現在、分類整理活動に参加いただけるボランティアを募集中。
募集内容の詳細は、ウェブサイトをご確認ください。
https://www.artscenter-akita.jp/archives/55657


秋田市中心市街地の各所で展示
分類整理活動の期間中には、秋田駅ビルALS地下1解で開催される「あきた まちのえき 夏」や、旧明徳館ビル1階をサテライト会場として、分類整理した民具や油谷満夫さんのこれまでの活動に触れることのできる展示を展開します。
会場・会期
■ 秋田駅ビルALS地下1階(秋田市中通7-1-1)
8月9日(土)~8月24日(日) 10時~18時 (火曜を除く)
※つくる・みせる・あそぶ場「あきた まちのえき 夏」の一環として開催します。
■ 明徳館ビル1階(秋田市中通2-1-51)
8月6日(水)~8月24日(日) 10時~17時 (予定)(8月10日~17日は非公開)
民具ラボについて
民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)は、民具とアートのアーカイブについて、実験や観察、対話を通して調査・検討する研究者や表現者、ボランティアによるネットワーク型のプロジェクトです。
2024年度から、秋田市在住の収集家・油谷満夫さんが集める50万点を超える民具などを対象に、研究者や表現者とボランティアが協力し、分類整理や価値の検証、記録を行うプロジェクト「1/1000油谷コレクション」に取り組んできました。2025年度は、同プロジェクトに関わる関係者を中心に「民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)」を立ち上げ、幅広く参加者・協力者を募り、保存・継承、活用に向けた実証的研究を進める計画です。
■ 立上げメンバー
プロジェクト「1/1000油谷コレクション」(2024年度)に参加したキュレーターやアーティストと、アートマネジメントやまちづくりの経験をもつアーツセンターあきたのスタッフが中心となって立ち上げたプロジェクト。今後、研究企画の公募などのさまざまな活動を通して、メンバーを広げていく予定です。
服部浩之(キュレーター/東京藝術大学大学院 准教授/国際芸術センター青森(ACAC)館長)
藤浩志(美術家/秋田公立美術大学 教授)
國政サトシ(現代美術家/名古屋芸術大学 講師)
高橋卓久真(アーティスト/研究者/秋田公立美術大学 助教)
NPO法人アーツセンターあきた(三富章恵、岩根裕子)
■ 主な活動
民具などを対象に、研究者や表現者、ボランティアが協力し、分類整理や価値の検証、記録を行う「コミュニティ・アーカイブ」や、デジタル技術を用いた保存・活用をおこなう「デジタル・アーカイブ」、保存・活用に関わる基礎的・実証的な「研究」と、研究紀要等の発行、展覧会やシンポジウムを通じた「情報発信」に取り組んでいます。
また、油谷さんから集めたモノやこれまでの収集活動について話を伺う「油谷さんと話す会」を2025年5月から毎月1回開催。分類整理活動の期間中、8月8日(金)18:30~20:00には、「油谷さんの61歳から91歳までの30年間の人生年表を完成させる」をテーマに、油谷さんのこれまでの収集活動等についてお話を伺います。
https://www.artscenter-akita.jp/archives/55236
