解体祭を開催して感じた、地域の繋がりから生まれる過去の経験と未来への創造

当イベント主催、株式会社都市テクノ(本社:東京都港区、代表取締役社長:島村 智之)は、共
催:日鉄興和不動産株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三輪 正浩)、協力:東京大
学生産技術研究所「建物の総合的保存保全に関する研究グループ」/hide kasugaグループ(グ
ループ代表:春日 秀之) 、協賛:味の素食品株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社
長:望月 俊之)と共同 し、神奈川県川崎市高津区下野毛2丁目12-1(旧味の素食品高津工
場)にて、「学び」と「遊び」をテーマにしたイベント「高津工場解体祭~地域の想いと産業の力で
紡ぐ、未来のデザイン~」を2025年6月14日(土)に開催いたしました。
そもそも解体祭とは?取り壊される建物への感謝と、その場所の過去の記憶を振り返り、未来へ
と繋げていくことをテーマにした、弊社独自の企画・制作による地域イベントです。
近隣の住民や工場で働いていた方など2300名を超える皆様にいただき、長年親しまれた旧味の
素食品高津工場に同窓会のような雰囲気でイベントはおこなわれました。ご来場の方は「こうした
イベントがあると、ここの建物が思い出として残る。子どもたちも覚えておいてほしい」、またこの
工場で働いていた方より「工場が地元の人から愛されていたことがわかった」とお声をいただきま
した。

イベントタイトルとイベントプログラムの親和性にフォーカスした第4回目の解体祭は、多彩なプ
ログラムによって来場者の皆様にお楽しみいただきました。地域の皆様がこの工場に抱かれ
ていた想いと感謝を、最後に伝える場としてご用意した本イベント。川崎を支える産業の力や、
普段触れる機会のないアートを通じて、解体=建物が無くなる悲しさに留まらず、新しいはじま
り・未来への期待を想起させるようなポジティブさを併せ持つイベントとなりました。
#1味の素×スタンプラリー
会場内でご用意している体験プログラムに参加してスタンプを集めミッションをクリアすると、味
の素クノール商品®をプレゼントさせていただくスタンプラリー企画を実施しました。(先着順)


#2ものづくりワークショップ
高津の地元企業・ダイコー精機製作所は、旋盤を使ってロボット型ストラップを作るワークショッ
プを開催しました。また、川崎北部少年少女発明クラブによる万華鏡づくりのワークショップも
行われ、子どもたちがものづくりに夢中で取り組む様子に、保護者たちの幸せそうな笑顔があ
ふれていました。


#3街をまもる!防災・減災ゾーン
新しい施設は地域の避難場所等で活用される予定で、これに伴い防災意識を高めるためのイ
ベントが開催されました。川崎市男女参画センター「すくらむ21」による防災展示や、高津消防
署による煙体験ハウスが実施されたほか、高津警察署や自衛隊川崎出張所といった地域の
行政団体も参加し、さまざまな催しが行われました。


#4街ではたらく車両展示&フォトブース
普段、街中で活躍する車に実際に乗って記念撮影ができる、子供達に人気のプログラム。目を
輝かせて喜ぶお子さんの姿を、保護者の方が一生懸命写真に収めているのが印象的で、また
ショベルカー体験は長蛇の列が常にできていました。


#5らくがきアート
解体前の建物が期間限定のアートスペースとして生まれ変わりました。本プログラムでは、建
物の壁や敷地内の道路をキャンバスに見立て、ライブペイント、チョークアートひろば、そしてガ
ラス飾りアートを展開。会場内の様々な場所でアートが繰り広げられる、これまでにないクリエ
イティブな空間を体験いただきました。


#6地域コミュニティゾーン
地元・川崎を応援する、洗足学園音楽大学から現役音大生のアイドル「MARUKADO」による参加
型ライブイベントを実施。株式会社NENGOによる高津の街の記憶をアートで表現するワーク
ショップも開催しました。会場内は熱気に満ち溢れていました。


#7キッチンカー
高津や川崎を中心として活動しているキッチンカーが6台集結しました。


#8解体と私達の未来
約4.6ヘクタールの広さを持つ味の素高津工場は1962年に開設され、2021年10月に閉鎖され
ました。弊社はこの工場の解体工事を約1年間かけて請け負います。本プログラムは、近隣住
民の皆様に工場解体作業の工程や解体工事の仕事内容についてご理解いただくために企画。
連携先である東京大学生産技術研究所「建物の総合的保存保全に関する研究グループ」によ
る再生コンクリートの展示や、hide kasugaグループによる環境調和型ブランド製品の紹介、株
式会社都市テクノによる建設業界についてのクイズ等、弊社の事業や解体について広く周知
することを目的としました。


地域の想いと産業の力を融合させ、「学び」と「遊び」をテーマに、この場所の未
来をデザインした一日。今回の「高津工場解体祭」は、過去最多の2300人を超える
来場者様をお迎えし、解体事業から地域再生と活性の“きっかけ”をつくる可能性を、
さらに強める事のできた一日となりました。皆様のデザインした未来や、この場所
でのひとときが大切な記憶の1ページとして残るイベントとなりました。