木曜日, 6月 26, 2025
ホームイベント多摩美大発、新時代の舞台芸術! 演劇舞踊デザイン学科が新プロジェクト「びびび」始動!糸井幸之介の新作に、柴幸男・近藤良平・野上絹代、そしてオーディション選抜学生が競演

多摩美大発、新時代の舞台芸術! 演劇舞踊デザイン学科が新プロジェクト「びびび」始動!糸井幸之介の新作に、柴幸男・近藤良平・野上絹代、そしてオーディション選抜学生が競演

大学創立90周年記念事業「多摩美シアタープロジェクト びびび vol.1『アートマーザー』」次世代の舞台芸術を創る挑戦、2025年9月彩の国さいたま芸術劇場で開幕

多摩美術大学(東京都八王子市/世田谷区、学長・内藤廣) 演劇舞踊デザイン学科は、この度、上演芸術の創作と研究を世界に向けて発信する新プロジェクト「多摩美シアタープロジェクト びびび」を立ち上げました。本プロジェクトは、上演芸術の最前線で活躍する教員アーティストと、オーディションで選抜された学生が同じ志を持ちながら創作に臨む、これまでにない試みです。

記念すべき第一弾となる『アートマーザー』は、多摩美術大学創立90周年記念事業として2025年9月に開催いたします。

糸井幸之介の新作に、演劇・ダンス界のトップランナーが集結

2024年FUKAIPRODUCE羽衣を解散し、次回作が待ち望まれていた本学演劇舞踊デザイン学科の糸井幸之介准教授が、本プロジェクトのために新作を書き下ろします。さらに、同学科の柴幸男准教授(ままごと主宰)がドラマトゥルク(※)として、近藤良平教授(コンドルズ主宰/さいたま芸術劇場芸術監督)が振付として参加。そして、野上絹代講師(FAIFAI)が主演として、オーディションで選出された15名の学生とともに舞台に立ちます。

教員アーティストと学生たちで構成される異色のクリエイター・キャスト陣が、それぞれの枠を超えて響き合います。それは演劇やダンスの常識を打ち破る、多摩美術大学の先駆的な取り組み。これまでにない舞台芸術を創造いたします。

※ドラマトゥルク(Dramaturg):舞台芸術の創作過程で、作品のリサーチ、分析、構成、助言等を担い、演出家や劇作家等と共に作品の深化と発展をサポートする。

学生が担う、次世代の舞台芸術創造

本公演は、学生にとって単なる発表の場ではありません。出演者として舞台に立つだけでなく、美術、衣裳、照明のデザイン、そして舞台を支える全てのスタッフワークに至るまで、学内コンペティションで選抜された学生たちが、それぞれが学ぶ専門分野で「プランナー」として創造を担います。

これは、演劇舞踊デザイン学科が掲げる、「創作と発信を一体化し、実践を通して次世代のアーティストを育成する」という教育理念を具現化したものです。演劇、身体表現、ダンス、舞台美術など、上演芸術界の最前線で活躍する教員アーティストと共に、学生自身がクリエイティブの中心を担うことで、プロの現場さながらの経験を積みます。未来の舞台芸術を牽引する新たな才能が「びびび」と誕生する瞬間に、ぜひご期待ください。

「びびび」宣言:明日の世界へ、新しい風景を揺さぶる挑戦

「びびび」とは、何かが「びびび」と伝わり、破れ、光り輝く様を表す、美からも自由になる意力が響きわたる音色です。閉塞感あふれる現代に、若き学生とベテランアーティストが力を合わせ、互いの多様性を重ね合わせることで、この世界を「びびびびびっ」と揺さぶることを目指します。この新たな挑戦にご注目ください。

<公演情報>

喜び 悲しみ 全て かき集めた心は 何処行くの? 冥土の土産になるの?

多摩美術大学創立90周年記念事業

多摩美シアタープロジェクト びびび vol.1

『アートマーザー』

■作・演出・音楽:糸井幸之介(演劇舞踊デザイン学科 准教授)

■ドラマトゥルク:柴幸男(演劇舞踊デザイン学科 准教授/劇団 ままごと主宰)

■振付:近藤良平(演劇舞踊デザイン学科 教授/ダンスカンパニー コンドルズ主宰/さいたま芸術劇場芸術監督)

■出演:野上絹代(演劇舞踊デザイン学科 講師/劇団 FAIFAI 俳優・振付家)

安藤優/一木海南江/岩波龍之介/岡崎毬紗/丘街ココ/小沢日菜/川堺萌寧/猿田雅子/

中曽拓水/原田昊希/日髙来哉/藤田敦也/皆川大和/三輪栞子/八坂采音

■日時:2025年9月13日(土)〜9月15日(月・祝)

■会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

■主催・企画制作:多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 研究室

※チケット情報、詳細な時間割などは、後日改めてご案内いたします。続報にご期待ください。

〈びびび〉宣言――明日の世界へ

〈びびび〉とは何か。何かが〈びびび〉と伝わり、〈びびび〉と破れ、〈びびび〉と光り輝く。美からも自由になる意力が響きわたる音色こそが、〈びびび〉だ。美というより〈び〉。ダダがたどり着けなかった地平に〈びびび〉が〈びびびっ〉と脚を踏み入れ、新しい風景を〈びびびっ〉と見晴らす。

そのためには、若い学生たちとアーティストとが力を合わせて何かを創りあげることが必要だ。互いの多様性を〈びびびっ〉と重ね合い、〈びびびっ〉と溶け合い、閉塞感あふれるこの世の中を〈びびびびびっ〉と揺さぶること。( 「美共闘」ではなく「びびび共闘」?)

それこそが〈びびび〉のわくわくする目標なのだ。

これを読んでしまったあなた、もう〈びびび〉から離れられなくなったのでは?

びびっ、びっ

ほらね。

糸井幸之介(いとい・ゆきのすけ)

劇作家・演出家・音楽家

芝居と音楽が融合した作風を、妙―ジカル(妙なミュージカル)と称し、独自の音楽劇を創作している。

おもな作品に、FUKAIPRODUCE羽衣『プラトニック・ボディ・スクラム』『春母夏母秋母冬母』『愛死に』、木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』『心中天の網島』等がある。

柴幸男(しば・ゆきお)

劇作家・演出家・ままごと主宰

劇場から船上まで、学芸会から工場見学まで、場所や形態を問わない演劇活動を全国各地で行う。近年は、横浜や小豆島、台湾などに長期滞在し、地域に根ざした演劇作品を継続的に上演している。

おもな作品に、 瀬戸内国際芸術祭 ままごと『あゆみ』『反復かつ連続』(2022年)、北九州芸術劇場 モノレール公演『きみをさがして』(2022年)、東京芸術劇場『わが町』(2023年)、北海道文化財団 ままごと『つくりばなし』『反復かつ連続』(2024年)などがある。

近藤良平(こんどう・りょうへい)

ダンサー・振付家・コンドルズ主宰・さいたま芸術劇場芸術監督

ぺルー、チリ、アルゼンチン育ち。

おもな出演に『THE BEE』『大名倒産』他。おもな振付・出演に『からだであそぼ』(NHK)、『サラリーマンNEO』内「テレビサラリーマン体操」(NHK)他。

2005年 朝日舞台芸術賞・寺山修司賞

2017年 文化庁芸術選奨文部科学大臣賞

2020年 横浜文化賞受賞著書『近藤良平という生き方』『からだと心の対話術』

2025年 春の紫綬褒章を受章

野上絹代(のがみ・きぬよ)

演出家・俳優・劇作家・振付家

多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科在学中に劇団小指値(現:快快(FAIFAI))の旗揚げに参加。以降、同団体の俳優・振付家として国内外で活動中。ソロでは演出家・劇作家としても幅広く活動。

近年の演出作品に世田谷パブリックシアター『空中ブランコのりのキキ』(原作:別役実)、振付作品に梅田芸術劇場『テラヤマキャバレー』(演出:デヴィッド・ルヴォー)、脚本作品にエイベックスエンタテイメント主催ミュージカル『DADDY』(演出:河原雅彦)などがある。

【本件に関するお問合せ先】

多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科研究室

お問合せフォームhttps://www.tamabi.ac.jp/contact/sdd/


◆多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科について

演劇舞踊デザイン学科には、「演劇舞踊コース」と 「劇場美術デザインコース」があります。どちらも上演芸術界の第一線で活躍する教員のもと、コースごとの専門性を深めると同時に、お互いが交差し合いながら上演芸術を学びます。

演劇舞踊デザイン学科「演劇舞踊コース」

https://www.tamabi.ac.jp/academic-programs/drama-and-dance/

演劇舞踊デザイン学科「劇場美術デザインコース」

https://www.tamabi.ac.jp/academic-programs/scenography-design/

◆学校法⼈多摩美術⼤学について

理事⻑:青柳正規

多摩美術⼤学 学⻑:内藤廣

所在地:〒158-8558 東京都世⽥⾕区上野⽑3-15-34

創⽴:1935年

⼤学概要:創⽴以来「もの派」を牽引した関根伸夫、菅⽊志雄ら、またデザイン界でも三宅⼀⽣や深澤直⼈、佐藤可⼠和など世界を舞台に活躍する才能を数多く輩出。⼋王⼦・世⽥⾕の2キャンパスに、絵画、彫刻、⼯芸、デザイン、建築、映像、演劇、芸術学など10学科と⼤学院を設置。

https://www.tamabi.ac.jp

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