~小倉の街に、新たな希望の花が咲く~

株式会社陶器の戸田は、2025年6月29日(日)より、北九州市小倉北区、魚町銀天街・魚町みらい広場にて、芸術家・イナタカユキ氏による、高さ7M幅20Mの北九州最大級のミューラルアート「コクラワー」を一般公開いたします。
また、同日13時〜芸術家やプロデューサーらが来場し、ささやかな披露イベントを開催。作品に込めた想いやエピソードなどを直接お話しできる機会もご用意しております。小倉の新たな風景を、どうぞその目でご覧ください。〈※雨天や制作の進行状況により、発表が7月5日(土)に延期となる場合があります〉
■ 過去から未来へ。花咲く街角に、新しい日常を。

魚町銀天街は、戦後の復興期より小倉の中心市街地として発展し、長きにわたり地域の商業と文化の拠点として親しまれてきました。
しかし、2024年の火災により、商店街の一部が甚大な被害を受け、建物とともに多くの記憶や歴史的な風景が失われました。
こうした中、地域住民や関係者の尽力により、現在では少しずつ人々の往来が戻りはじめています。再建に向けた取り組みが進行するなかで、街が再び賑わいを取り戻すためには、物理的な復旧のみならず、新たな価値や風景を創出することが求められています。
今回の壁画アートは、そうした再生の一環として企画されたものであり、商店街に新たな視点や役割をもたらすことを目的としています。
■“コクラ+フラワー”がつなぐ、新たな物語

「コクラワー」は、“コクラ(小倉)”と“フラワー(花)”を掛け合わせて生まれた、このプロジェクトだけの特別な言葉です。
花は、誰かに贈ることで想いを伝える存在。この「コクラワー」もまた、街に暮らす人、訪れる人、通りすがる人の心に、小さな希望や記憶のかけらをそっと手渡すような存在でありたいと願って名付けられました。
今回の壁画は、芸術家・イナタカユキ氏が数週間にわたり小倉に滞在し、街を歩き、人々と触れ合いながら制作されます。光や風の移ろい、商店街に流れる空気、道ゆく人々の言葉――そうした日々の気配を繊細にすくい取りながら、壁に一筆ずつ、丁寧に描き込んでいきます。
色も形も異なる花々が、自然と調和してひとつの風景をつくる…その姿は、多様な人々が行き交う小倉の街そのものです。
火災で一部を失った魚町銀天街の風景に、もう一度記憶と想いを咲かせたい。この壁画は、その祈りとともに、小倉の街に静かに根を張る、“花のことば”です。
■ 芸術家メッセージ

「花は人」
花を描くとき、僕はそれを“人”だと思って描いています。一輪一輪に、それぞれの個性があって、それでも不思議と、集まると調和が生まれる。まるで人の集まり――街や商店街のようだなと思うんです。
人と人との違いなんて、実は花びらの形や色の違いくらいのもの。でもその小さな違いこそが、景色を美しく、豊かにしてくれる。
この作品には、小倉に生きる人、訪れる人、それぞれの思いが交差して、あたらしい風景を咲かせてほしいという願いを込めました。
花が咲く場所には、出会いや記憶、そして希望が芽吹くと信じています。
■ プロデューサーメッセージ
「コクラワーの前で」
「コクラワーの前で、待ち合わせをする。友人とお茶をする。記念写真を撮る。」
そんな何気ない日常が、小倉のあたらしい記憶になっていく。この壁画には、そんな未来を思い描いています。ここに暮らす人も、旅で訪れる人も、ふと足を止めて思い出を刻む。「コクラワー」は、そんな場所になってほしいと願っています。
そしてこの花は、壁画にとどまりません。広告や名菓、小倉を象徴するアイコンへと広がり、やがては商店街という枠を超えて、新しいビジネスとしても展開していく構想です。一枚の壁画から始まる、小倉の新しいストーリー。
ひとりひとりが、一輪の花であり続けられるような、そんなあたたかな場所を、ここに生み出したいと考えています。

■ 展示概要

展示名:「コクラワー」ミューラルアート
場所:魚町みらい広場 <Google Mapへリンクします>
住所:〒803-0006 福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目4-4
公開日:2025年6月29日(日)13:00〜 入場無料
※雨天の場合は7月5日(土)に延期予定。
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この夏、小倉に咲く“コクラワー”の前で、未来へ続く新しい一歩を、ぜひご注目ください。
※本リリースに記載の内容は発表日現在のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。